自己点検・評価報告書(南 隆尚)

報告者  南 隆尚

1.学長の定める重点目標

1-1.教育大学教員としての授業実践

(1)目標・計画

  • 講義においては,小テストを実施し,基礎的な学力を習得できるよう授業方法を工夫する。また学生の発言の機会を増やし,授業への積極的な参加を促し,教師としてのプレゼン能力の向上を図る。
  • 実習においては,野外での活動を伴うことが多く,事前のオリエンテーションを充実したものにし,安全かつ自律的に参加できるよう工夫する。また授業時間にこだわらず,目標とする課題が十分達成できるようプログラムを運営する。また出来る限り安価で学生の参加しやすい環境を作る。また実技に関して「リスクマネージメントの観点を設け,教員としての危機意識を高める。
  • 講義,実技とも授業内容は教員採用試験や学校現場で役立つ内容を吟味する。

(2)点検・評価

  • 授業内容はできる限り最新の研究情報や現在審議の進んでいる新学習指導要領の方向性についても取り入れた。
  • 授業方法は計画どおり小テストや受講記録表を作成,記入を進めることで毎時学生とのコミュニケションを密に行い,学生の学力向上を促した。
  • 実技授業においては,事前・事後指導を含め,各自の習熟レベルに応じ,十分に成果を挙げるまで時間を費やした。学生には充実した体験と高い評価を受けた。
  • 成績評価は授業での発表や発言やテストで受講者が納得できる評価法とした。
  • 指導者育成に課題のあるリスクマネージメント素養を高めることに着手した。

 

1-2.大学教員としての社会(地域)貢献

(1)目標・計画

  • 日本赤十字救急法ならびに水上安全法講習会などを開催,救急員を養成する。また安全管理,危機意識について意識の高揚を図る。
  • 国立スポーツ科学センターなどの協力により,日本のスポーツ情報を大学教育や地域に反映する。

(2)点検・評価

  • 日本赤十字救急法ならびに水上安全法に関する講習会を年3回開催。緊急事対応における意識の向上を促すことが出来た。またお遍路GP補助員にも講習を行う等,その要請と有効性は高まっている。
  • 日本オリンピック委員会強化指定コーチとして,水球競技ジュニア世代育成やスポーツのスカウティングに関するリアルタイムゲーム分析とフィードバックシステムを改善した。またインターハイ・国体役員も務めている。
  • 徳島県体育協会スポーツ医科学委員として活動している。
  • 国立スポーツ科学センターで実施している映像データベース作成プロジェクトに参加している。

 

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

  • 学生の学習相談に随時応えられるような環境を整える。オフィスアワー以外にも研究室の在室時間をできるだけ設けることや,メールでの応答にも配慮する。
  • 研究に関するゼミ活動の他,指導教員に関わらず学生に時事の諸問題を取り上げ発表してもらう時間を共同で設けている。学生のプレゼンテーション能力に役立つため今後も継続して実施する。
  • 実技指導において,教員採用試験対策の時期には,時間枠を固定せず,必要に応じ,指導にあたる。
  • 学生支援においては,顧問を担当するクラブ活動以外にも積極的に学生と関わり,特にスポーツに関するトレーニングや障害について相談できる体制を整える。

(2)点検・評価

  • 学生相談のための,オフィスアワーを活用する学生は極わずかで,学生からの質問のほとんどはメールや電話で行われている。
  • 研究に関するゼミ活動の他,指導教員に関わらず学生に時事の諸問題を取り上げ発表してもらう時間を共同で設けた。学生のプレゼンテーション能力は徐々に向上している。問題提起などテーマの選択について指導が必要である。
  • 学生支援においては,顧問を担当する柔道部において,初心者が昇段試験に合格したり,警察・消防の就職を目指す学生にも参加できるような体制を取った。
  • ゼミ生の協力のもと,スポーツサポートルームをトレーニングルームに開設し,随時スポーツに関するトレーニングや障害について相談できる体制を整えた。
  • 講義・実技,またゼミ活動においても教員採用試験や現場で役立つ知識内容を中心に享受し,ゼミ卒業生は教員採用試験に合格した。

 

2-2.研究

(1)目標・計画

  • 野外教育における指導者養成プログラムの開発にあたっている。現在,関西地区の野外指導従事者と共同で研究会などを開催しているが,研究尺度の開発や野外活動の心理的影響,危機意識などに着目し,研究を進めている。
  • スポーツのスカウティングに関するリアルタイムゲーム分析とフィードバックシステムを開発,改善する。手法が確立できれば実技指導に応用する。
  • 水泳指導や救助法に欠かせない立ち泳ぎに関する研究を進める。現在水中で使用する応力測定装置を開発中である。

(2)点検・評価

  • 野外教育における指導者養成プログラムの開発にあたっている。水辺活動や危機意識などに着目した研究を進めている。
  • 野外活動における映像フィードバックシステムの開発に着手した。
  • スポーツのスカウティングに関するリアルタイムゲーム分析とフィードバックシステムを改良。今年度は特にデータ集計で自動化が進んだ。国立スポーツ科学センターとの協力も進行している。
  • 水泳指導や救助法に欠かせない立ち泳ぎに関する研究を進める。水中で使用する応力測定装置の完成に至らなかったことは反省すべき点である。
  • お遍路プロジェクトでは,体力・心理面での分析を進めた。
  • 学長裁量プロジェクト等で野外教育のプログラムマネージメント等を行っている。プロジェクトも採択され,学習指導養老改定に伴う自然教育活動が充実した。

 

2-3.大学運営

(1)目標・計画

  • 大学改組により,委員会配置も変更することとなるが,委員会活動の他,学生との交流を持つことにより,学生の立場での意見を大学運営に活かせるようにする。
  • 野外活動施設の整備ならびに維持管理を積極的に行う。

(2)点検・評価

  • 同講座の海外研修等により10月01月まで教務委員会に代理出席。講座教務業務を代行した。平成20年度カリキュラム変更等の作業を行った。
  • 野外活動施設の整備ならびに維持管理を積極的に行った。カヌー等の増加に伴い船の廃棄や移管,設置棚の作成等を進めている。
  • 大学院教育実践フィールド研究専門委員として,H20年度からの新授業の開設に協力している。
  • 四国歩き遍路GPに参加し,歩き遍路のプログラムや補助員・参加者に対する救急法講習会を実施した。

 

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

  • 教育アドバイザー制度や附属学校園協力事業などに参加し,附属学校園の他,県下の学校との連携を密にするための一助となる。
  • 日本赤十字救急法指導員として地域の防災ボランティアに協力する。
  • 鳴門子どもの町づくり推進協議会などで地域の子どもの安全で活発な活動の可能な町づくりに協力する。
  • 徳島県体育協会スポーツ医科学委員として,徳島県のスポーツ普及にコーチングの分野で協力する。
  • 水球男子ナショナルチームのコーチとして活動し,世界トップレベルのスポーツパフォ−マンスに関する見聞を広め,授業の他,学生や徳島県下のスポーツ場面にフィードバックする。

(2)点検・評価

  • フレンドシップ事業に参加し,本学施設を活用した自然体験活動プログラムを附属幼稚園,附属小学校,城北高校等を対象に実施した。
  • 教育アドバイザー制度や附属学校園協力事業などに参加し,附属学校園や県下の学校との連携した事業をおこなった。
  • 日本赤十字救急法指導員として講習会での指導,防災ボランティアに協力した。
  • 鳴門子どもの町づくり推進協議会など参加し,子どものまちづくりに対する助言を行っている。しかし十分な活動には至っていない。
  • 徳島県体育協会スポーツ医科学委員として,徳島県のスポーツ普及にコーチングの分野で協力している。
  • 水球男子ナショナルチームのコーチとして活動し,ジュニア層の指導や科学研究分野での協力を行っている。

 

3.本学への総合的貢献(特記事項)

  • 大学現況評価票(教育)作成チームの一員として就職・進路の評価業務を進めた。
  • 専門職GPの採択に伴い,学内大学院コアカリ運営委員会に出席している。また来年度実践フィールド研究の授業実施に担当となる。
  • 特色GPの採択に伴い,「四国遍路と地域文化」プログラム編成に関わっている。
最終更新日:2009年03月18日

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