自己点検・評価報告書(生活・健康系コース(技術・工業・情報)) 宮本賢治

報告者 宮本賢治

1.学長の定める重点目標

1-1.大学教員としての研究活動

(1)目標・計画

  本年度は国立研究所や民間企業で私が従事してきた研究開発テーマを基に,研究活動を展開する。具体的には
  1. 負イオン源により生成される負イオンビーム光学に関する理論的研究として,空間電荷効果に起因する収差のモデリングと解析,及び実験結果との比較を行う。物理的過程の理解を確かなものにして,今年度中に論文投稿する。
  2. 質量分析器に関しては,実験と理論の両面から,パルス印加電圧の立ち下がり時間がマススペクトルへ及ぼす影響とその最適化を検討してきた。さらに理論計算を追加検討して,今年度中に論文投稿する。

(2)点検・評価

  • 上記1)の負イオンビーム光学に関する理論的研究については,論文を学会誌”Plasma and Fusion Research”に投稿してacceptされた。
  • 上記2)の質量分析器に関しては,企業在職時に開発した成果を論文にまとめた。企業側の製品の市場投入の都合があり,論文投稿はH21年度に入ってからとなったが,投稿に向けた準備を行った。

1-2.教育大学教員としての授業実践

(1)目標・計画

  本年度は特に,「初等中等科教育実践II」において,ロボットの製作を通して,学生が被覆線の剥き方やハンダ付け等の電気工作における基本的な技能が身に付けられるように取り組む。このような配線に関して,学生の大半が初心者と予想されるため,極力,個別に指導するように努める。配線が上手くできるに越したことはないが,たとえ上手く出来ずにロボットが運転中に動作不良を起こした場合でも,何がその原因なのか,また今後の教訓として注意する点は何かを学生が考察し,理解できていれば,それも評価したいと思う。

(2)点検・評価

  「初等中等科教育実践II」において,ロボットの製作を通して,学生が被覆線の剥き方やハンダ付け等の電気工作における基本的な技能が身に付けられるように,個別に指導した。

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

  1. 学生の学業や人生における悩みや相談に応じられるように,積極的に学生とのコミュニケーションを図る。
  2. 特に学生が技術の電気分野についての理解や技能が深められるように,授業を進める。
  3. 提出物の締め切りや約束事を守る,モノを大事に扱う,実験終了後は後片付けをする,といった社会規範を守れるように指導したい。

(2)点検・評価

  積極的に学生とのコミュニケーションを図り,技術の電気分野といった専門的な教科だけでなく,社会規範の遵守についての指導をした。

2-2.研究

(1)目標・計画

  1. 研究テーマである負イオンビーム光学のシミュレーションや質量分析器の結果をまとめて,学会誌(Plasma and Fusion ResearchとReview of Scientific Instrument等)に投稿する。
  2. 学内外からの研究助成の公募や企業との共同研究に積極的に申請し,特に,科研費などの学外資金の調達に重点を置く。

(2)点検・評価

  • 負イオンビーム光学のシミュレーションについては,論文を学会誌”Plasma and Fusion Research”に投稿してacceptされた。
  • 科研費の基盤研究(C)を申請した。また,独立行政法人 日本原子力研究開発機構の「トカマクに関する国内重点化装置共同研究」に応募し,採択された。

2-3.大学運営

(1)目標・計画

  附属図書館運営委員会委員として,本学の運営に貢献する。

(2)点検・評価

  附属図書館運営委員会委員として,運営に貢献した。

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

  1. まずは附属学校教員と積極的に交流を図るなど,来年度以降,附属学校教員と連携して技術教育分野(特に電気)について共同研究を行えるための準備をする。(附属学校)
  2. 大学と地域・社会との交流・連携を積極的に行い,社会に貢献するように努める。(社会連携)
  3. JICA等の国際協力事業に貢献するように努める。(国際交流)

(2)点検・評価

  H21年度以降,附属学校教員と連携して技術教育分野(特に電気)について共同研究を行えるように,附属学校教員と積極的に交流を図った。

3.本学への総合的貢献(特記事項)

最終更新日:2010年03月15日

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