鳴門教育大学年次報告書(平成15年度版) 社会との連携

1. 教育委員会との協議体制

(1) 鳴門市・鳴門教育大学協力推進会議

  「相互協力関係の充実強化に関する意向書」に基づき,教育,文化,スポーツ及び国際交流等の分野における協力を計画的,継続的かつ積極的に推進し,具体的な協力事業に協議することを目的とした「鳴門市・鳴門教育大学協力推進会議」が平成16年2月2日(月)に本学で開催された。
  会議では,鳴門市との相互協力事業についての現状報告が行われた後,鳴門市から第5次鳴門市総合計画について説明があり,その後,相互協力の今後の在り方について活発に意見交換が行われた。

(2) 「鳴門教育大学と徳島県教育委員会との連携に関する覚書」の締結について

  徳島県内の5大学(徳島大学,徳島文理大学,四国大学,放送大学徳島学習センター及び本学)と徳島県教育委員会は,教育における諸課題の解決を図るため,学習・研究活動の支援,教員の養成・研修等において連携して取り組むことで合意し,5月29日(木),連携に関する覚書を締結した。
  本合意に基づき,6月17日(火)には,第1回連絡協議会及び専門部会(「大学・学校間連携」,「教員養成・研修」,「生涯学習ネットワーク」の3部会)が開催された。

(3) 鳴門教育大学・鳴門市教育実習連絡協議会

  鳴門教育大学において,年1回開催し,鳴門市の協力校での教育実習を円滑かつ,効果的に実施するため,鳴門教育大学,鳴門市教育委員会及び鳴門市立学校等が連携を図り,その運営について協議している。本学の実地教育Ⅶ(協力校実習)は,鳴門市教育委員会をはじめ,鳴門市の小学校・中学校・幼稚園の教職員の理解と協力,さらに適切な指導により,教員としての資質能力,力量の修得のための原動力となっている。

2. 公開講座の開設状況

  平成15年度の公開講座は,公開講座委員会で審議され,運営評議会の議を経て決定された。現職教員を対象とした講座4,現職教員及び一般社会人を対象とした講座7,現職教員,一般社会人及び小・中学生又は大学生・大学院生を対象とした講座3,一般社会人を対象とした講座6の合計20講座が計画どおり実施された。各講座の内容及び受講状況等は,11 資料12(資料省略)に示してある。  開講した20講座は,延べ日数61日,受講者総数339人に達し,大変好評であった。今後も開かれた大学としての使命のもとに,地域社会のニーズに添った公開講座の実施を目指している。
公開講座 pdf(91KB)

3. 科目等履修生の受け入れ

科目等履修生は,大学院に5人,学部に9人の入学があった。

4. 鳴教大 教育・文化フォーラムの開催

  同フォーラムは,本学が地域に開かれた大学として,社会や教育の現場で生じている問題の解決やそれに対する理解,教育研究の交流などを目的に教員,学生,一般社会人などを対象に実施している。
  第17回「これからの教職員に求められるもの」を鳴門市教育委員会との共催で,第18回「子どもたち一人一人に,輝きを!-多様な教育的ニーズに応じるために-」を徳島市教育委員会との共催により開催し,それぞれ記録集(合併号)を作成した。

  第17回 平成15年 8月 7日(木)  【会場】 鳴門教育大学講堂   【参加者数】 327人
  第18回 平成15年 8月18日(火)  【会場】 徳島県郷土文化会館 【参加者数】 536人

5. 平成15年度学校図書館司書教諭講習

  文部科学省の委嘱を受け,教育職員免許法に定める小学校,中学校,高等学校,盲学校,聾学校又は養護学校の教諭の免許状を有する者及び大学に2年以上在学する学生で62単位以上を修得した者を対象に,学校図書館の専門的職務を掌る司書教諭の資格を取得させることを目的として,平成15年8月1日(金)から8月27日(水)の間,本学において平成15年度学校図書館司書教諭講習を実施した。実受講者は57人で,書類審査のみの受講者は256人であった。

6. 大学等地域開放特別事業について

  平成15年度大学等地域開放特別事業「大学Jr.サイエンス&ものづくり」を次のとおり行った。 8月25日(月),26日(火)開催の『色の変わる絵をつくってみよう!』(主催:授業開発講座)では,小学生(高学年),中学生(保護者同伴可)合計19人が参加し,「色」をテーマに,スライドに貼ったセロハンに偏光板を重ねて回転させ,美しい色彩を表現した。
  また,10月4日(土)開催の『算数おもしろ教室』(主催:自然系(数学)教育講座)は,小・中学生,保護者及び教員ら101人が参加し,算数・数学の不思議とおもしろさを体験した。

7. 教員の学外活動状況

  本学教員の学外活動,例えば国の機関,地域教育委員会及び地方公共団体等の事業に参画又は協力した状況は,11 資料3「教員の学外における公的活動状況」(資料省略)の項に収録してある。

8. 学外からの意見を教育研究に反映させる仕組み

(1) 運営諮問会議(再掲)

  この会議は学外の有識者の立場から本学の教育研究上の目的を達成するための基本的な計画や教育研究活動等にかかる本学が行う評価など,運営に関する重要事項について,学長の諮問に応じて審議し,学長に対して助言または勧告を行うという組織である。
  第5回会議(7月31日(木))では,国立大学法人化に向けての取組み等について貴重な意見をいただいた。本学ではそれらの意見等を参考に,今後の本学の在り方について検討を重ね,法人化に向けた準備をすすめた。

(2) 地域連携協議会

  本学では,平成14年度までは地域連絡協議会を開催し多様な生涯学習ニーズに応えてきたが,より地域に根ざした大学となるべく平成15年度から地域連携協議会を設置した。教育研究資源を積極的に地域に開放し,地域に貢献する専門教育機関として社会に開かれた大学を実現するため,徳島県下の地方公共団体,学識経験者,民間団体からの委員10人の出席を得て,平成16年2月3日(火)徳島市内のホテルにおいて開催し,「地域社会と大学との連携・交流」,「連携・交流体制づくり」等についての協議を行った。

9. その他の地域貢献

(1) 地域の委員会から委員委嘱(委員会名簿等)

  地域の委員会等から,本学教員への委員の委嘱の状況は,11 資料3(資料省略)に示してある。
  地域社会への貢献は,開かれた大学として大学改革への重要な課題の一つである。

(2) 各種講演会等への講師派遣(場所,日時,名称等)

  開かれた大学として,教員が各種講演会等へ講師として招かれる場合など,学外からの要望には可能な限り応じていくこととしている。
  本学教員が講師として参加した講演会等の状況は,11 資料3(資料省略)に示してある。

(3)教育支援講師・アドバイザー等派遣事業 pdf(91KB)

  徳島県内の学校からの要請に応じて大学教員が学校へ出向き,授業や講演を無料で行う「教育支援講・アドバイザー等派遣事業」を平成13年4月から開始した。教育大学という特性を生かし,学校と連携して学校現場の様々な課題に取り組むことで教育の向上を目指すことが目的である。平成15年度は,派遣が可能な119名の教員と203件のテーマが登録され,県内各地の学校から派遣要請があり好評であった。
  この事業による派遣状況は,11 資料3(資料省略)に示してある。

(4) 施設開放

  本学は,開かれた大学として常に地域に対して大学施設を開放すべく支障のない範囲内で,附属図書館,児童図書室及び体育施設の野球場,テニスコート等を開放している。児童図書室,テニスコートは好評である。
  平成15年度の体育施設の開放状況は,テニスコート58件,野球場15件,柔道場及び剣道場3件,陸上競技場1件となっている。

最終更新日:2010年03月26日

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