4-7.社会との連携

教育委員会との協議体制

鳴門教育大学・鳴門市教育実習連絡協議会
 鳴門教育大学において,年2回開催し,鳴門市の協力校での教育実習を円滑かつ,効果的に実施するため,鳴門教育大学,鳴門市教育委員会及び鳴門市立学校等が連携を図り,その運営について協議している。本学の「教員インターンシップ」は,鳴門市教育委員会をはじめ,鳴門市の小学校・中学校の教職員の理解と協力,さらに適切な指導により,教員としての資質能力,力量の修得のための原動力となっている。
 また,平成24年度からは,「主免教育実習」の受け入れについても,協力を得ることとなっている。

公開講座の開設状況

 平成23年度の公開講座は,現職教員,一般社会人及び小・中学生等を対象とした講座を20講座と,平成23年度からは新たに一般社団法人教育支援人材認証協会に認証された「こどもパートナー認証講座」を1講座,「こどもサポーター養成講座」を2講座の計23講座を実施した。各講座の内容及び受講状況等は,公開講座実施状況のとおりである。開講した講座は,延べ日数37日,受講者総数369人に達し,大変好評であった。
 今後も開かれた大学としての使命のもとに,地域社会のニーズに添った公開講座の開講を目指している。

科目等履修生の受け入れ

 科目等履修生は,大学院に2人,学部に3人の入学があった。

鳴教大 教育・文化フォーラムの開催

 鳴教大 教育・文化フォーラムは,本学が地域に開かれた大学として,社会や教育の現場で生じている問題の解決やそれに対する理解,教育研究の交流などを目的に,教員,学生,一般社会人などを対象に実施している。平成23年度は,第33回及び第34回フォーラムを次のとおり開催した。
 第33回 「望ましい幼小中連携のあり方-学びのかけ橋プロジェクトを通して-」
  【開催日】平成23年8月5日(金) 
  【会場】鳴門教育大学講堂
  【参加者数】335人
 第34回 「防災教育を考える-学校は南海地震にどう備えるべきか-」
  【開催日】平成23年8月25日(木)
  【会場】美波町コミュニティホール
  【参加者数】86人

学校図書館司書教諭講習

 学校図書館法の規定に基づき,学校図書館の専門的職務に携わる司書教諭を養成するため,文部科学省からの委嘱を受け,平成23年8月8日(月)~8月26日(金)の間(15日間),学校図書館司書教諭講習を実施した。受講対象者は,教育職員免許法に定める小学校,中学校,高等学校若しくは特別支援学校の教諭の免許状を有する者,又は,大学に2年以上在学する学生で62単位以上を修得した者であり,受講者数は,実受講者36人,書類審査のみの受講者が267人であった。

大学開放推進事業について

 地域開放・地域連携の観点から主に子どもを対象に科学・技術への興味・関心を育み,動機付けとなるような体験的な講座を開講することを目的に,平成23年度も大学開放推進事業を以下のとおり実施した。

 

日  程事 業 名 講 師参加人数

5月22日(日)

7月10日(日)

10月16日(日)

12月4日(日)

3月4日(日)

N*CAP(エヌ・キャップ)2011

山田芳明 准教授
藤原伸彦 准教授
内藤 隆 准教授

 

7月27日(水)

8月3日(水)

8月10日(水)

8月17日(水)

自分の気持ちとうまくつきあうために 小倉正義 講師  3人
10月8日(土) 算数おもしろ教室

佐伯昭彦 准教授

坂井武司 准教授

 32人

10月15日(土)

~2月12日(日)

アワー「いきいきリズム運動」教室

田中弘之 教授

安藤 幸 特任教授 

 34人
11月23日(水・祝) 吉野川の石ころ観察教室
:ガーネットをゲット
村田 守 教授  65人

サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト

 鳴門教育大学と近隣の企業及び高等学校との連携により,将来の科学技術を担う高校生が,観察,実験,実習などの体験的・問題解決的な活動を中心とした学習活動を通じて,科学的に探究する能力や態度を育み,論理的思考力や創造力を培うことを目的として,平成16年度からサイエンス・パートナーシップ・プロジェクトを実施している。
 本事業は,大学における高度で先端的な学問環境に触れる機会を提供し,参加した生徒達の科学技術・理科に対する興味・関心等を高め,科学的に探究する能力・態度・創造力(知的探究心)を育て,総合科学的な自然観(環境教育・情報教育を含む)を身につけるだけでなく,本実験に指導者として参加するTA(学部生・大学院生)と教師が本科学実験を改良し,教育現場への導入のための教育内容や指導方法,科学実験教材の開発等を総合的に推進,実践する能力を向上させるというねらいがある。
 平成23年度は,8月16日(火),17日(水),22日(月)に会場である鳴門教育大学で,23日(火)は会場を日亜化学工業株式会社に移し,徳島市立高等学校の高校生が4日間に渡り学習活動を行った。

教員の学外活動状況

 本学教員の学外活動状況,例えば国の機関,地域教育委員会及び地方公共団体等の事業に参画又は協力した状況は,学外機関からの依頼.pdf(31KB)に示してある。

学外からの意見を教育研究に反映させる仕組み

(1)経営協議会
 この協議会では,中期目標についての意見や中期計画及び年度計画に関する事項のうち,法人の経営に関する事項や,給与水準,予算の作成,決算など国立大学法人鳴門教育大学の経営に関する重要事項を審議している。
 大学経験者及び徳島県教育委員会,鳴門市,企業等,地元地域で活躍している有識者を学外委員に委嘱し,それぞれ専門的な見地から教員就職率の向上,広報活動等に関する提言を受け,関係委員会で検討し,大学運営に反映させている。

 

(2)鳴門市・国立大学法人鳴門教育大学協力推進会議
 「鳴門市と鳴門教育大学との相互協力関係の充実強化に関する意向書」に基づき,平成23年5月24日(火)に鳴門市役所本庁舎会議室において開催した。
 会議では,鳴門市と本学との相互事業,鳴門市から本学への協力事業及び本学から鳴門市への協力事業の報告後,相互協力事業の今後の在り方等について活発な意見交換が行われた。

その他の地域貢献

(1)教員の学外における公的活動
 開かれた大学として,教員が学識経験者として地域の教育委員会・公立学校等から委嘱・依頼を受け,各種の委員・講演講師等として招かれる場合など,学外からの要望には可能な限り応じていくこととしている。
  その状況は学外機関からの依頼.pdf(31KB)に示してある。

 

(2)教育支援講師・アドバイザー等派遣事業
 学校からの要請に応じて大学教員が学校へ出向き,授業や講演を無料で行う「教育支援講師・アドバイザー等派遣事業」を平成13年4月から開始した。教育大学という特性を生かし,学校と連携して学校現場の様々な課題に取り組むことで教育の向上を目指すことが目的である。
 平成23年度は,121人(全教員の80.7%)の教員及び216件のテーマが本事業に登録され,派遣実績は,幼稚園18件,小学校75件,中学校37件,高等学校33件,特別支援学校10件及び教育委員会等27件の合計200件(平成22年度159件)であった。
 なお,平成23年度から,派遣先を日帰りが可能な四国・淡路島に拡大したところ,香川県6件,高知県6件,淡路島9件から依頼があった。

 

(3)文化講演会
 本学では,学内の学生や教職員のみならず,広く地域の文化向上に寄与することを目的として,文化講演会を実施している。
 平成23年度は下記のとおり実施し,本学ならではの教育や研究についてのテーマを取り上げ,参加者は,それぞれのテーマについて,理解を深め,考えるよい機会となった。

日  程テ ー マ講   師場   所
平成23年
11月26日(土)
『オール1の落ちこぼれ,教師になる』 宮本延春 鳴門教育大学
講堂
最終更新日:2012年8月 日

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