自己点検・評価報告書(学校改善講座) 岩永定

報告者 岩永定

1.学長の定める重点目標

1-1.教育大学教員としての授業実践

(1)目標・計画

  1. 学部2年の「教育制度・経営論」は分担であり,回数も少ないために,学校とは何かについて,歴史的視点,外国との比較の視点,法的視点から講義し,学校を捉える多様な視点を提供したい。
  2. 学部3・4年の「学校制度と教育法規」は,教員採用を意識して,担当回数10回を通して,4年生は予習テストを,3年生は復習テストを実施する。最終試験は論述ではなく問題形式(150問程度)で行い,教採に必要な知識の獲得をめざす。
  3. 大学院の「地域教育システム研究」では,長期履修生の受講も考え,教職教養としての戦後日本の教育政策史(概要),学校・家庭・地域の教育力の変貌,学校と家庭・地域の連携等について,文献講読による基礎的知識の習得と事例分析を通した構想力の育成を目指したい。

(2)点検・評価

  1. 教育制度・経営論では,「学校を多様な観点から捉える」という授業内容を提供した。
  2. 学校制度と教育法規では,毎回予習・復習テストを実施し,最終は150問の試験を実施し,教員採用に向けた徹底した知識の習得を促した。
  3. 大学院の地域教育システム研究では,レジュメを毎回配布して解説したが,長期履修 生等には難しかったようである。

1-2.大学教員としての社会(地域)貢献

(1)目標・計画

  1. 講演依頼等には積極的に応じ,大学の広報に役立てたい。
  2. この間継続しているいくつかの県の事務職員研究会との交流を,今後も維持・発展させたい。
  3. 本年度も,徳島県公立事務職員研究会より「教育実践研究」の共同実施の要請が届いているので,積極的に応じたい。

(2)点検・評価

  1. 4月に鳴門市校長研修で講演,5月に兵庫県教育委員会教育委員研修で講演,8月に広島県公立小中学校事務職員研究会で講演を行った。11月には四国地区教頭会の「学校コンプライアンス」に関するシンポジウムのコーディネーターを務めた。
  2. 徳島県の第三者評価委員を務めた。
  3. 今年も引き続き,徳島県公立小中学校事務職員研究会との間で「教育実践研究」を継続した。

2.分野別

2-1.教育・学生生活支援

(1)目標・計画

  1. 定期的にゼミを持ち,修士論文の作成と教員採用の両立のために助言,支援する。
  2. これまで継続している学部学生,大学院生(長期履修を含む)の教員採用のための学習会を,毎週1回実施する。
  3. 指導学生の生活状況を把握するとともに,問題があれば早急に対応し,学業に専念できる環境を整えたい。

(2)点検・評価

  1. ほほ毎週ゼミを実施し,研究計画の立案・実施を支援した。学部生1名,修士院生4名が修士論文を作成し,無事修了した。
  2. 教員採用のための学習会を,6月までは長期履修1年,2年,3年と週3回実施,それ以降は3年ははずれ,週2回して実施した。その成果として,学卒院生1名・長期履修3年生2名(いずれもゼミ生)の教員採用を達成することができた。学部学生1名を除く3名の指導院生は全員教採に正規合格した。
  3. 指導学生の健康状態等は的確に把握するとともに,できるだけ研究が進展するように支援してきた。

2-2.研究

(1)目標・計画

  1. 科学研究費補助金が採択されれば,分担者・協力者とともに3年間の計画の具体化を図り,初年度なすべきことを確定し,研究を実施する。
  2. 科学研究費基盤研究(B)の分担者として,可能な限り研究会に参加し,課題遂行に協力する。
  3. 年間4回程度開催している若手研究者との「参加論研究会」に出席し,学校教育への保護者・住民の参加に関する研究動向を把握する。

(2)点検・評価

  1. 科研(基盤研究)(C))が新規に採択され,研究分担者・協力者と課題遂行の計画を練るとともに,6月と9月,12月,3月に研究会を開催し,文献検討,学校調査を実施した。
  2. 阪大教授代表の科研(基盤研究(B))の分担者として,保護者による無理難題要求の実態について意見交換を行った。
  3. 若手研究者との研究会(学校と家庭・地域の連携に関する研究会)を4回実施した。
  4. 日本教育行政学会大会の課題研究の報告を依頼され,「学校ガバナンス」に関する報告を行った。

2-3.大学運営

(1)目標・計画

  1. 予算・財務委員として,会議に出席することはもとより,管理運営の改善点について積極的に発言する。
  2. 学校教育コース長として,定期的にコース会議を開催し,教員の意見を吸収するとともに,コース学生の学習状況を把握し,問題があれば適宜対応する。
  3. 講座主任(予定)として,講座の円滑な運営に努めるとともに,教員間の情報共有,意思疎通を図る。
  4. 講座所属の大学院生の意見等を考慮し,学業に専念できる環境を整える。

(2)点検・評価

  1. 予算・財務管理委員会の委員として,意見を述べるとともに,部会にて詳細に報告を行った。
  2. 学校教育コース長として,部会終了後にコース会議を適宜開催し,学生の状況を把握するとともに,入試や教務等の必要な事項を審議してきた。
  3. 講座主任として,講座会議を月1回定期的に開催し,教授会・研究科委員会の報告,講座予算,教務・入試関係事項等について,審議し情報の共有化を図ってきた。
  4. 学生・院生には4月当初に講座の苦情処理体制について説明するとともに,適宜相談を受けた。また,必要な備品等の希望を聞き,購入した。
  5. 4月から教職大学院設置準備員として,授業内容・実習計画などの立案を行ってきた。

2-4.附属学校・社会との連携、国際交流等

(1)目標・計画

  • 附属中学校のLFタイムへの協力要請があれば,可能な限り応じたい。

(2)点検・評価

  1. LFタイムの要請はなかった。
  2. 昨年の引き続き,教育支援アドバイザーに登録し,市内の学校の要請に応じ,講演を行った。

3.本学への総合的貢献(特記事項)

  1. 9月末の日本教師教育学会第17回大会の事務局長を務め,大会のスムーズな運営に貢献するとともに,プログラムに本学の長期履修制度の案内を無料で掲載し,会員約830名に郵送した。また,全国私立大学教職課程研究連絡協議会の協賛があったのでプログラム300部を送付した。院生確保の一助になったものと考える。
  2. 教採対策(問題作成と解答,説明:1回100分程度を週2回)を毎週実施することで,長期履修3年生4名中3名(75%),学卒院生2名中1名(50%)の正規採用を勝ち取ることができた。また,長期履修2年生が1名正規採用となった。

 

最終更新日:2010年02月15日

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