自己点検・評価報告書 (芸術系(美術)教育講座) 長岡 強

報告者 長岡 強

1.学長の定める重点目標

1-1.教育大学教員としての授業実践

(1)目標・計画

  1. 担当している授業内容が,単なる実技指導に終わることなく,学校教育とどうつながっているか思考させるような授業内容と授業方法を取り入れる。
  2. 完成作品だけを評価することなく,美術教師として望まれる学習評価が身についていくような成績評価を工夫したい。

(2)点検・評価

  1. 実技制作の授業において,ただ単に複雑な制作過程を体験させることで終わるのではなく,造形教育の根幹となるべき新鮮な感動,創造の喜び,作品に対する情熱や愛情,仕事への責任などについても学ばせるように授業内容と授業方法に授業改善を図りながら進めた。
  2. 完成作品だけを評価しないで,制作のプロセスを重視しながら成績評価を実施してみた。表現を振りかえさせる機会を多用することによって,表現追究の深化を図るようにした。その結果として,表現の見直しと,ねばり強い制作態度が見られるようになってきた。

1-2.大学教員としての社会(地域)貢献

(1)目標・計画

  地域社会の文化的活動に貢献するために,地元主催の美術展に積極的に関わっていく。

(2)点検・評価

  本県の2大美術展である徳島県美術展(県教委),放美展(四国放送)に出品を委嘱され,審査員として作品を発表した。また展覧会の会期中には、一般市民を対象として作品解説を行い,彫刻分野の発展に寄与した。

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

  1. 平素の授業においては,きめ細かな指導をするよう心がける。学生の感性を育て,表現技術を修得させながら学生たちが自信を持つ教育を行う。
  2. 授業以外に,学生と積極的に関わり,進路や悩みについての相談に応じる。

(2)点検・評価

  1. 学部や大学院のいずれの授業評価において,かなり高い評価を得ているように,私の教育理念である「美術を通して自信を持たせる教育」は着実に身に付いてきているように思う。
  2. 昼休みや授業がない時間帯に,出来るだけ多くの学生や院生と対話するよう心がけた。
    特にゼミ生の中にいる長期履修の院生には、定期的な教採の勉強会を取り入れたりして、多岐にわたって相談に応じた。
    今春,学部4年のゼミ生は本学の大学院へ進学し,現職教員のゼミ生は,市内の公立校から本学の附属小学校へ採用されることになった。

2-2.研究

(1)目標・計画

  1. 研究テーマである「塑造における人体彫刻の制作」に取り組み、全国的規模の展覧会に積極的に出品していく。
  2. 科学研究費補助金の取得を目指し,積極的に申請していく。

(2)点検・評価

  1. 人体の具象彫刻の制作による研究を進めた。我が国最大の美術団体である日展(日本美術展)から出品を委嘱され作品を発表した。この他に,日彫展(日本彫刻会)では審査員を務めた。白日会展にも無審査・会員として作品を発表した。(何れも東京六本木にある国立新美術館で開催)
  2. 科研費は,研究代表者として申請したけれども,採択されなかった。次年度の採択を目指したい。

2-3.大学運営

(1)目標・計画

  所属する委員会の任務を確実に遂行し,本学の運営に貢献する。

(2)点検・評価

  所属する委員会である学部入試委員会において,総括班の副班長として学部入試委員会の任務を遂行した。

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

  1. 附属学校や教育支援講師・アドバイザーの派遣要請があれば応じる。
  2. 地元の美術展への出品依頼があれば,積極的に受け入れて出品し,社会との連携に努める。
  3. 外国人留学生の受け入れ要請があれば引き受け,国際交流に努める。

(2)点検・評価

  1. 附属小学校の図工担当教員は,かって本学大学院において私のゼミ生であったこともあり,度々アドバイスしながら連携を深めている。
    彫刻分野は教育現場で扱いにくい分野のためなのか,教育支援アドバイザーの派遣要請はなかった。しかし穴吹高校へ出かけ,全体の進路指導に加わった。
  2. 県内で最大の総合美術展である徳島県美術展や四国放送主催の放美展から出品の委嘱があったので彫刻作品を出品した。 また学生にも応募させ,ゼミ生が受賞した上、合わせて学内の学生表彰も受けた。
  3. 今年度は美術コースの外国人留学生は皆無だった。

3.本学への総合的貢献(特記事項)

  美術講座や院生・学部生のためには、かなり貢献できたように思う。 また,他コースの学生にも教採の2次試験で行われる実技試験の特訓に応じ,合格に寄与した。
  しかしながら,大学全体に関する貢献度の面では,やや不十分であったのかもしれないと思っている。
最終更新日:2010年02月17日

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