学長×鳴響連対談(2022(令和4)年10月28日(金))

本学「鳴響連」の連長田村陽咲さんと,昨シーズンで引退した前連長の山崎佑花さんとの対談を行いました。
(令和4年10月28日(金)実施)

 

記念撮影(左から)前連長の山崎佑花さん,佐古学長,現連長の田村陽咲さん

 

佐古学長《以下,学長》:

本日は少しお話をお聞きしたいと思ってお願いしました。

まず,お名前を教えていただけますか。

 

田村さん《以下,田村》:

現連長をさせていただいております,田村陽咲です。

 

山崎さん《以下,山崎》:

8月まで連長をしておりました,山崎佑花と申します。

 

学長:

実は,以前NHKの方が鳴響連の取材に来られたことがあって。
そのNHKの局長さんが大学にいらっしゃった時に,
鳴教大の阿波踊りの連は良いと,とても褒めていただいて。

僕も見させていただいたら,上手ですね。

日頃から結構練習しているのですか?

 

山崎:

年間通して週に2回,水曜日と金曜日の夕方6時から8時半まで練習しています。

今年(令和4年)は夏に踊る機会がありましたが,
私が入学してからの2年間は(新型コロナウイルス感染症対策のため)踊る機会がなくて。

引退を控えているため,今年が舞台に立てる最初で最後の機会ということで,
桟敷やアスティ徳島のほか,NHKの番組にも呼んでいただきました。
また,それに向けて練習していました。

 

学長:

昔ね,我々教職員にも阿波踊りの連があって。

僕もちょっと入っていた時期があったけれども,7月の半ばぐらいから始めて,ばたばたとやって。

随分練習の仕方が違いますね。

 

学長:

部員,連のメンバーは何人ぐらいですか?

 

田村:

今は1年生が16人。2年生が5人。院生が1人です。

 

学長:

1年生が多いですね。でも,もうちょっと大学院生に入って欲しいですね。

ところで,渦潮をモチーフにした踊りがある様ですが,鳴響連のオリジナルですか?

 

山崎:

8月に引退した3年生も少なく7人しかいなくて。

1年生は夏に入ってすぐ活動することになったので,鳴り物で参加してもらいました。

踊っていたのが,男踊りが3人と女踊りが6人。

3年生の女踊りの人が考えた構成でしたが,
鳴門の渦をイメージして,回ったり,中に集まってきたり,外には開いたりというのを繰り返して,
できるだけ華やかに,人数が少ないながらもその様に工夫しました。

 

学長:

日頃,発表する機会,踊る機会というのは,あるのですか?

 

山崎:

通常は4月に新入生歓迎会の場で披露するのですが,今年は蜂須賀祭りに学生合同連で呼んでいただきました。

全大学で初めて集まって踊ったのが春で,夏は6月に学生合同連で両国杯,

7月中旬に鳴門市の納涼市,8月に鳴門市(大道銀天街),徳島市の阿波踊りに呼んでいただきました。

 

学長:

そうそう,私がもう1つ嬉しかったのは,
鳴門市の阿波踊りの時に,街を活性化したいとの思いから,
大道銀天街の方達と協力したという話を伺ったのだけれども,それはどのような経緯からですか?

 

山崎:

去年卒業された先輩が大道銀天街の方とお知り合いで,その縁で呼んでいただきました。

前年の7月に納涼市の実施が決まって,
冬頃からオンラインで毎月1回,実施に向けての準備や企画の面でも参加をさせていただきました。

4月頃からは実際に大道銀天街に伺って,銀天街の方達と一緒にチラシを配らせてもらいました。

今年の鳴門市の阿波踊りの中止が決まった後,

「私たちの代がこの夏に踊る機会がないと,鳴門で一度も桟敷で踊ることなく引退をしてしまう」

という話を聞いた大道銀天街の方々が,

「なんとかして鳴響連の3年生に最後の夏に踊らせてあげたい。」

とのご厚意を寄せてくださり,それならば「どういうフォーメーションでやればいいかな?」とか,
鳴響連として出来ることを考えました。

また,「にわか連」についても,鳴響連が先導で踊らせていただいたのですが
「どうしたらたくさんの方に来ていただいて,一緒に踊ってもらえるかな?」とか,
私達が出来ることを考えていました。

 

学長:

今,仰ったように,阿波踊りの力で街を活性化することで皆さん活躍されたし,
今お聞きしていると,それ以前にも地域のイベントにも協力されて,
街の賑わいを取り戻すためのお手伝いもしている様なので,とても嬉しかったです。

何か地域の人たちと一緒に活動する中で気づいたことはありますか?

 

山崎:

今までもイベントに出させてもらうことはあったのですが,
その裏側を知らずに当日行って,踊るだけ踊って帰ってくるだけだったので,
準備の裏方の大変さ,演舞に出られるのはそういう方々のおかげというのは,本当に感じました。

 

学長:

きっと随分学ぶものも多かったですよね。

連を纏めるというか,引っ張っていく上での苦労は,どの様なことがありますか?

ここにお菓子もあるので食べながら(笑)

 

田村・山崎:(笑)

 

 

山崎:

これまで10人でずっと連として活動してきて,急に4月に1年生がたくさん入ってくれて,
初めて30人規模の連の運営をする側に立ったので,人数の差に少し戸惑いながらではあったのですが,
一番大事にしていることは,全員が楽しく演舞をする事です。

やっぱり自分たちが楽しんでやらないと,お客さんにも楽しんでもらえないのですが,
「どうすれば鳴り物が上達できるのか?」と,1年生は自分たちで練習内容も考えてくれて。

私は踊る側でしたが,鳴り物も一緒に楽しんで,
どうすれば1年生から3年生までが一緒になって楽しくできるのかと,
常に考えながらやってきました。

 

学長:

田村さんはどうですか?現連長として。

 

田村:

私は9月から連長を任されて,10月15日に「日本箱庭療法学会第35回大会」の演舞,
10月22日にUZU PARKで,鳴門・板野青年団の55周年を記念するイベントにも参加させていただきました。

1年生は9月から練習を始めたので,約1ヶ月半で舞台に出るという少しイレギュラーな形でした。

阿波踊り自体が初めての1年生に対し,教える立場の2年生が5人と少ないので,
鳴り物専任の1人を除き,4人でほとんどの1年生の練習を見ることになりました。

ですので,先輩の力を貸していただいたり,
天水連の練習に参加させていただいて基礎を教えていただいたりしました。

私たちも初めて連を運営していくため,知識も足りなく分からないことが多く,
そこは先輩方に「すみません」とお願いしながらです。

 

学長:

そうですか。

連の運営や調整はとても大変だろうけど,お二人にとってすごく良い経験なると思いますよ。

大変でしたね。

あとね,鳴響連の良いところってどこですか?

他の大学と比べてどこが良いですか?

 

山崎:

他の学生連に比べると,やっぱり技術では追いつかないところが本当にたくさんあるので,
自分たちは楽しく踊るということと,「学生連らしさ」です。

技術を求めることも大事にはしているのですが,本番はお客さんに元気をお届けできたらと,
「活気ある踊り」を鳴響連では目標というか,大事にはしています。

 

学長:

ありがとう。人真似しないっていいことですよね。

田村連長どうですか?

どこが良いですか?

 

田村:

そうですね。

鳴響連の良いところは,やっぱり鳴門教育大学なので,教員を目指す人が多い分礼儀正しい人が多く,
演舞以外でも挨拶やお礼は,しっかりするようにいつも心がけてはいます。

 

学長:

そうですか。それは上級生が指導するの?

 

田村:

指導とか強制ではないですが,演舞前に,
「関係者の皆さんやお客さんの目の前では,
演舞前の挨拶や笑顔を,演舞中は声を出すことには気を付けましょう!」と,
声掛けはいつもするようしています。

 

学長:

そうですか。

それ,ひとつの伝統になればいいでしょうねえ。

 

学長:

ありがとう。

頑張ってね。

期待しています。

来年もいい話,持ってきてね。

 

田村・山崎:

ありがとうございました。

 

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