自己点検・評価報告書 （芸術系（美術）教育講座） 小川 勝
報告者 小川 勝
1．学長の定める重点目標
1－1．教育大学教員としての授業実践
(1)目標・計画
- 「初等中等教科教育実践Ⅰ」を分担で担当しており、1年次学生に対して、将来の教職への意欲を喚起し続ける授業を展開したい。また、他の専門科目においても、常に学校教育との関連性を指摘し、基礎学力とともに実践的な応用力を身につけさせたい。
- 授業に出席するだけで単位が取れるという無気力な風潮を打破するために、それぞれの科目に応じて、試験の重要性を喚起し、また、毎時間レポートのテーマを示して、さらにそれを授業にフィードバックして、どのような達成が評価されるのかを明確に提示してゆきたい。
(2)点検・評価
- 「初等中等教科教育実践Ⅰ」では、所期の目的を達したのではないかと評価している。
- 提出されたレポートを授業で紹介しつつ、さらに意見を述べてもらい、さらに他の受講者の意見も求めて、活気ある授業を展開することができた。
1－2．大学教員としての社会（地域）貢献
(1)目標・計画
ユネスコ傘下のICOMOS（世界記念物遺跡会議）のCAR（岩面画）部門のメンバーとして、国際的に活動し、かつ、日本国内委員会のCARへの代表委員として、日本国内でも指導的な立場で活動してゆく。
(2)点検・評価
日本国内のCARの研究会を意欲的に行って、今後の研究会活動の基盤を作ることができた。
2．分野別
2－1．教育・学生生活支援
(1)目標・計画
- 「西洋の文化研究」は異なる講座間の3名の教員が担当しており、他の2名の講義内容をつなげてゆく役割を果たしたい。
- 他の講義科目はレポートを授業時間中に授業内容にフィードバックすることで、受講者の関心に即した内容を充実させてゆきたい。
- 他の演習科目に関しては、討論を重視し、参加者が主体的に発言できるよう促し、また、美術館等へ実地に見学することを積極的に推し進めたい。
- 全体としては、本学学生の美術作品への基本的な姿勢を身につけさせたい。
- オフィス・アワーだけではなく、随時学生の様々な相談に乗り、適切に指導したい。
(2)点検・評価
授業その他の機会において、学生に美術に対する関心を喚起できたものと自己評価している。
2－2．研究
(1)目標・計画
- 2005年度までの科研による研究を総括し、刊行した研究成果報告書をもとに、学位論文をまとめ、また学術出版の道も探るべく、科研学術成果報告を申請している。
- 海外調査の科研を申請しており、これが採択された場合は、積極的に調査研究に邁進する。
- 海外調査の科研が採択されない場合も、翌年以降の申請に備えて、主宰する国内の研究グループの活動を活性化させ、より充実した体制を構築したい。
(2)点検・評価
従来の研究会活動を基礎にさらに充実した展開を果たすことができている。それは20年度から4年間にわたって科研基盤研究（A）が採択されたことにもつながっていることだろう。
2－3．大学運営
(1)目標・計画
所属委員会は未定だが、配置された場合は全力で役割を果たしたい。
(2)点検・評価
学生支援委員会で、役割を果たすことができた。特に担当した学生支援教職員研究会では、企画・運営などに力を尽くした。
2－4．附属学校・社会との連携、国際交流等
(1)目標・計画
- 大学院「教育実践研究」を分担で担当しているので、これまでに蓄積した経験を活用して、附属との連携をより強化してゆきたい。（附属学校）
- 大塚国際美術館との提携において、3度以上美術館内で授業を行い、学生に地域の文化財を教育に活用する姿勢を身につけさせたい。（社会連携）
- ユネスコ傘下のICOMOS（世界記念物遺跡会議）のメンバーとして積極的に活動してゆきたい。（国際交流）
(2)点検・評価
それぞれの分野で初期の目標を達成することができたと自己評価している。
3．本学への総合的貢献（特記事項）
平成19年度小学校教員資格認定試験の教職に関する科目（Ⅱ）図画工作の問題作成において、講座のまとめ役として働き、ほぼ大過なく役割を果たすことができた。
最終更新日：2010年02月17日
