平成24年度特別表彰受賞者

所属・氏名 芸術・健康系教育部  岩佐 博久 准教授 岩佐博久(特別表彰Web).jpg 
自己点検・評価書 岩佐博久.pdf(127KB)
選定理由及び
優れた教育手法
 岩佐博久准教授は、平成21年4月から本学の就職支援室のチーフアドバイザーとして、高度専門職業人としての教員養成のための実践的な教育活動を担っている。
 岩佐氏の就職支援活動は、教採対策ガイダンス(準備編1回・基礎編13回・論作編2回・実践編7回・直前編4回)での講義、模擬授業・個人面接および模擬集団討論での指導、2年次・3年次の合宿での講演や自己アピール演習での指導、日常デスクでの個人別論文・自己アピール文添削指導など多岐にわたっている。
 その内容は、長年勤務していた学校現場や教育委員会で培った知識や経験に基づいた実践的な教育であり、単なる教員採用試験対策にとどまるものではない。岩佐氏を中核としたアドバイザーによる就職支援の教育活動は、コース教員の支援も得て全学的な規模のものとなり、今や本学の教師力養成教育の重要な柱となっている。
 また、岩佐氏は、学生の主体的な学習環境作りにも貢献し、教員採用試験対策のための自主的な勉強会が学生間に定着した。さらに、各教育委員会への訪問等を通じて情報を収集し、社会や教育現場のニーズに即した就職支援プランの構築に鋭意努めている。
 このような岩佐氏の情熱に満ちた実践的な教育活動は、本学が、平成22年度、平成23年度の2年連続教員採用率全国1位という輝かしい成果を獲得する上で重要な役割を果たし、その貢献は高く評価できる。
受賞者のコメント

 教員就職支援における本学の強みは,「情報の蓄積と活用」と「協力体制の充実」であると考えています。先輩の就職活動体験記は後輩に脈々と受け継がれ,貴重な資料として活用されています。また,人物重視の採用試験では,面接試験をいかに突破するかが合格の鍵となります。本学では就職委員の教員を中心に各コースの教員の協力により,模擬授業,集団討論,個人面接,場面指導等の実技ガイダンスを充実させ,本番さながらの演習を実施することで,学生が教員採用試験に真剣に向き合っていくことができるよう工夫しています。
 私は教員採用試験は団体戦と考えています。着任して4年間,学生同士がグループで自主的に学ぶことの重要性を説き,働きかけを積極的に行ってきました。今では学生の中から複数の自主的な勉強会が立ち上がり,しかも学部学生と大学院生が互いに交流を図りながら切磋琢磨する姿が見られるようになってきました。こうした仲間をリスペクトする姿勢が一体感を生み,協力して学び続けることで,さまざまな教育課題について多面的に考える力やコミュニケーション力など,今の教師に求められる力を高めてきたと考えています。今後もこういった取り組みの一層の充実を図り,現役合格者の増加,教員就職率の向上に努めていく所存です。

 

最終更新日:2011年10月4日

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