自己点検・評価報告書 (社会系教育講座) 麻生多聞

報告者 麻生多聞

1.学長の定める重点目標

1-1.教育大学教員としての授業実践

(1)目標・計画

   主体的・能動的な関心を引き出しながら講義を展開するために、日常的に報道の対象となる多様な法的事件を取り上げ、いかなる事件についても自分の立場から思考するという「当事者交代可能性」を強調しつつ講義をする。また、教育実践力の強化という観点から、外部よりゲストスピーカー(私立桐朋学園桐朋小学校教諭)を招聘し、「修学旅行における平和教育」というテーマで講義を依頼する。また、導入を控えた裁判員制度の講義に際しては、事前講義に続き、「12 人の怒れる男たち」という陪審制をテーマとした映画を鑑賞するなど、具体的なイメージを持つことができるよう心がける。成績評価については、学期末の成績評定のみならず、講義を踏まえたレポートを課題として課すことにより、多面的な成績判定を心がける。

(2)点検・評価

  計画通りに授業実践を行うことができた。

1-2.大学教員としての社会(地域)貢献

(1)目標・計画

  憲法改正が現実の政治的問題となっている現在、憲法問題に関連して講演の依頼を受けることがある。そのような場合には、これまでの研究成果を踏まえた市民向けの講演を行い、啓蒙活動に励む。

(2)点検・評価

  憲法9条の会などの依頼に応え、憲法問題に関する講演を行った。 また、朝日新聞などメディアの依頼に応え、徳島における憲法関連問題についてコメントを寄せた。

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

  • 教育実習に際して、指導案作成指導を行う。 ゼミの時間を利用し、模擬授業の機会を提供して実習に備える態勢を整える。
  • 個別的な学生からの相談に応える。

(2)点検・評価

  計画を達成することができた。

2-2.研究

(1)目標・計画

  これまで研究テーマとしてきた、日本国憲法9条をめぐる研究、「平和主義の倫理性-憲法9条解釈における倫理的契機の復権」を、初の単著として刊行したい。
  また、単著として刊行することができれば、新たに平和主義をめぐる研究の切り口を身だし、今後の研究に向けてスタートしたい。

(2)点検・評価

  日本評論社より、『平和主義の倫理性-憲法9条解釈における倫理的契機の復権』(全300頁)を刊行する作業を進めている。現在校正作業中であり、6月中に刊行予定である。
  また、法律時報編集部の依頼に応え、「グローバル化の進行と日本国憲法」という論題の論文の執筆に着手した。

2-3.大学運営

(1)目標・計画

  社会系教育講座幹事を務め、講座の運営に貢献する。
  また、大学院生の人員拡充のため、知己のある大学で広報活動を行う。

(2)点検・評価

  講座幹事として職責を果たした。
  また、学会出張に際して、明治大学などで広報活動を行った。

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

  附属学校の依頼に応えて、LFタイム講演を担当し、生徒に法的思考の機会を提供する。
  また、教育実習に際しての研究授業に参加し、附属学校との連携の下、本学の学生が教育実践力を涵養できるよう努めたい。

(2)点検・評価

  附属中学校の依頼に応え、「消費者金融問題と法」という論題でLFタイム講演を行った。
  ゼミ生の教育実習に同行し、実習の成果と課題について研究した。

3.本学への総合的貢献(特記事項)

  学部、大学院ともに講義やゼミを通じて可能な限り精力的に教育活動に専念した。
  研究活動については、博士学位論文の執筆を進めながら学会報告などでも精力的に行い、本学唯一の法学研究者としての職責を果たしたと考えている。
最終更新日:2010年02月17日

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