自己点検・評価報告書 (言語系(英語)教育講座) 山森直人

報告者 山森直人

1.学長の定める重点目標

1-1.教育大学教員としての授業実践

(1)目標・計画

  1. わかりやすく,かつ,意図が明確な授業を展開するためにも,教育理論を具体的な教育実践事例や教育実習での学生の自己(像)と関連づけて指導するように努める。
  2. 英語力の育成に関わる技能科目では,学生の到達目標を設定し,学生が自身の学習成果を感じることができる授業設計・評価を目指すとともに,教育実践と授業内容との関連性を明確に示すように努める。

(2)点検・評価

  1. 前期学部授業「英語科教育論Ⅰ」「初等中等教科教育実践Ⅲ」や後期大学院授業「英語科教育演習Ⅱ」において,受講生の教育観を認識させる機会を与えるとともに、教育実践あるいは教育実習と関連づけて教育理論について指導するように努めた。
  2. 後期学部授業「英語オーラルコミュニケーションⅠ」において,英語授業を実施する上で必要な英語技能を受講生に到達目標として具体的に示し,授業の中間地点および最終地点で到達目標をもとに自己評価させた。

1-2.大学教員としての社会(地域)貢献

(1)目標・計画

  1. 教育支援講師・アドバイザー派遣制度等を通して積極的に地域の学校に出向き教育支援を行う。
  2. 公開講座や教員研修等を通して,優れた教員の育成に積極的に関わる。

(2)点検・評価

  1. 教育支援講師・アドバイザー等派遣事業に登録した。
  2. 鳴門教育大学公開講座「小学校英語担当者のためのやさしい英語教室」(2007年6月9日)において「使える英語の学習方法」に関する講義を担当した。

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

  1. 英語科教育コースの学生の英語力向上に努める。学生に英語資格試験の受験を進めるとともに,その学習対策に協力・支援していく。
  2. 英語科教育コースの学生の教育実習に積極的に関わる。
  3. 日頃から英語科教育コースの学生に積極的に声をかけ,学生生活,勉学,進路などに関して相談しやすい雰囲気をつくる。
  4. 英語科教育コースの学生の就職支援に積極的に取り組む。

(2)点検・評価

  1. 英語科教育コースの学生を対象に英語資格試験(公開TOEIC,TOEIC-IP,英検)の日程等を周知するとともに、試験対策を目的とした英語学習講座を企画・実施(7月,10月,2月)した。
  2. 附属校園教育実習期間中(9月)に英語科教育コース学生の教育実習授業を観察し助言をした。
  3. 英語科教育コースの学生に対し、授業等の機会を通じて積極的に勉学や将来について話しかけるように努めた。また、言語系(英語)教育講座の協力を得て、英語科教育コースの学部生が勉学や将来の備えのために利用できるスペース(通称:E-Pocket)を言語系図書資料室(A319)内に設けた。
  4. 教員採用試験を受験する英語科教育コースの学生に対し、ゼミ等の時間を使って、願書の書き方や試験対策に関して指導・助言をした。

2-2.研究

(1)目標・計画

  1. 従来からの主要な研究テーマである「コミュニケーション志向の英語教育を実践する英語科の経営に関する研究」を拡充する。
  2. 「英語教員の養成」に関する研究を「教室英語」等の観点から展開する。
  3. 「小学校の英語教育」に関する基礎的研究を継続する。
  4. 「状況論的アプローチによる英語授業デザイン」に関する基礎的理論的研究を継続する。

(2)点検・評価

  1. 従来からの主要な研究テーマである「コミュニケーション志向の英語教育を実践する英語科の経営に関する研究」について、小学校を対象にした研究の基礎的考察を進めた(下記(3)と関連)。
  2. 「英語科教員養成における教室英語の指導に関する基礎的研究」と題し、第33回全国英語教育学会(8月5日、大分大学旦野原キャンパス)において研究発表を行った。
  3. 「小学校の英語教育」については、連合研究科共同プロジェクト(プロジェクトG)「初等教育段階における系統的英語教育に関わる教師教育プログラムの協同的開発 ―連合大学院の特性を生かした学校教育実践学構築のモデルとして―」にプロジェクト協力者として携わった。同プロジェクトのもと、昨年度3月に行った韓国の小学校英語教育の実情視察において収集した資料を用いて共同研究を行い、その成果を9月に韓国で開催された国際学会において共同発表した(2-4の(3)と関連)。
  4. 「状況論的アプローチによる英語授業デザイン」に関する基礎的理論的研究については継続的に文献研究を行った。

2-3.大学運営

(1)目標・計画

  平成19年度に担当することになる委員を通して,本学の運営に貢献する。

(2)点検・評価

  1. 学校教育学部入学試験委員,及び,学術研究推進委員として,本学の運営に関わった。
  2. 大学院コアカリキュラム運営委員会(取組推進チーム)に2月から参加し,専門職GPの運営に携わった(3の(3)との関連)。

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

  1. 初等中等教科教育実践の授業や教育実習を軸として,附属学校教員との連携を密にするとともに附属学校への積極的な貢献を行う。(附属学校)
  2. 学会活動等を通して学校英語教育の改善に貢献する。(社会連携)
  3. 他大学の研究者とともに共同研究を推進する。(社会連携)

(2)点検・評価

  1. 学部授業「初等中等教科教育実践Ⅲ」や教育実習、大学院授業「教育実践研究」を軸として,附属学校教員と連携した。また、本学附属中学校で開催された中学校教育研究発表会(2007年6月6日)では授業研究会の助言者を務めた。(附属学校)
  2. 四国英語教育学会の活動に理事や紀要編集委員として参加した。(社会連携)
  3. 連合研究科共同プロジェクト(プロジェクトG)「初等教育段階における系統的英語教育に関わる教師教育プログラムの協同的開発 ―連合大学院の特性を生かした学校教育実践学構築のモデルとして―」を通して共同研究に携わった(2-2の(1)(3)と関連)。(社会連携)
  4. 平成19年度「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」(お遍路GP)の「高大連携による歩き遍路体験プログラム」(2月29-3月2日)に参加した。(3の(2)と関連)(社会連携)
  5. 平成18年度「特色ある大学教育支援プログラム」(特色GP)との関連で、9月に北京師範大学を訪問し、教員養成制度について調査した(3の(1)と関連)。(国際交流)
  6. 平成19年度「専門職大学院等教育推進プログラム」(専門職GP)の欧米圏調査チームに参加し,フィンランドのタンペレ大学(3月24-30日)を訪問し教師教育について調査した(3の(3)と関連)。(国際交流)

3.本学への総合的貢献(特記事項)

  1. 平成18年度「特色ある大学教育支援プログラム」(特色GP)の特色GP実行委員会評価スタンダード開発チームに参加し、英語科の評価スタンダードを開発した(2-4の(5)と関連)。
  2. 平成19年度「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」(お遍路GP)に参加した(2-4の(4)と関連)。
  3. 平成19年度「専門職大学院等教育推進プログラム」(専門職GP)の大学院コアカリキュラム運営委員会(取組推進チーム)に2月から参加し,専門職GPの合同フォーラムのポスターセッション(横浜,2月9日)において本学の取り組みを宣伝した。また,シンポジウム(3月15日,阿波観光ホテル)において教育実践フィールド研究の試行プログラムを報告した(2-3の(2)および2-4の(6)と関連)。
最終更新日:2010年02月25日

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