自己点検・評価報告書(言語系コース(英語)) 山森直人

報告者 山森直人

1.学長の定める重点目標

1-1.大学教員としての研究活動

(1)目標・計画

英語科教師教育(教員養成・現職教育)と学校英語教育文化の創造のための研究を核に以下の研究を推進する。

  1. 「学校教育における英語科経営に関する研究」を継続する。
  2. 「教室英語に関する理論的研究」とともに,教員養成における「教室英語指導の実践的研究」を進める。
  3. 「英語授業のデザイン」に関する基礎的理論的研究を継続する。

(2)点検・評価

  1. 「学校教育における英語科経営に関する研究」について,小学校英語教育の観点から文献調査を行い,その成果を四国英語教育学会(6月22日)において,またインタビューにもとづく実態調査の成果を全国英語教育学会(8月10日)において発表した。(2-2の(2)と関連)
  2. 「教室英語に関する研究」については,後期授業「英語オーラルコミュニケーションI」との関連で進め,教室英語力育成のためのプログラムデザインとその実施,およびデータ収集をおこなった。(1-2の1.2.3.4.,2-2の(2)と関連)
  3. 「英語授業のデザイン」に関する基礎的理論的研究については,特に小学校英語教育について関係論や身体論の観点から文献調査を進めた。

1-2.教育大学教員としての授業実践

(1)目標・計画

  1. 授業内容として受講生に学ばせる「基礎・基本」を明確化する。
  2. わかりやすく,かつ,意図が明確な授業を展開するためにも,教育理論を具体的な教育実践事例や教育実習での学生の自己(像)と関連づけて指導するように努める。
  3. 英語力の育成に関わる技能科目では,学生の到達目標を設定し,学生が自身の学習成果を感じることができる授業設計・評価を目指すとともに,教育実践と授業内容との関連性を明確に示すように努める。
  4. 授業外における学生の自主学習を促す授業運営のあり方を考慮する。

(2)点検・評価

  1. 学部授業「英語科教育論I」「英語オーラルコミュニケーションI」および「初等中等教科教育実践III」「教育実習事後指導」の指導・学習内容を再整理した。特に後者2授業については,英語科授業実践力評価スタンダードを用いて,受講生に学習内容の「基礎・基本」を示した。(1-1の2.,2-2の 1.,3の1.と関連)
  2. 学部授業「英語科教育論I」「初等中等教科教育実践III」「教育実習事後指導」「英語オーラルコミュニケーションI」において,英語授業の事例や先輩による実習授業の映像を視聴させると同時に,moodleやマッピングを用いて授業内外で学習内容を振り返らせることを通して,学生自身の英語授業に関する思考・信念の再整理をおこなった。(1-1の2.,2-2の1.と関連)
  3. 前期学部授業「英語科教育論I」「初等中等教科教育実践III」および後期学部授業「英語オーラルコミュニケーションI」「教育実習事後指導」において学習内容を明示し,学生が自身の学習成果を感じることができる授業設計・評価を目指すとともに,教育実践と学習内容との関連性を明確に示した。(1-1の2.,2-2の1.と関連)
  4. 受講生の授業外自主学習を促すために,「英語オーラルコミュニケーションI」において,英語音読やシャドーイング練習の課題を出し,授業において毎回練習の成果を確認させること,および,moodleでリフレクションさせることを通して,継続的な自主練習を促した。(1-1の2.,2-2の1.と関連)

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

  1. 英語科教育コースの学生の英語力向上に努める。学生に英語資格試験の受験を進めるとともに,そのための学習環境を整備し,試験対策に協力・支援していく。
  2. 英語科教育コースの学生の教育実習に積極的に関わる。
  3. 日頃から英語科教育コースの学生に積極的に声をかけ,学生生活,勉学,進路などに関して相談しやすい雰囲気をつくる。
  4. 英語科教育コースの学生の就職支援に積極的に取り組む。

(2)点検・評価

  1. 英語科教育コースの学生の英語力向上のため,e-mailや英語コース掲示板を通して学生に英語資格試験の申込締切日や開催日等を通知し受験を勧めた。また,英語科教育コース学生の英語力向上をねらいTOEIC-IPテストを2回実施した(1回目6月28・30日,2回目2月11日)。事前のテスト対策講座を大学院ゼミ生とともに企画し実施した。
  2. 「初等中等教科教育実践Ⅲ」(前期)および「教育実習事後指導」(後期)を通じて英語科教育コースの学生の教育実習事前事後指導をおこなった。また,教育実習中は評価授業の観察を中心に実習生に指導・助言をおこなった。
  3. 英語科教育コース学生に積極的に声をかけ,学生生活,勉学,進路などに関して相談しやすい雰囲気づくりに努めた。
  4. 英語科教育コース学生からの要望に応じ,教員採用試験前に面接練習を行った。また,就職支援チーム主催の教員採用試験前の模擬面接(6月14日,7月29 日,11月29日,2月28日)に面接員として参加した。

2-2.研究

(1)目標・計画

  1. 授業内外での教育活動等と研究を連動させ,教員養成・現職教育に関する実践的な研究を推進する。
  2. 学校教育現場に積極的に出向き,教育の現実を踏まえた教育研究を進める。
  3. 研究の視野を広めるためにも,学内外の共同研究に積極的に参加する。

(2)点検・評価

  1. 前期授業「英語科教育論I」「初等中等教科教育実践III」や後期授業「英語オーラルコミュニケーションI」「教育実習事後指導」を通じて,英語指導者としての英語科教育コース生の成長に関する実践的な研究(主にデータ収集)を実施した。(1-1の2.,1-2の1.2.3.4.,3の1.と関連)
  2. 「学校教育における英語科経営に関する研究」を通じて現場教員へのインタビュー調査を行い教育の現実を踏まえた教育研究を進めた。(1-1の1.と関連)
  3. 連合研究科共同プロジェクト(プロジェクトG)「初等教育段階における系統的英語教育に関わる教師教育プログラムの協同的開発 ―連合大学院の特性を生かした学校教育実践学構築のモデルとして―」にプロジェクト協力者として携わり,教育研究の交流をはかった。(2-4の5.と関連)

2-3.大学運営

(1)目標・計画

  平成20年度に担当することになる委員を通して,本学の運営に貢献する。

(2)点検・評価

  大学院教務委員として本学の運営に携わった。

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

  1. 教科教育実践や教育実習を柱に附属学校教員と積極的に連携を図る。
  2. 教育支援講師・アドバイザー派遣制度等を通して積極的に地域の学校に出向き教育支援を行う。
  3. 公開講座や教員研修等を通して,優れた教員の育成に積極的に関わる。

(2)点検・評価

  1. 学部授業「初等中等教科教育実践III」や教育実習,大学院授業「教育実践フィールド研究/教育実践研究」を軸として,附属学校教員との連携につとめた。(附属学校)
  2. 教育支援講師・アドバイザー派遣制度により,9月4日に徳島市国府小学校において英語教育に関する校内研修の講師を担当した。(社会連携)
  3. 公開講座「小学校における外国語活動担当者のための英語教室:英語スキルアップとフィンランド小学校英語体験」(5月24日)において講師をつとめた。(社会連携)
  4. 四国英語教育学会の活動に理事や紀要編集委員として参加した。(社会連携)
  5. 連合研究科共同プロジェクト(プロジェクトG)「初等教育段階における系統的英語教育に関わる教師教育プログラムの協同的開発 ―連合大学院の特性を生かした学校教育実践学構築のモデルとして―」を通して共同研究に携わっている。また,同プロジェクト主催の国際シンポジウム「アジアにおける初等英語教育の今後の展開」(7月20日)の企画運営に携わった(2-2の3.と関連)。(社会連携・国際交流)
  6. 平成19年度「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」(お遍路GP)の「高大連携による歩き遍路体験プログラム」(9月12-13日),および「中大連携による歩き遍路体験プログラム」(3月7日)に参加した。(3の2.と関連)(社会連携)
  7. 平成19年度「専門職大学院等教育推進プログラム」(専門職GP)においてフィンランドとアメリカの専門家によるシンポジウム「教師に求められる専門的な資質・能力とは何か」(7月2日)の企画運営に携わった。また,アメリカの専門家による「教育実践フィールド研究」特別講演会(10月16日開催)の企画に携わった。(3の3.と関連)(国際交流)
  8. 本学が開催した特色GP・専門職GPの合同シンポジウム「「教員養成系大学」学部・大学院で育成すべき教師力とは何か」(12月13日)および特色GPシンポジウム「教員養成系大学学士課程教育の構築に向けて」(3月2日)において実践報告をした。(3の3.,3の1.と関連)(社会連携)

3.本学への総合的貢献(特記事項)

  1. 平成20年度「特色ある大学教育支援プログラム」(特色GP)の特色GP実行委員会評価スタンダード開発チームに参加した。(1-2の1.,2-2の 1.,2-4の8.と関連)
  2. 平成20年度「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」(お遍路GP)に参加した(2-4の6.と関連)。
  3. 平成20年度「専門職大学院等教育推進プログラム」(専門職GP)の大学院コアカリキュラム運営委員会(取組推進チーム)の運営に参加した。(2-4の 7.8.と関連)。
  4. 10年経験者研修プログラム開発ワーキンググループに参加した。
最終更新日:2010年03月29日

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