自己点検・評価報告書(自然系コース(理科)) 粟田高明

報告者 粟田高明

1.学長の定める重点目標

1-1.大学教員としての研究活動

(1)目標・計画

  放射線や光と物質の相互作用というテーマについて, 主に放射線照射された物質の光学的性質および磁気的性質について研究している。研究は, 学内の実験装置を用いた実験とともに, 京都大学原子炉実験所の共同利用研究公募に, ここ数年に渡って応募し, 採択され, 旅費等の援助を頂いて, 年に数回出張実験している。平成20年度においても, 実験所の教員とともに, 研究計画を策定し, プロジェクト研究として応募し, 採択の内定を頂いた。 以上の研究を推進し, 得られた結果を関連する学会およびワークショップ等で発表する予定である。

(2)点検・評価

  平成20年度京都大学原子炉実験所の共同利用研究にプロジェクト研究として採択された。研究課題名は, 放射線照射による高融点化合物の欠陥生成と誘起発光過程である。年度内に計3回出張実験し, ガンマ線照射したアルミニウムおよび天然方解石の熱ルミネッセンスおよび光ルミネッセンスを測定し, 発光色. 発光温度と不純物の関係について研究を行った。
  得られた成果は, 8月にフランスでの国際学会, 9月に日本物理学会(岩手), 1月に京都大学原子炉実験所学術講演会(大阪), 3月に日本物理学会(東京)で発表した。

1-2.教育大学教員としての授業実践

(1)目標・計画

  基礎的な知識の定着と論理的・科学的思考の向上が, 豊かな授業実践力には不可欠である。そのため, 身近な現象の説明から行うとともに, 必要に応じて講義においても実験を取り入れる。また小テストを行うことによって, 内容理解の定着度を測るとともに, 多面的な成績評価を行う。

(2)点検・評価

  「基礎的な内容の理解無くして, 良い授業実践無し」と考えている。授業では, 身の回りの身近な現象の説明から行い, その原理的背景, 他の例, 簡単な演示実験を行った。また学生自身が子どもの前で演示実験する際に, 必要となる知識や安全面における注意点など, 授業の中で適宜説明した。幾つかの授業科目においては, 時間経過における知識の積み上げが必要な内容があるので, それらの授業科目では小テストを行い, 内容の理解度を確かめながら授業を展開した。

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

  教員採用試験のうち, 教科(理科)の専門的な内容について, 学生からの問い合わせや質問に関して, できるだけ対応する。

(2)点検・評価

  指導した学部学生を中心に, 学生の質問に真摯に答えるとともに, いろいろなアドバイスを行った。また学生総合相談室の相談員として, 水曜日の昼休みに研究室に常駐し, その任を果たした。

2-2.研究

(1)目標・計画

  従来から行っている「高融点化合物」の照射場による照射誘起欠陥と導入欠陥」について, 京都大学原子炉実験所の平成20年度共同利用研究公募に応募し, 所内の研究員と共同研究を進めるとともに, 得られた結果等を関連する学会およびワークショップ等で発表する。

(2)点検・評価

  平成20年度京都大学原子炉実験所の共同利用研究にプロジェクト研究として採択された。研究課題名は, 放射線照射による高融点化合物の欠陥生成と誘起発光過程である。年度内に計3回出張実験し, ガンマ線照射したアルミニウムおよび天然方解石の熱ルミネッセンスおよび光ルミネッセンスを測定し, 発光色. 発光温度と不純物の関係について研究を行った。
  得られた成果は, 8月にフランスでの国際学会, 9月に日本物理学会(岩手), 1月に京都大学原子炉実験所学術講演会(大阪), 3月に日本物理学会(東京)で発表した。

2-3.大学運営

(1)目標・計画

  前年に引き続き, 学校教育学部教務委員会委員として, 本学の運営に貢献する。

(2)点検・評価

   本年度, 学部教務委員会の任は外れたが, 学術研究推進委員会委員となった。会議に毎回出席し, 部会等で内容を説明するとともに, 部の意見を述べた。また大学院紹介専攻・コース動画担当者となり, コース紹介動画を完成させた。本年度より学生総合相談室の相談員となった。

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

  特別講演や研修会, セミナー等, 外部からの講師依頼があれは, 時間の許す限り引き受ける。また留学生からの相談があれば対応する。

(2)点検・評価

  昨年に引き続き文部科学省SSH指定校の徳島県立城南高等学校1年生に対して12月に特別授業および実験(原子核と放射線)を行った。加えて, 「青少年の科学の祭典2008徳島大会」に参加依頼があり, 阿南会場(11月), 三好会場(12月)にそれぞれ参加し, 「光らせてみよう!見てみよう!光の不思議」と題して, ブースを設け, 子どもたちに光に関する観察実験をしてもらった。また留学生からの相談に関して, 可能な限り対応した。

3.本学への総合的貢献(特記事項)

  1. JICA派遣長期研修員(大学院修士課程留学生)を受け入れた。
  2. 平成20年度文部科学省小学校教員資格認定試験に協力した。
最終更新日:2010年03月15日

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