6.その他組織に関するもの
本学の教育研究を推進するに当たり,必要に応じて,教育支援組織及び研究支援組織を設置している。
(1)就職支援室
就職支援活動状況
1.教員就職支援行事
【学部4年次・大学院2年次(長期履修3年含む)対象】
1.教員採用試験対策説明会 22.4.7 受講者(176名)
平成23年度教員採用試験に向けて,支援行事,学習の方法,注意事項等についての説明と質疑応答
2.教採対策ガイダンス(実践編)の実施 22.4.7~22.6.24 受講者(延べ1,121名)
教職教養,教育法規,学習指導要領,人権教育等の講義 延べ10コマ
3.教育委員会による教員採用試験説明会の実施 22.4~22.5 受講者(延べ333名)
教育委員会の採用試験担当者等が,本学において,平成22年度実施教員採用試験の内容について説明(大阪府・大阪市・堺市・神奈川県・川崎市・京都府・京都市・兵庫県・神戸市・岡山県・香川県・愛媛県・高知県・徳島県の各教育委員会)
4.教員採用模擬試験の実施 22.4.24 受験者(108名)
5.教採実技ガイダンス(集団)(個人)の実施 22.5.29, 6.19 受講者(延べ230名)
模擬授業・個人面接及び模擬集団面接
6.教採対策ガイダンス(直前編)22.6.30~7.8 受講者(延べ135名)
神奈川県・横浜市・川崎市,大阪府・大阪市,兵庫県・神戸市,徳島県直前対策特別ガイダンス
7.教採二次対策ガイダンス 22.7~22.8 受講者(延べ151名)
一次試験合格者に対する二次試験対策ガイダンス(模擬授業・個人面接等)の実施
【学部3年次・大学院1・2年次(長期履修)対象】
1.教採対策ガイダンス(準備編)の実施 22.7.21 受講者(127名)
教育実習と教員採用試験との関連性・学習方法ならびに教員採用試験対策説明
2.学部3年次生合宿研修(国立淡路青少年交流の家) 22.10.26~10.27(参加学生数92名)
3.大学院就職説明会 22.10.20 受講者(128名)
就職支援行事の説明,自己分析と自己PRの方法,教採合格者の講演等
4.教採対策ガイダンス(基礎編)の実施 22.11.10~23.2.28 受講者(延べ1,266名)
教育改革の理念と改革の重点,教員倫理,学習指導要領・教育要領,教育法規,人権教育,特別支援教育,心の教育,生徒指導,学級担任の役割と学級経営,教育方法,学習指導と評価,特別活動,福祉教育,国際理解教育,環境教育,情報教育,健康・安全教育,食育,図書館教育,キャリア教育,生活科と総合的な学習,一般教養,時事 (延べ13コマ)
5.教採対策ガイダンス(論作文編)の実施 22.11.17, 12.15, 22.2.9 受講者(延べ249名)
論作文指導 (延べ3コマ)
6.教採実技ガイダンス(集団)(個人)の実施 22.11.27, 22.2.19 受講者(延べ184名) 集団面接及び模擬授業・個人面接
7.本学出身教職関係者との情報交換会 23.2.5 参加者(78名)
8.教員採用模擬試験の実施 23.3.5 受験者(103名)
【その他教員就職支援関係】
1.各教育委員会訪問 22.11 ~ 22.12
教員採用情報収集及び臨時講師依頼のために次の教育委員会を訪問し,その状況等について把握(岡山県・広島県・大阪府・大阪市・京都府・京都市・滋賀県・愛媛県・高知県・愛知県・名古屋市・兵庫県・神戸市・東京都・神奈川県・川崎市)徳島県(22.4))
2.その他就職支援行事等
1.公務員ガイダンス 22.11.17, 23.2.16 受講者(延べ45名)
東京アカデミー,人事院四国事務局,高松国税局,徳島労働局,徳島少年鑑別所,鳴門教育大学経営企画本部
2.就職ガイダンス(企業)22.11.10 受講者(6名)
企業への就職活動 リクルート
3.就職ガイダンス(面接マナー)22.11.10 ~ 23.216 受講者(延べ289名)
面接試験対策講座 5回
4.その他
教員採用試験を主とする就職相談・指導等(於:就職支援室)22.4 ~ 23.3
相談学生数(延べ約1,183名) H21 1,930
利用件数(延べ約12,438名) H21 10,542
自己評価等
・教員就職支援チーフアドバイザー,大学院生就職支援アドバイザー,就職委員会及び教職員が一体となって就職支援行事,就職相談・指導,個別の模擬面接指導,論文指導等を実施したことにより,平成21年度卒業生の教員就職率が78.3%を達成し,全国国立教員養成系大学中1位となった。。
・就職委員会,教員就職支援チーフアドバイザー,大学院生就職支援アドバイザー,指導教員,就職支援チームが連携して,模擬授業・個人面接を2回,模擬集団面接を2回開催し,指導を行うなどの全学的取り組みを行い,学生の教員採用試験対応力の向上を図った。
・教員採用試験一次試験合格者を対象に,二次対策ガイダンス(模擬授業・個人面接等)を延べ47回実施し,151人が参加した。
・10月に3年次生合宿研修を,2月に本学出身教職関係者との情報交換会を実施し,教員採用試験に合格した4年次生や本学出身現職教諭6名による教職に関する講演を実施し,教員採用試験対策の支援を行った。
・徳島県,徳島市,鳴門市教育委員会及び板野郡内等の学校現場からの学習支援,学校活動支援ボランティアの派遣要請により,学部生及び大学院生が幼稚園,小学校,中学校の各教育現場において学級担任等による指導の補助及び学校行事・活動の支援にあたった。
(2)長期履修学生支援オフィス
1 職員名簿
オフィス長(兼務) | 佐藤勝幸 |
---|---|
講師(兼務) | 速水多佳子 |
長期履修学生支援チーフアドバイザー | 渡邊 謙 |
長期履修学生支援アドバイザー | 榊 博 |
長期履修学生支援アドバイザー | 阿部美佐子 |
長期履修学生支援アドバイザー | 楠井一弘 |
2 オフィスの活動概要
長期履修学生制度は平成17年4月に発足し,平成20年3月に第1期生が修了した。この学生たちに対しては専従教職員による支援体制が整っていなかったために,履修指導や学生生活全般にわたる支援が十分になされなかった。
平成19年度から特任教授1名を配して長期履修学生の修学支援に当たることになり,さらに平成20年度から当「教職キャリア開発支援オフィス」を立ち上げ,教員5人,教務担当職員1人の陣容で支援する体制が整った。平成22年度からは,長期履修学生支援アドバイザーを増員し,教員6人,教務担当職員1人の充実した体制で学生支援を行った。
長期履修学生制度を利用した3年制の修士課程に入学した学生を大別すると2つに分かれる。その1つは,出身大学ですでに何らかの教員免許を取得している学生が,本プログラムにおいて新しい教員免許を上乗せしようとして入学するケースである。このパターンで最も多いのは,中学校および高等学校免許を取得した学生が,本学で小学校教員免許状を取得しようとするものである。
もう1つのケースは既得免許のない学生である。このパターンの学生の中でも,課程認定を受けた免許単位を取得しているために,本学での履修科目数が比較的少なくて済む学生と,逆にほとんどゼロの段階から免許科目を履修する必要のある学生など千差万別である。
このような事情から長期履修学生に対しては,きめ細かなアドバイスが必要であり,オフィス内でも日々,種々検討し,指導体制の改善に努めている。
本オフィスが直接的に支援している対象は1,2年次生である。1年次生は修士課程における専攻コースの科目は取らず,もっぱら免許関連科目の履修に専念することを義務付けている。したがって教職キャリア開発支援オフィスのプロパーの業務としては1年次生の支援活動に主力を置いている。
2年次になると学生は各専門コースのゼミに所属することとなるが,6~9月に実施される観察実習,主免教育実習ならびにその事前・事後指導の一部は,オフィスによる修学支援の業務に位置づけられている。
具体的な活動状況は以下の通りである。
1.ホームルーム
オフィスでは,密着した学生指導を実施するためにホームルームを編成している。ホームルームは,6人の職員が担任となり,1年次の間,修学指導や学生生活全般にわたって支援した。開催時期は,前期3回,後期1回の計4回であった。
なお,後期に開催された最後のホームルームでは全体会を実施し,3年次生の教員採用試験合格者から採用試験へ向けての体験を語ってもらい,今後に向けての意識付けをするとともに,オフィス支援行事等の意見交換なども行い,次年度の業務改善に役立てた。
2.長期履修学生支援講座
多種多様な大学から入学してきた長期履修学生に対し,一日も早く教師としての基本を身に付けさせることを目的に開設した講座であり,以下の3点に重点を置いている。(具体的内容は下表のとおりである。)
ア 教職科目に対する初年次教育
イ 後に記述している「長期履修学生支援演習」に向けた一般教養科目の実力確認
ウ 教育実習生に対する実習支援(補講)
回数 | 開催日 | 内 容 | 講 師 |
---|---|---|---|
第1回 | 4月14日(水) | 教師のためのルール・マナー・エチケット | 渡邉 謙 |
第2回 | 4月28日(水) | 教職について(小・中学校) | 榊 博 |
第3回 | 5月12日(水) | 教育法規Ⅰ | 岩永 定 |
第4回 | 5月26日(水) | 教師に求められる基礎学力 | 速水 多佳子 |
第5回 | 6月 2日(水) | 教育法規Ⅱ | 岩永 定 |
第6回 | 6月 9日(水) | 教育法規Ⅲ | 岩永 定 |
第7回 | 6月16日(水) | 基礎講座(文系編) | 渡邉 謙 |
第8回 | 6月23日(水) | 基礎講座(理系編) | 楠井 一弘 |
第9回 | 6月30日(水) | 基礎講座(板書技法) | オフィス教員 |
第10回 | 7月14日(水) | 指導案の作成と模擬授業(1) | オフィス教員 |
第11回 | 7月21日(水) | 指導案の作成と模擬授業(2) | オフィス教員 |
第12回 | 7月28日(水) | 指導案の作成と模擬授業(3) | オフィス教員 |
*第1回~9回については,L1対象とし,第10回~12回はL2対象とした。
3.長期履修学生支援演習
「長期履修学生支援演習」は,一般教養,特に苦手教科の克服を目的とし,国語,英語,数学,理科,社会の5教科及び論作文について後期に実施した。
4.教育実習
長期履修学生が履修する教育実習(ふれあい実習・附属校園観察実習・主免教育実習)について,地域連携センター実地教育担当教員との連携のもとで指導にあたった。
なお,主免教育実習については,板野郡内の3町(松茂町,北島町,藍住町)の小学校10校,中学校4校で実施されており,その連絡調整等は全て,本オフィス職員が担当した。
また,主免教育実習終了後には,各町教育長及び各学校の実習担当教員を招いて意見交換会を開催し,平成22年度の反省と次年度への検討課題を話し合った。
5.履修指導
オフィスでは,長期履修学生の履修指導を行っている。長期履修学生の履修指導は,前にも述べたように学生ごとに異なり,非常に複雑である。このようなことから,従来,学生に必要以上の不安を与えることも見られたので,オフィスでは学生の不安や誤解を解消する目的で,個人ごとのカルテを作成した。写しは学生に配布し,原本をオフィスで保存することとしている。なお,原本は,複数人でチェックする体制を整えている。
6.オフィスミーティング
教職キャリア開発支援オフィスの運営方針を決定するために,月1回オフィスミーティングを開催した。
7.オリエンテーション
長期履修学生対象のオリエンテーションを入学式前日に実施し,大学生活を送る上での注意事項等を説明した。
具体的内容は,以下のとおりである。
・教職キャリア開発支援オフィスの職員紹介
・長期履修学生制度及び教職キャリア開発支援オフィスについて
・学部授業科目の履修について
・教育職員免許状の取得について
・質疑応答
・ホームルーム及び関連施設の案内
(3)教職大学院コラボレーションオフィス
1 教員名簿
オフィス長(専攻長)(兼務) | 小野瀬雅人 |
---|---|
チーフコーディネーター | 藤枝 博 |
コーディネーター(兼務) | 芝山明義 |
佐藤 亨 |
|
川上綾子 |
|
山田芳明 | |
久我直人 | |
末内佳代 |
|
前田洋一 | |
木下光二 | |
学長指名(副専攻長)(兼務) | 兼松儀郎 |
2 活動状況
平成20年4月から本学大学院学校教育研究科に専門職学位課程(教職大学院)が設置されたことに伴い、教職大学院の円滑な実習運営等を行うことを目的とした教育支援組織として、教職大学院コラボレーションオフィスが設置された。
本オフィスは、教育委員会・連携協力校と大学の連携をより一層進める役割を担っており、その主たる業務は以下のとおりである。(鳴門教育大学教職大学院コラボレーションオフィス規程第3条)
- 教職大学院における実習の運営等に関して、教育委員会、連携協力校及び現職教員勤務校(現任校)(以下「連携協力校等」という。)との連絡・調整に関すること。
- 連携協力校等における研修支援、研究支援に関する相談企画の業務に関すること。
- その他教育委員会及び連携協力校等との連携に関すること。
本オフィスでは、毎月1回定例会(必要に応じて臨時会)を開催し、実習指導体制や実習のスケジュールの他、院生への教育指導等を含めて、特色ある大学院となるよう企画・検討を行い、必要に応じて毎月開催の高度学校教育実践専攻会議に上程している。
平成22年度も、前年度同様、現職教員対象の「学校・学級経営コース」「学校臨床実践コース」「授業実践・カリキュラム開発コース」における2年次からの実習にあたって、1年次段階での一連の活動計画を策定した。具体的には、現任校の現状分析と課題の明確化を目的とした「学校アセスメントレポート」を作成し、さらに同レポートを基に実習課題の精査を進めるとともに、実習担当教員を決定し、実習課題を策定するという流れで進めた。これに関して、専攻会議で指導体制や現任校への対応等を含めて審議・決定の後、院生に対して随時、説明会を開催し、周知した(4月13日(学校課題フィールドワークⅠ・Ⅱの履修説明会)、6月17日(学校アセスメント・オリエンテーション)、10月6日(学校アセスメント説明会・情報交換会)、11月24日(異校種フィールドワーク説明会))。また、学卒学生対象の「教員養成特別コース」では、1年次後期から鳴門市内の連携協力校においてインターンシップ型の実習を行うため、同コースの専任教員と連携しながら、実習指導体制及び連携協力校におけるメンター教員との打ち合わせを企画・実施した。
教職大学院では、院生が主体的に学習に取り組んでもらうため、1年次での授業、2年次での実習に係わる指導教員からの指導等、2年次での実習についての気づき、学びの記録を保存する週録(リフレクションシート(学習ポートフォリオ)」を毎週、本オフィス宛、電子メールで提出している。これら院生の記録類は、院生ごとにファイリングして本オフィスで保管し、専任教員が随時、確認し、教育支援を行う体制を整えている。。
平成20年度より「学校改革支援チーム」による地元の連携協力校協定を結んだ地元学校への支援として、鳴門市、松茂町、藍住町の教育委員会及びそれぞれの公立小・中学校を対象に、主として学校の課題解決のための相談支援、学校評価に係る支援、特別な支援が必要な児童生徒を対象とした学習支援、家庭と学校の情報共有促進に関する支援も行っている。平成22年度の活動状況については「学校改革支援チームによる地元学校への支援事業報告書」としてまとめられている。
最終更新日:2011年11月17日