自己点検・評価報告書(福井典代)
報告者 福井典代
1.学長の定める重点目標
1-1.教育大学教員としての授業実践
(1)目標・計画
- 現場で活用できる簡易で安価な実験教材を授業内で提示するとともに,その教材を使った実験を実施する。
- 講義形式の授業においても実験・実習を取り入れた授業を積極的に実施して,学習内容の定着を図る。
- 授業への取り組みやレポート,試験について評価する割合を学期始めに学生に具体的に提示する。
(2)点検・評価
- 学部「被服学実験」,「衣生活学」大学院「家庭科授業・教材開発研究」の授業において,現場で活用できる実験教材を用いた実験を実施し,活用方法を具体的に教示した。
- 学部「衣生活学」,「初等家庭科教育論」の授業において講義とともに実験・実習を行い,学生の学習意欲を引き起こすとともに学習内容の定着が図れた。
- すべての授業において,成績評価の割合を学生に具体的に提示してから授業を進めた。
1-2.大学教員としての社会(地域)貢献
(1)目標・計画
- 本学で開発した教材を地域の学校現場で活用する。
- 本学卒業生・修了生の現職教員の教材開発に積極的に関わる。
(2)点検・評価
- 藍染めに関する教材を小学校で活用し,約100名の児童に対して簡易な絞り染めや抜染の技法を教示して個性豊かなTシャツの染色を実施した。
- 本学修了生の現職教員からの問い合わせに丁寧に対応した。
2.分野別
2-1.教育・学生生活支援
(1)目標・計画
- 学生が主体的に授業に参加するように,授業内容に沿った個人の発表を取り入れる。
- 「初等家庭科教育論」は2名で担当するため,講義内容の連携を密にする。
- 卒論指導の学生に対して,進路の相談に応じる。
(2)点検・評価
- 学部「衣生活学」において,自分の持っている洗濯機と欲しい洗濯機に関しての比較をレポートにまとめたうえで,全員に発表させて質疑応答を行い,最新の洗濯機の知識を共有することができた。
- 授業開始以前に授業の進め方について具体的に話し合い,講義内容の分担の確認を行った。
- 卒論指導の学生2名に対して,採用試験に関する指導を行った。その結果,2名ともに小学校教員に正規採用された。
2-2.研究
(1)目標・計画
- 従来からの研究テーマ「学生の主体的な学習を支援するプリント柄教材の作成と授業実践」をまとめ,日本家庭科教育学会誌に投稿する。
- 科学研究費補助金の申請を行う。
(2)点検・評価
- 「『初等家庭科教育論』における実践的な活動を取り入れた授業の試み(第2報)-学生による授業評価を中心として-」という研究論文をまとめ,家庭科教育実践研究誌第7号(2008)に掲載された。
- 科学研究費補助金の申請を行ったが,補助金を得ることはできなかった。来年度も積極的に申請する予定である。
2-3.大学運営
(1)目標・計画
大学院教務委員会委員,学術研究推進委員会委員として本学の運営に貢献する。
(2)点検・評価
学術研究推進委員会委員として,本学の運営に貢献した。家庭科講座の運営に関しても積極的に取り組んだ。
2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等
(1)目標・計画
- 講座として「家庭科教員支援ネットワーク」研修会を開催し,被服分野の教材の提供を行う。
- 教育支援講師・アドバイザーに登録し,地域・社会との交流・連携を行う。
(2)点検・評価
- 講座として「家庭科教員支援ネットワーク」研修会を開催し,参加した徳島県の小・中・高等学校の家庭科教諭との交流を深めた。
- 教育支援講師・アドバイザーとして,徳島市佐古小学校より依頼を受け,小学6年生100名を対象とした藍染め染色の実習を行った。
3.本学への総合的貢献(特記事項)
- 今までの研究をまとめて,学会誌に一報掲載された。
- 卒論指導の学生2名に対して,採用試験に関する指導を行い,2名ともに小学校教員として正規採用された。
- 大学院生の勧誘を積極的に行い,1名確保した。
最終更新日:2009年03月18日