自己点検・評価報告(芸術系コース(美術)) 長岡強

報告者 長岡強

1.学長の定める重点目標

1-1.大学教員としての研究活動

(1)目標・計画

  研究活動の中心は彫刻制作である。
  本年度も全国的規模である 6月・日彫展(日本彫刻会),11月・日展(日本美術展覧会)等の展覧会に出品を委嘱され,東京都の新国立美術館において開催される展覧会で作品発表を行いたい。

(2)点検・評価

  本年度も全国的規模である6月・日彫展,11月・日展,3月白日展の3公募展から出品委嘱を受け,東京都の新国立美術館において彫刻作品を発表した。

1-2.教育大学教員としての授業実践

(1)目標・計画

  1. ただ単に作品づくりの授業で終わることのないよう,教育大学の授業として相応しいように学校教育とどう繋がっているか思考させるような内容も含ませたい。
    (授業内容)
  2. 授業は実技中心の授業として展開するが,マンネリ化した制作にならないように,各自が表現を深めていく方法を探究していく場面も設定していきたい。
    (授業方法)
  3. 成績評価においては,作品完成後の評価だけに終始することなく,教育実践力に結びつくようなプロセスを重視した評価を行っていきたい。
    (成績評価)

(2)点検・評価

  1. 担当している授業科目において,ただ単に作品づくりに終わることなく造形教育の根幹について理解させるように授業内容や授業方法に授業改善を図りながら進めた。
  2. 後期の授業展開においては,ティーチングアシスタントの協力の元,プロセスを重視した評価を実施することが出来た。表現の見直しにより、ねばり強い制作態度が見られ,レベルアップに繋がった。

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

  1. 平素の授業においては,きめ細かな指導をするように心がける。学生たちが感性や個性を伸ばし,自信をつける教育を目指したい。
  2. 学生たちが出来るだけ地元の美術展に出品していくよう支援する。このことによって,学生たちを地域の芸術文化活動に参画させる。
  3. 授業以外においても学生たちと積極的に関わり,進路,学生生活,悩み等について相談に応じる。

(2)点検・評価

  1. 授業評価をみると,私の教育信条である「自信をつける教育」「一人一人の感性や個性の伸長」は確実に定着している。
  2. ゼミ生が全国的規模の日彫展(国立新美術館)に入選を果たすことが出来た。また地元の放美展や県美展でも高成績を収めた。
  3. 授業以外において,多岐にわたって学生支援を行った。教員採用試験の二次対策においては,当該コースの学生に加えて幼児教育専修の学生にも造形表現の指導をした。今春卒業したゼミ生は,二人とも臨時教員(常勤)となった。

2-2.研究

(1)目標・計画

  1. 研究テーマとしている「塑造における人体彫刻の制作」に取り組み,全国的規模の展覧会に積極的に出品していく。
  2. 科学研究費補助金の取得を目指し申請を行う。

(2)点検・評価

  1. 長年の研究テーマ「塑造における人体彫刻の制作」に取り組み,日展を始め,日彫展、白日展と年に3回,六本木の新国立美術館へ展示された。
  2. 21年度の科研費の取得を目指し研究代表者として申請した。しかしながら、採択にはならなかった。前回の科研採択から久しいので、次年度の採択を目指したい。

2-3.大学運営

(1)目標・計画

  1. 今年度は,美術コース長として清新でまとまりのあるコース運営に努める。
  2. 所属する委員会の任務を確実に遂行し,本学の運営に寄与する。

(2)点検・評価

  1. 美術コース長としてまとまりのあるコース運営に努めた。恒例の卒業展・修了展においては,開学以来最多の修了生により,盛大かつハイレベルで開催することが出来た。
  2. 所属する委員会である人権教育推進委員会において,芸術・健康系教育部のまとめ役として任務を遂行した。

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

  1. 附属学校の研究会の指導助言や教育支援アドバイザーの派遣要請があれば応じる。(附属学校・社会との連携)
  2. 地元の美術展への出品依頼があれば,積極的に受け入れて出品し,社会との連携に努める。(社会貢献)
  3. 留学生の受け入れ要請があれば引き受け,国際協力事業等に努める。(国際交流)

(2)点検・評価

  1. 附属小学校の図工教員は,二人とも大学院で私のゼミ生であったこともあり,研究や学生指導の両面において非常に連携がうまくいっている。
    富岡西高校において,高I ,高IIの生徒を対象として90分の出前授業を行なった。
    徳島市の全図画工作教諭を対象とした研究大会において講師を務めた。
    徳島大学大学祭行事において「彫刻と私」と題して90分の講演を行なった。
  2. 県下で最大の美術展である徳島県美術展へ出品委嘱されたので,彫像を出品した。
  3. 留学生の受け入れ要請は無かった。

3.本学への総合的貢献(特記事項)

  1. 美術コース長として、新発足した美術コースの基盤となる事項を構築していった。
  2. 連合大学院の本学美術の代表として,教員の資格審査,入学試験の業務,学位論文の審査など種々の任務を遂行した。
最終更新日:2010年03月15日

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