自己点検・評価報告書(授業実践・カリキュラム開発コース) 小野瀬雅人

報告者 小野瀬雅人

1.学長の定める重点目標

1-1.大学教員としての研究活動

(1)目標・計画
  • 学習指導の学校心理学的支援に関する研究の一環として,児童生徒の学ぶ意欲や学力を高める方法としての「宿題」を取り上げ,先行研究を概観し課題を明らかにする。それを踏まえ,現職教師を対象として「宿題の在り方」についての調査を行う。
  • 書字学習の関する研究として,書写書道教育学の研究者との共同研究を継続する。
(2)点検・評価
  • 児童生徒の学ぶ意欲や学力を高める方法としての「宿題」について,先行研究を概観し,その一部を著書にまとめたほか,大学生を対象に小・中・高時代の宿題に関する予備調査を行った。この結果を踏まえ,教師対象の「宿題の在り方」の調査を検討した。
  • 書字学習に関する研究として,書写書道教育学の研究者と科研費補助金を受け共同研究を進めた。

1-2.教育大学教員としての授業実践

(1)目標・計画
  • 教育実践力のある教員を養成するため,学部の授業において,授業実践に直接結びついた授業内容・方法とその評価方法を工夫する。
  • 所属ゼミ生の教職就職率60%を達成させるため,ゼミ指導において教職試験対策を行う等,教職就職支援を進める。
(2)点検・評価
  • 教育実践力のある教員を養成するため,約80名の学生が受講する「教科教授学習論」「授業研究論」の講義において,教材分析演習や授業分析実習を,集団でも可能な方法を工夫し実践した。
  • ゼミ指導において学部4年生1名を対象に教職試験対策を行った。正式採用には至らなかったが,講師として採用となった。

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画
  • 学生が主体的に参加できる討論,実習,模擬授業を取り入れた授業を行う。
  • 学生の進路や就職等についての相談に随時応じる体制づくりをする。
(2)点検・評価
  • 担当科目の受講生数が80名以上と多いなか,工夫して実習,模擬授業を取り入れた授業を行った。
  • 学部ゼミ生の教職への就職相談を週1回開催の学部ゼミにおいて行った。

2-2.研究

(1)目標・計画
  • 学習指導に関する学校心理学的支援についての研究成果を学会誌等で発表する。
  • 学内外の研究助成の公募に申請し,学外資金を調達する。
(2)点検・評価
  • 学習指導に関する学校心理学的支援に関して,日本教育心理学会第50回総会(東京学芸大学)においてシンポジウムに参加し,成果を発表した。
  • 研究助成申請は予定していたが,共同研究として分担者となった科研・基盤研究C「記述力の変容を促す書字行動及び書字習慣の追跡と変容」が採択となったこと,教職大学院の新規業務で多忙化を極めたため,新規の課題申請ができなかった。次年度の課題としたい。

2-3.大学運営

(1)目標・計画

4月より設置予定の教員養成専門職大学院の運営を軌道に乗せることにより,専任教員として,本学の運営に貢献する。

(2)点検・評価

4月よりスタートした高度学校教育実践専攻(教職大学院)の副専攻長として,コラボオフィスの業務,教育委員会や学外説明会等を行い,専任教員として本学の運営に貢献した。

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画
  • 附属学校教員と連携し,生活学習分野について協同研究を進める。(附属幼稚園・附属小学校)
  • 大学と地域・社会との交流・連携を積極的に行い,社会に貢献していきたい。(社会貢献)
(2)点検・評価
  • 附属小学校の合同研究会に参加し,研究推進に貢献した。
  • 徳島県看護協会の看護師指導者講習会講師,徳島県教育会の会誌編集や論文審査委員として,貢献した。
  • 日本教育心理学会理事,日本教材学会理事,日本学校心理学会理事・編集委員,日本応用教育心理学会理事・副編集委員長,学会連合資格「学校心理士」資格認定機構常任理事,日本学校心理士会常任幹事として,学会の活動に貢献した。

3.本学への総合的貢献(特記事項)

  • 大学院入試委員会副委員長として,教育委員会訪問,大学院入試説明会,大学院入試業務を中心に本学の運営に貢献した。
  • 連合大学院博士課程の院生を受け入れるための指導を行い,学校教育方法連合講座合格者1名を出すことができた。

 

最終更新日:2010年02月15日

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