学生並びに保護者の皆様へ(II) 「鳴教の相互支援ネットワーク」 

 新型コロナウイルス感染症は、未だこの先どうなるか見通しの立たない非常に厳しい状況です。健康問題が一番ですが、景気が一気に悪くなり経済的問題も喫緊の課題です。本学の学生の皆さんの中にも、アルバイト収入が激減したり、家庭事情が深刻になったりなどで、生活が厳しくなった人も数多くいることでしょう。
 現在、政府は生活に困窮している学生の支援を検討していますが、それが学生の皆さんに届くのにはしばらく時間を要します。そこで本学としても今できることとして、わずかばかりの金額であり、希望者全員にお渡しすることができないかもしれませんが、独自の緊急経済支援を行うことにしました。詳しくは、ウェブページ上の「鳴門教育大学緊急経済支援金について(4月28日更新)」をご覧下さい。

 

 この支援の財源は、鳴門教育大学基金をもとに、本学の同窓会と後援会からご協力いただいたものです。つまり、鳴教と鳴教大生を愛して下さる、地域の方々、卒業生、修了生、保護者、教職員等の皆様からのご厚志によるものです。
 鳴門教育大学を代表して、この場を借りて、お礼申し上げます。

 

 学生の皆さんは、人々の想いのこもった浄財であることを忘れないで下さい。今、生活が苦しく大変なときでしょうが、独りぼっちではありません。鳴教を愛する多くの人々のネットワークが、あなたを支えようとしています。

(左から)
五宝友哉 鳴門教育大学同窓会長,
山下学長,
森 慶子 鳴教後援会長

 

 ところで、お金と言えばチャップリン( Charles Chaplin,1889~1977年)の言葉が思い出されます。『ライムライト』( Limelight,1952年)の中の有名な台詞なので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
 「人生に必要なもの、それは勇気と想像力、そして少しのお金だ。( courage, imagination… and a little dough.)」
 皆さん、お金を大切にするとともに、勇気と想像力を持って、大学生活そして人生を送って下さい。
 なお、‘dough’とは、「練り粉、こね粉、パン生地」のことで、俗に「お金」を意味します。そして、こね粉を油で揚げた菓子が、ドーナツ( doughnut)です。脱線ついでに、チャップリンの『独裁者( The Great Dictator,1940年)』は、是非、ご覧下さい。あえて極論を言えば、これを見たことがない教師やカウンセラーや国際教育協力専門家がいるとは考えられません。

 

 それはさておき、学生生活を続けていくためには、お金は絶対必要です。繰り返しになりますが、困窮している鳴教大生を支援するために、多くの方々が手をさしのべて下さっています。
 皆様に、再度お礼申し上げるとともに、ご無理を申しますが、できましたらさらに鳴門教育大学基金にご寄付いただければ幸いに存じます。詳しくは、ウェブページ上の「鳴門教育大学基金」をご覧下さい。

 

 そして、今回、支援金を受け取られた学生の皆さん、どうか将来、家計に余裕ができたとき、後輩である鳴教大生を支援するため、是非、ご寄付して下さるようにお願いします。あなたが、ネットワークを支える側に回るのです。

 

 この鳴門教育大学基金に一人でも多くの方に参加していただくことにより、鳴教を愛する方々の善意が循環し、相互支援のネットワークがより広く強固なものになっていきます。
 どうかご支援のほど、よろしくお願いいたします。

 

2020年(令和2年)4月30日
鳴門教育大学長 山下一夫

 

 

連絡先

(鳴門教育大学緊急経済支援金について)
学生課

電話:088-687-6118,6119、E-mail:taiou@naruto-u.ac.jp

 

(鳴門教育大学基金について)
総務課

電話:088-687-6014、E-mail:soumu@naruto-u.ac.jp