自己点検・評価報告書(臨床心理士養成コース・地域連携センター) 阪根健二

報告者 阪根健二

1.学長の定める重点目標

1-1.大学教員としての研究活動

(1)目標・計画

  1. 従来から研究している,学校危機管理・校外学習のあり方など,継続性を維持し,あわせて学外資金の獲得を目指す。
  2. 教職の意義や使命感などについて,実践的な研究や実践を実施し,その研究成果を内外に広く公表する。

(2)点検・評価

  1. 日本NIE学会常任理事として,日本教育文化財団とのプロジェクト研究を行い,学外資金(大学には計上していない:30万円)として研究費を獲得し,市民性育成のための新聞活用教育の実践を行ってきた。
  2. おもちゃ王国との共同研究において,競争的外部資金(大学内に計上している:30万円)を獲得した。なお,その対外的な関係から,文部科学省の戦略的大学支援GP(代表校;東京学芸大学:おもちゃ王国支援)の仲介を行い,本年8月に無事連携校として採択された。
  3. いじめに係る研究成果について,日本生徒指導学会誌(2008.11)に採録される。
  4. 新聞教育に係る研究成果について,日本NIE学会誌(2008.3:本年度に発行)に採録される。
  5. 国際行動発達学会(ISSBD:ドイツ開催 2008.7)に,いじめについてシンポ(代表者として)を企画し,これまでの研究成果を発表した。
  6. 11月に行われた日本NIE学会(福岡教育大)の課題研究発表,中日教師教育交流集会(北京師範大)の分科会で発表を行った。
  7. 教職の意義や使命感などについて,「教員ほど素敵な仕事はない!」北大路書房 180Pを刊行した。(2009.1)

1-2.教育大学教員としての授業実践

(1)目標・計画

  1. 授業においては,教職の高度化を目指す本学の取組(教職大学院など)に関連づけた実践を行う。
  2. そのため,現場の取組を多く提示し,より現場に即した授業を工夫する。
  3. 授業評価について,学生に高い評価を得られるよう,授業を工夫・改善する。

(2)点検・評価

  1. 授業においては,現場の取組を多く提示し,より現場に即した授業を工夫している。
  2. 双方向の授業を行うため,毎時間学生の質問をプリントにて回答している。
  3. 授業評価について,毎回集計しており,学生からの回答では高い評価を得ている。

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

  1. 学生が主体的に授業に参加できるような授業を実施する。
  2. 学生にとって,“教職の意義”について理解を深められるよう授業を進める。
  3. 学生の進路,悩み等の相談に随時応じるとともに,将来社会人としての資質を養えるよう校外実習なども取り入れたい。

(2)点検・評価

  1. 学生が主体的に授業に参加できるような授業を実施している。(生徒指導論等で,双方授業として,毎回学生の質問をペーパーベースで返しているが,生活相談も取り入れている。)
  2. 学生にとって,“教職の意義”について理解を深められるよう授業を進めている。
  3. 学生の進路,悩み等の相談に随時応じるとともに,将来社会人としての資質を養えるよう校外実習などを取り入れた。 (5月,12月には,レオマおもちゃ王国での遊園地運営,11月には,学生支援機構(四国)主催の留学生のおせったい実習の企画運営,3月には学芸大GP イベントを,院生に担当させた。)

2-2.研究

(1)目標・計画

  1. 香川大学勤務時から継続しているおもちゃ王国との共同研究を継続させ,学外資金の調達を行う。
  2. 科学研究費補助金の申請を行い,研究の充実を図る。
  3. 関連書籍の執筆を行うなど,研究成果を内外に広く公表する。

(2)点検・評価

  1. 香川大学勤務時から継続しているおもちゃ王国との共同研究を継続させ,学外資金(30万円)の獲得調達を行った。
  2. 科学研究費補助金の申請を行い,平成21年度研究で採択される。
  3. 関連書籍の執筆(月刊生徒指導,週刊教育資料等)を行うなど,研究・実践成果を内外に広く公表した。
  4. 日本NIE学会,日本生徒指導学会の役員として,研究活動に尽力した。

2-3.大学運営

(1)目標・計画

  1. 地域連携センターにおいて,学校や教育委員会のみならず,地域連携の職務を果たしたい。
  2. 県教委などからの希望者の増加を目指し,各地への講演活動においても,大学の広報の寄与したい。

(2)点検・評価

  1. 地域連携センターにおいて,学校や教育委員会のみならず,地域連携の職務を果した。教育文化フォーラムの企画・運営を行った。(2008.8)
  2. 県教委などからの大学院希望者の増加を目指し,各地への講演活動においても,大学の広報を必ず取り入れている。(各地の教委主催の講演会を積極的に受諾)また,マスコミ取材を積極的に引き受け,掲載されている。
  3. 10年経験研修のWG,教職実践演習専門部会,文部科学省の戦略的大学支援GPで貢献している。

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

  1. 全附属学校に訪問し,大学との連携の課題について,聴取し,それを職務に活かしたい。
  2. 民間企業,マスコミとの連携を図り,本学の活動について,広報等に寄与したい。
  3. 学生支援機構などの留学生関連の行事などに貢献したい。(JASSO関連)

(2)点検・評価

  1. 全附属学校に,計8回訪問し,大学との連携の課題について,聴取した。(新任大学教員研修の一環として実施した。)
  2. 民間企業(おもちゃ王国)との連携,マスコミとの連携(毎日新聞の連載など)で,本学の活動について,広報等に寄与した。
  3. 学生支援機構(四国地区)の留学生関連の行事を担当した。(JASSO関連)
  4. 香川県教委との有効な関係作りを行っている。また,岡山県教委の生徒指導推進協議会委員長委嘱を契機に,中国地方での足がかりを作った。

3.本学への総合的貢献(特記事項)

以上,転勤に際し,香川大学からの財産を活用し,本学で再構築し,実践してきた。特に下記の4点で貢献したと考える。

  1. 香川県教委など,大学院生の派遣元との有効な関係づくりに寄与するため,各県の審議会や講演などを数多く対応した。近年の財政難の中でその効果はわずかだが,受験者減少の歯止めに寄与したと考える。
  2. 教職への意義を学生に伝える工夫を行ってきた。授業や実習での成果は次第に現れており,その成果を含め,北大路書房から教職論(教職の意義)関連の書籍を発刊した。
  3. メディア関係との連携を活用し,広報関係に尽力した。
  4. 学生や院生の悩みや進路相談,教員採用への助言など,研究室でのオフィスアワーにおいて,これまで30名近い学生が訪問している。 面識がない学生だが,こういった後方支援が重要だと感じている。本学は地理的に自家用車通学が多く,授業後に居酒屋や喫茶などで談笑する風潮も少なく,悩みが共有出来ていない学生や院生が多いと感じる。 これが前任の香川大学との違いではあるが,その分,教員研究室での活動も受け皿になる可能性があると考えた。
最終更新日:2010年03月29日

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