平成27年度ベストティーチャー賞受賞者

教育部門

所属・氏名

人文・社会系教育部

小野由美子 教授

20151217小野由美子.JPG
自己点検・評価書

小野由美子.pdf(164KB)

教員情報
データベース
http://www.naruto-u.ac.jp/edb/researcher/2010121604290/
選定理由及び
優れた教育手法

 小野由美子氏は,言語系コース(国語)に所属し,専門は日本語教育である。
 これまで海外留学生への日本語教育や国際理解教育に注力しているが,特に,JICAと提携した開発途上国への教育支援は特筆に値する。
 氏は,これまで本学が実施するJICA技術研修員受入事業において,ボランティアとして本学学生を参加させる試みに先鞭をつけるとともに,JICA研修員の日本文化理解の推進と本学学生の異文化理解を支援すべく,茶道クラブ(「一期一会」)による茶道体験,院生ボランティアによるJICA研修員への日本語レッスンを企画・実施し,国際交流・学術交流に努めている。
 平成26年度は,ルワンダ共和国での海外研修を企画・実施し,本学大学院生を4名派遣して,現地の視察,教材研究,現地小学生を対象としたスポーツ活動,理科実験活動を支援している。
 また,平成27年度に本学で開催した国際研究集会(ICET)の準備・運営のため学生ボランティアを組織し,我が国で初めて開催されたICETを成功に導いている。これにより,多くの本学学生,附属学校児童・生徒が貴重な異文化体験をすることができた。
 以上のように,氏は,国際的視野に立った教育支援や国際交流を活発に行っており,グローバル化する社会にあって,今後益々その教育活動は重要性が増すものと思われる。
 これらのことから,小野由美子氏を教育部門のベストティーチャーとして選定した。

受賞者のコメント   本学に着任して以来、留学生の日本語教育、国際教育協力、さらにはグローバルな視野を持った教員の育成に従事してきました。
 今日、鳴門教育大学で学び帰国した多くの留学生や研修員が母国でリーダーとなって活躍しています。そうした「教え子」と再会し彼らが活躍する姿を見るのは実にうれしいものです。国際教育協力の場では、本学は「学び続ける教師」、「授業実践の改善を指導できる人材育成」に貢献する高等教育機関として知られ、JICAから厚い信頼を得ています。
こうした教育活動、社会活動のすべてが私にとって貴重な異文化学習経験となりました。その学びを学生と共有したという思いで、ケニア、ルワンダ、タイ、インドネシア、南アフリカなど、途上国の学校教育現場を自分の目で見て、肌で感じる機会を提供してきました。そうした一連の活動が評価され、本学のベストティーチャー賞(教育部門)受賞につながったことは、「時代が変わった」ことを象徴しているように思います。
 最後に、私のわがままを許してくださった言語系コース(国語)の先生方や学生・院生の皆さま、本学教職員の皆さまに心からお礼を申し上げます。

 

最終更新日:2016年01月05日