実践と理論の専門性を確実に高める鳴門教育大学教職大学院(2007.12)

  鳴門教育大学は、昭和56年にいわゆる新構想の教育大学として、現職教員の再教育と高度な教員養成を担う、中核的な教育機関として設置され、これまで学部・修士課程において、現職教員を含めた教員養成教育に取り組んできました。
  平成20年度に設置する教職大学院は、高度な専門職業人としての教員養成に特化した専門職学位課程の大学院であり、より高度な専門性と実践力を備えた教員を養成するための専門的教育機関であります。


  特に本学の教職大学院については、新構想の大学としてこれまで蓄積してきた成果と経験を最大限に生かし、専門職としての教員養成のための特色のある充実した教育を開発・実践し、わが国の教員養成教育における先駆的な役割を担うことが期待されています。
  本学の教職大学院は、主として現職教員を対象とする3コースと、主として学卒者を対象とする1つのコースで出発します。
  現職教員については、単に自らの教育実践に関する資質能力を高めるだけでなく、学校や地域におけるリーダー(スクールリーダー)として指導的な役割を担うことのできる教員の養成をねらいとしています。
  また、学卒者に関しては、幅広い視点からの問題分析力をもち、学校や教室で生起する具体的な課題に対して優れた実践的対応力を有する教員を養成することをねらいとしています。
  これらの教員は、教育課題が山積する中で、学校が公教育の中心的な機関としてその教育責任をはたし、保護者や地域住民から信頼される存在であるためには、まさに不可欠な人材であるといえます。
  本学教職大学院が果たすべき役割と責任は、極めて重要であります。
  本学では、教職大学院の設置に向けて、カリキュラム、教員の配置、大学と教育委員会・学校との連携などについて、特に力を入れて準備してきました。また、実践と理論を融合した特色ある教員養成教育を行うべく、教育組織及び教員組織を改組するなど、教職員が一丸となり全学体制で準備を進めているところで あります。
  教職大学院の設置を契機として、本学は、教育委員会、学校、関係機関と手を携えながら、子どもたちが求め、地域が必要とし、学校が待望する教員の養成に 向けて、全学をあげて取り組む決意であり、教育委員会、学校、関係機関とより一層連携を深めながら、実現したいと願っています。
(日本教育新聞 12月17/24日付合併号掲載)

最終更新日:2010年01月04日

お問い合わせ

総務部総務課総務係
電話:088-687-6014