第57回全国教育系11大学バスケットボール競技大会に寄せて

 この度、鳴門の地において第57回全国教育系11大学バスケットボール大会が開催されますことを、主幹大学としてたいへん光栄に思います。皆さんを、心から歓迎いたします。

 フェアプレイの精神に則り、勝利を目指し最高のプレイを発揮しようと頑張るのがスポーツ競技です。自分一人のためだけにプレイする人よりも、仲間との友情やチームの名誉など何か背負っている人ほど、力が発揮できます。その他、家族、応援してくれる人、所属組織、国家、民族など、各人が何かしら背負うものがあると思います。

 もちろん、背負うものが重すぎて、逆効果のこともあります。オリンピックがその最たるものでしょうが、国を代表して様々な人々との思いを背負い、すばらしい力を発揮する人もいれば、逆にその重圧で力が発揮できない人もいます。

 皆さんは、今回の大会で何を背負っていますか。バスケットボールはチームワークのスポーツなので、チームの皆がチームの名誉と誇りを等しく背負っているかどうかは、大切なことです。

 皆さん、大学の代表として大学の名前も背負っていることを忘れないで下さい。試合の時だけでなく、この大会中、他大学の人達から「○○大学の人」として見られていることを自覚していると、適度な緊張感と責任感が生まれます。

 そして、もう一つお願いしたいことがあります。それは、この大会中、バスケットボールだけでなく、お互いが教育大学で学んでいる者として様々な共通の話題があるでしょうから、他大学の人と大いに交流を深めて下さい。

 

(第57回全国教育系11大学バスケットボール競技大会 大会冊子に寄稿)

 

 

平成29年(2017年)3月