自己点検・評価報告書 (社会系教育講座) 梅津正美

報告者 梅津正美

1.学長の定める重点目標

1-1.教育大学教員としての授業実践

(1)目標・計画

  • 18年度に開発した「授業実践力評価スタンダード(社会科)」を参照点にして,学生が教育実践力を教育評価および自己評価しながら体系的に身につけていくことのできる授業内容を編成し実践していく。
  • 学生の教育実践力育成のために,教科専門・教科教育・附属および公・私立学校教員の協働による授業を展開する。
  • 明確な到達目標をかかげて学期末試験を実施し,それに演習課題の達成度や出席状況を加味した適正な成績評価を実現する。

(2)点検・評価

  • 平成18年度採択特色GP「教育実践の省察力をもつ教員養成」推進の一環で,「授業実践力評価スタンダード」を基盤とする「教育実践力自己開発・自己評価システム」を組み込んだコア科目「初等中等教科教育実践Ⅱ(社会科)」の実践と検証を行った。この成果を,「平成19年度日本教育大学協会四国地区研究集会シンポジウム」(11月香川大学)で発表した。
  • コア科目「初等中等教科教育実践Ⅱ(社会科)」を教科専門教員(町田哲准教授),公立学校校長(井上隆氏・濱口恒一郎氏)と協働により展開し,学生の教育実践力を高めるように努めた。
  • 平成19年度採択の専門職GP「教育の専門職養成のためのコアカリキュラム」推進の一環で,「教育実践研究」において試行プログラム「主体的な社会認識を形成する社会科学習の構想と展開」を実践した。この成果を,「平成19年度専門職GPシンポジウム」(3月阿波観光ホテル)で院生と共同発表した。
  • 授業における評価基準をシラバスにより学生に明示し,適正な評価と単位認定を行った。

1-2.大学教員としての社会(地域)貢献

(1)目標・計画

  • 教育支援講師,10年次研修講座,県および郡・市の教科教育研究会等における助言・講演などを通じて,地域の教育関係機関との連携を深めていく。
  • 地域文化財を活用した歴史教育内容開発研究に学生・学校教員・地域文化施設のスタッフと連携してあたり,地域の学校教育において活用できる学習材を提供していく。

(2)点検・評価

  • 「近現代史研究会平成19年度研究大会」(7月),「島年県社会科懇話会平成19年度研究大会」(7月),「兵庫県10年次教員研修会」(8月),「徳島県高等学校地理歴史学会平成19年度研究大会」(8月),「高松市中学校社会科研修会」(8月),「徳島県立池田高等学校校内研修会」(11月・2月),「高松工芸高校校内研修会」(12月),「山口大学教育学部ちゃぶ台方式による授業研究会」(2月),「あわら中学校社会科研修会」(2月)において指導講師を務めた。
  • 平成18年度に続き,大塚国際美術館と連携した「地域文化財を活用した歴史教育内容開発研究」を推進し,新たに3つの歴史単元を開発し,報告書にまとめ地域の学校に提供した。
  • 平成19年度文部科学省委託事業「教員研修評価・改善システム開発事業」の一環で,「授業力評価スタンダードを活用した授業力養成研修プログラム」を開発した。それは,徳島県総合教育センター平成20年度研修計画に組み込まれ試行される。
  • 徳島県立鳴門高等学校(徳島県進路指導・学力向上重点校)の学力向上委員会委員を務め,指導・助言にあたった。

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

  • 教育実践力育成の到達目標を明確にした授業の構成と実践に努める。
  • 卒業論文・修士論文・博士論文の指導に関して,学生の興味・関心とニーズをふまえて,質の高い論文を完成できるようきめ細かい指導・支援を行う。
  • 留学生・教員研修留学生が本学で充実した研究生活を送ることができるよう支援する。

(2)点検・評価

  • 大学院生4名の修論指導,及び学部4年生1名,学部3年生3名の卒論指導に当たった。院生1名が修士論文を提出した。本論文は,『社会認識教育学研究』(鳴門社会科教育学会誌)に審査を経て掲載された。学部生1名が卒業論文を提出した。 学部担当授業においては,「授業実践力評価スタンダード」を参照し到達目標を明確にした授業を実践した。(点検・評価項目1-1.を参照)
  • 教員研修留学生及び一般留学生に対し,「日本の教育課程」と題する講義を実施した。
  • 西村公孝教授,草原和博准教授と協力して,社会系コース所属の学部生・院生の教員採用二次試験対策として「授業カンファレンス-模擬授業対策講座-」を実施した(8月)。

2-2.研究

(1)目標・計画

  • 連合大学院基準に準拠した学術論文を著す。
  • 全国学会において研究発表を行う。
  • 「教科教育実践力育成のスタンダード開発研究」を主題とする,日本・中国・韓国の共同研究体制を構築し,その成果を国内外に発信していく。

(2)点検・評価

  • 「規範反省学習による国家・国民史理解の変革」を題目に,全国社会科教育学会第56回全国研究大会(10月兵庫教育大学)で発表した。
  • 「教育実践の省察力を育成する教員養成コア・カリキュラムの構想と展開」を題目に,平成19年度日本教育大学協会四国地区研究集会シンポジウム(11月香川大学)で発表した。
  • 教員養成に関する国際シンポジウム「教員養成教育における学生の教育実践力育成と認定(出口)評価のあり方」(12月鳴門教育大学)を企画・開催し,日本・中国・韓国の連携による教師教育フォーラムの形成に尽力した。
  • 『徳島県高等学校地理歴史学会研究紀要 高校地歴』第44号に論文「思考力を培う地理歴史科授業と評価のあり方」(pp.5-16)を寄稿した。
  • 『教育実践力量形成に資する教員研修の評価・改善システムの開発』(平成19年度文部科学省委託事業「教員研修評価・改善システム開発事業」報告書:研究代表 梅澤 実)を著した(共著:分担pp.15-24,pp.63-64)。

2-3.大学運営

(1)目標・計画

  • 18年度に採択された特色GPプログラム「教育実践の省察力をもつ教員養成」の推進委員としてその成果を上げ,それを国内外に発信するために役割を果たす。
  • 所属委員会やワーキングに出席し,職務を確実に遂行していく。
  • 本学の教員養成教育改革に対して積極的に提言していく。

(2)点検・評価

  • 特色GPプログラム「教育実践の省察力をもつ教員養成」推進委員会委員
  • 大学院コア・カリキュラム運営委員会(専門職GPプログラム推進委員会)委員
  • 平成19年度文部科学省委託事業「教員研修評価・改善システム開発事業」研究開発委員会委員
  • 教育研究評価実績報告書(独立行政法人大学評価・学位授与機構)に係る「現況調査表(研究)」検討チーム主査
  • 第3回中日教師教育学術研究集会準備委員会副委員長
  • 国際交流委員会委員
上記委員の職務を遂行するなかで,大学改革・評価について積極的に提言した。

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

  • 附属小・中学校の教育実習および授業研究会に積極的に参加・支援する。
  • 附属小・中学校教員との共同研究を積極的に推進していく。
  • 教育支援講師,10年次研修講座,県および郡・市の教科教育研究会等における助言・講演などを通じて,地域の教育関係機関との連携を深めていく。
  • 留学生・教員研修留学生の研究活動を支援する。

(2)点検・評価

  • 「近現代史研究会平成19年度研究大会」(7月),「島年県社会科懇話会平成19年度研究大会」(7月),「兵庫県10年次教員研修会」(8月),「徳島県高等学校地理歴史学会平成19年度研究大会」(8月),「高松市中学校社会科研修会」(8月),「徳島県立池田高等学校校内研修会」(11月・2月),「高松工芸高校校内研修会」(12月),「山口大学教育学部ちゃぶ台方式による授業研究会」(2月),「あわら中学校社会科研修会」(2月)において指導講師を務めた。
  • 平成19年度採択の専門職GP「教育の専門職養成のためのコア・カリキュラム」推進の一環で,「教育実践研究」において試行プログラム「主体的な社会認識を形成する社会科学習の構想と展開」を,附属小学校・坂田大輔教諭・吉岡壮吉教諭と協働で研究し実践した。
  • 徳島県立鳴門高等学校(徳島県進路指導・学力向上重点校)の学力向上委員会委員を務め,指導・助言にあたった。
  • 教員研修留学生及び一般留学生に対し,「日本の教育課程」と題する講義を実施した。
  • 教員養成に関する国際シンポジウム「教員養成教育における学生の教育実践力育成と認定(出口)評価のあり方」(12月鳴門教育大学)を企画・開催し,日本・中国・韓国の連携による教師教育フォーラムの形成に尽力した。
  • 韓国・京仁教育大学校からの招聘により「社会科セミナー」(鄭 文誠教授主催)の講師を務めた(2008年3月)。

3.本学への総合的貢献(特記事項)

  • 特色GPプログラム「教育実践の省察力をもつ教員養成」推進委員会委員
  • 大学院コア・カリキュラム運営委員会(専門職GPプログラム推進委員会)委員
  • 平成19年度文部科学省委託事業「教員研修評価・改善システム開発事業」研究開発委員会委員
  • 教育研究評価実績報告書(独立行政法人大学評価・学位授与機構)に係る「現況調査表(研究)」検討チーム主査
  • 第3回中日教師教育学術研究集会準備委員会副委員長
    上記委員の職務を遂行することにより,大学運営・教員養成教育改革に尽力した。
  • 教員養成に関する国際シンポジウム「教員養成教育における学生の教育実践力育成と認定(出口)評価のあり方」(12月鳴門教育大学)を企画・開催し,日本・中国・韓国の連携による教師教育フォーラムの形成に尽力した。
最終更新日:2010年02月17日

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