自己点検・評価報告書(藤田雅文)

報告者  藤田 雅文

 

1.学長の定める重点目標

 

1-1.教育大学教員としての授業実践

(1)目標・計画

  1. 教育現場に即応する授業内容にし,学生が主体性に参加できるよう,インターネット等を活用した調べ学習の発表会,討論,模擬授業を取り入れる。
  2. テキストを指定し,補足資料を配付するとともに,パソコンやビデオなどの視聴覚教材を活用して授業を進める。学部1年生の「健康・スポーツ科学I」では,器械運動の技能を高めるために小学校の学習内容のすべての技の詳細なポイントについて解説した資料を作成 ・配布し,主体的な学習を進め,個別指導を徹底する。学部2年生の「初等体育I」では,教育実習に備えて指導案形式のレポート(授業記録)を提出させる。
  3. 筆記試験,レポート,学習発表,技能テストなど,多様な手段で評定し,その方法・点数配分を学生に周知する。

 

(2)点検・評価

  • 大学院の「学校体育経営研究」では,受講生(現職教員)による学校体育経営の事例発表を組み入れた授業を行なった。「学校体育経営演習」では,毎回パソコンを使用しながら体育統計の実践をした。「教育実践研究(保健体育科)」では,第24回FIBAアジア男子バスケットボール選手権大会兼2008年北京オリンピックアジア地区予選のボランティアスタッフとして受講生2名を参加させ,国際スポーツイベントの運営について学習させた。
  • 学部の「初等体育I」では,後転,側方倒立回転,逆上がりの技について学生に模擬指導をさせ,教育実習に備えて指導案形式の授業記録を提出させる授業を展開した。「健康・スポーツ科学I」では,器械運動の技能を高めるために,小学校で学習する技の詳細なポイントについて解説した資料を作成・配布し,主体的な学習を進め,個別指導を徹底した。
  • すべての授業でテキスト・資料を用いて実践し,成績評価は,筆記試験レポート,学習発表,技能テストなどを課し,出席状況も含めた総合的な評価を行った。

 

 

1-2.大学教員としての社会(地域)貢献

(1)目標・計画

  1. 体育授業研究大会での指導助言者の要請に積極的に応じる。
  2. スポーツ指導者養成講習会の講師の要請に積極的に応じる。
  3. 男子体操競技の全国大会等の審判員を積極的に務める。
  4. 日本体育・スポーツ経営学会理事として学会の発展と研究の促進に努める。
  5. 長年務めているスポーツ団体等の役員の業務を遂行し,地域社会に貢献する。

 

(2)点検・評価

  1. 徳島市・名東郡小学校教育研究会体育部会主催の器械運動指導法講習会(徳島市佐古小学校,5.28),阿波市市場小学校校内研修会「4年生:棒を使った基本の運動」(6.14),徳島県教育委員会主催の第53回徳島県小学校体育指導者講習会第1分科会体つくり運動(土成歴史館,7.27),松茂町さゆり幼稚園「親子体操」(1.26)で教育支援アドバイザーを務めた。
  2. 社団法人日本女子体育連盟・徳島県女子体育連盟主催の第41回全国女子体育研究大会徳島大会・第50回徳島県女子体育研究協議会(郷土文化会館,11.30)の中学校分科会「現代的なリズムのダンス」で指導助言を行った。
  3. 徳島県スポーツ少年団主催の平成19年度徳島県スポーツ少年団ジュニア・リーダースクール「スポーツと学習」(国立淡路青少年交流の家,8.25),福井県広域スポーツセンター主催の 平成19年度総合型地域スポーツクラブ育成推進事業啓発フォーラム「総合型地域スポーツクラブの理念と育成方法」(おおい町役場,12.1),平成19年度スポーツリーダー養成講習会兼スポーツ少年団認定員養成講習会「指導者の役割」「指導計画と安全管理」(徳島県教育会館12.9,阿南市文化会館1.13)の講師を務めた。
  4. 本年度5月から徳島県体育協会競技力向上委員に再任され,秋田わか杉国民体育大会(9.29010.9)の徳島県選手団総務を務め,各種競技の激励・応援を行った。
  5. 徳島新聞(10.7,朝刊「阿波っ子が危ない,進む体力低下5」)に,県下の児童生徒の体力の現状と課題に関するインタビュー記事が掲載された。
  6. 第61回全日本体操競技選手権大会兼北京オリンピック第1次予選(10.26028)の跳馬B2審判を務めた。
  7. 第4回開園記念U−10フットサル交流大会(5.6)の大会委員長を務めた。
  8. 上記の他,日本体育・スポーツ経営学会理事,徳島県体操協会常任理事,徳島県スポーツ少年団本部委員会総務部長,鳴門ウチノ海総合公園を育てる会会長などの役職を務めた。

 

 

2.分野別

 

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

  1. 体育実技授業中の個別指導によって,学生の理解を深め,技能を高めるとともに,教員採用試験のための実技特別講座で直前指導を行なう。
  2. 体育(課外活動)施設の整備に努め,男女ハンドボール部の顧問としての責務を果たす。
  3. 学生の興味関心に添ったテーマを設定し,卒論・修論指導を行なう。
  4. 教員採用率の向上に向けて,担当科目に関連する採用試験問題に触れ,理解させる。
  5. 学生の進路,悩み等の相談に随時応じる。

 

(2)点検・評価

  • 学部4年生の小学校教員採用試験の実技(器械運動)試験に向けた個別指導を6日間行った(7月)。
  • 春から秋にかけて,陸上競技場,サッカー・ラグビー場,テニス場,多目的広場,体育館横の空き地の雑草の除去,芝刈り作業を頻繁に行った。
  • 男女ハンドボール部の顧問として四国インカレ(愛媛)の結団式に出席し,試合で監督を務めた(6月)。
  • 学部4年生2名,大学院1年生2名,大学院2年生1名,計5名の学生の卒論・修論指導に当たり,学部4年生と大学院2年生の2名の研究成果を日本体育・スポーツ経営学会(3月)で発表させた。
  • 学部4年生2名のうち1名が本学大学院に進学した。 * 学部1年生のクラス担任として,新入生合宿研修(4月),ふれあい実習(9月)の引率を務めた。
  • 学部3年生の附属中学実習と4年生の協力校実習における研究授業を参観し,実習生の指導を行った。
  • 採用試験対策として「初等体育I」では,小学校器械運動の目標と内容を理解させ,「体育経営管理学I」では,中学校保健体育科の目標と内容,スポーツ振興基本計画や健康日本21などの保健体育に関わる行政施策について詳細に講義した。

 

 

2-2.研究

(1)目標・計画

  1. 継続している表現運動の学習支援ソフトの効果に関する研究や,その他のテーマで学会発 表した研究をまとめ,大学紀要等に投稿する。
  2. 科学研究費補助金基盤研究C『小学校体育学習における表現運動の「学習支援デジタル教 材」の開発と評価』の研究分担者として,データの収集・分析を行なう。
  3. 新たな科研費の申請について前向きに検討する。

 

(2)点検・評価

  1. 平成19年度日本体育学会徳島支部ワークショップ(鳴門教育大学,4月)で「地域スポーツと 大学との連携 −教育実践研究での取り組み−」について提案発表をした。
  2. 日本教科教育学会誌に『小学校体育授業における表現運動「学習支援デジタル教材」の開発と評価 −指導者の教職経験の多寡の相違によるソフト(自然の力)の使用効果について−』(共著)の原稿を投稿し(7月)審査をパスした。
  3. 鳴門教育大学研究紀要第23巻に「中学生の握力向上に関する研究」(共著)と『小学校体育学習における表現運動「学習支援デジタル教材」の開発と評価−動画遅延再生装置を利用したソフト(おやつをつくろう)の活用について−』(共著)の2件の原稿を投稿した(9月)。
  4. 鳴門教育大学実技教育研究第18巻に『小学校体育学習における表現運動「学習支援デジタル教材」の開発と評価−動画遅延再生装置を利用したソフト「虫のくにへいこう」の活用について−』(共著)の原稿を投稿した(12月)。
  5. 鳴門教育大学実技教育研究第18巻に『小学校体育学習における表現運動「学習支援デジタル教材」の開発と評価−動画遅延再生装置を利用したソフト「虫のくにへいこう」の活用について−』(共著)の原稿を投稿した(12月)。
  6. 鳴門教育大学授業実践研究第7号に『小学校体育学習における表現運動「学習支援デジタル教材」の開発と評価−「学習支援ソフト」と「動画遅延再生装置」を使用した初等体育I(表現運動)の授業実践−』(共著)の原稿を投稿した(2月)。
  7. 徳島教育1120号に「阿波っ子の体力の現状と教育課題」(単著)の原稿を投稿した(1月)。
  8. 日本体育学会第58回大会(神戸大学,9月)で「小学生に対する短なわ跳びの指導法に関する研究」(単著)について発表し,体育経営管理分科会シンポジウム「公教育の変容と学校体育システム」の司会を務めた
  9. 日本教科教育学会第33回全国大会(横浜国立大学,10月)で『小学校体育授業における表現運動「学習支援デジタル教材」の開発と評価 −動画遅延再生装置によるソフトの活用について−』(共著)の発表をした。
  10. 日本体育・スポーツ経営学会第31回大会(大阪体育大学,3月)で「スポーツ少年団と総合型地域スポーツクラブの関係に関する研究」(共著)と「運動部活動顧問の管理行動に関する研究−中学校ソフトテニス部の顧問を対象として−」(共著)の2件の発表をした。
  11. 平成20年度科学研究費補助金基盤研究Cに「小学校教員の器械運動の授業における安全管理能力の育成に関する研究」を研究課題名として単独で応募した。

 

 

2-3.大学運営

(1)目標・計画

  1. 5部及び講座選出の各種委員会の委員として,本学の運営に貢献する。
  2. 学部及び大学院の受験生確保のため,講習会などの機会を通じて広報活動を行なう。 3. 教育支援アドバイザーに登録し,依頼された業務を遂行する。

 

(2)点検・評価

  1. 学部入試委員会委員の平常の職責を果たすとともに,徳島県立池田高等学校の進路講演会(5月)の講師を務め,学部体育科・保健体育科の実技検査の実施要項の作成責任者,問題作成・採点官,推薦Ⅱ型入試の小論文問題作成責任者,大学院保健体育科入試問題作成・採点官,面接官を務めた。
  2. 学部及び大学院の受験生確保のため,講習会などの機会を通じて広報活動を行なった。
  3. 教育支援アドバイザーに登録し,依頼された6件の業務を遂行した。
  4. 本学の代表として,第55回中国・四国地区大学教育研究会(香川大学,5.26-27)に出席し,保健体育分科会で研究協議を行った。

 

 

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

  • 附属学校からの依頼に応じて,研究会等で指導助言を行なう。
  • 長年務めているスポーツ団体等の役員の業務を遂行し,地域社会に貢献する。
  • 本学の国際交流基金の協力要請に応じる。

 

(2)点検・評価

  • 第49回附属中学校研究発表会(6月)に参加し,保健体育分科会で研究協議を行った。
  • 第54回附属小学校教育研究会(2月)に参加し,体育分科会で研究協議を行った。
  • 学部の初等中等教科教育実践Ⅲ(体育・保健体育)の授業担当責任者として,附属中学校の保健体育科教員との連絡調整を頻繁に行った。
  • 徳島県体操協会常任理事,徳島県スポーツ少年団本部委員,鳴門ウチノ海総合公園を育てる会会長等の役職の業務を遂行した。
  • 鳴門市体操教室に参加している小・中学生に器械運動の指導を定期的(週1回)に行なった。
  • 本学の国際交流基金の協力要請に応じた。

 

 

3.本学への総合的貢献(特記事項)

  • 卒論指導した2名の学部4年生に大学院進学を勧め,2名ともに合格した。1名は実家の経済的理由で辞退したが,1名は入学手続きをとり進学した。
  • 徳島新聞(10.7 朝刊)に阿波っ子の体力についてのインタビュー記事(12cm×28cm)が掲載されたことによって,地域社会への貢献と本学のPRができたと考えている。
  • 施設課・学生課の管理怠慢により,草原になりつつあった陸上競技場,サッカー・ラグビー場,テニス場,多目的芝生広場,体育館横の空き地の除草作業を頻繁に行った(4~10月)。
最終更新日:2009年03月18日

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