校長室から

ご卒業おめでとうございます

 

小学部三名、中学部六名、高等部八名の卒業生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。 

卒業生の保護者の皆様、お子様を大切に育んで来られた日々をかみしめて迎えられたこの日の喜びはひとしおと存じます。ご卒業、本当におめでとうございます。また、全ての保護者の皆様、関係の皆様には、本校教育活動にご理解とご協力を賜り、卒業生を送り出せる運びとなりました。心より感謝申し上げます。

今年度は、本校の公開授業研究会が開催され、研究の目的や教育活動、お子様の成長の様子を全国に発信することができました。「『主体的な学び』に向かう児童生徒の育成を目指した授業づくり~知的障がい特別支援学校におけるSTEAMIC教育の実践を通して」を新たなテーマに、鳴門教育大学と一体となって取組を始めました。特別支援学校では全国的に先行研究が少ないテーマであり、本校の取組を全国の先駆けとして発信できることを誇りに思います。研究に際しましてご理解・ご協力いただきました保護者の皆様、関係の皆様に深く感謝申し上げます。

今年度は、新型コロナウイルス感染症が五類扱いとなり、新しい生活様式を取り入れながら、少しずつコロナ禍以前の生活に戻していく過程の年でありました。学校においても学習形態や活動形態を見直し、子どもたちが関わり合いながら、ともに伸びていけるよう幅を広げました。また、行事においても参加者の制限を減らし、保護者の皆様の参加やゲストティーチャーの活用等を積極的に進めてきました。このような生活様式の変化の中で、子ども達は楽しいこと、好きなこと、わかったこと、できたことを積み重ねています。子どもたちの力強く生きる、成長する姿の中に「希望」を感じます。

さて、卒業生のみなさん。四月から小学部の皆さんは中学部に進学します。作業学習や工芸、職業・家庭の学習が始まります。新しい学習にチャレンジです!

中学部の皆さんは高等部に進学します。就業体験では今までのキャリア学習をいかして、自分のよさを伸ばしてください。

高等部の皆さんは、この鳴門教育大学附属特別支援学校から社会へと羽ばたいていきます。それぞれの場で自分らしさを輝かせてください。本校の卒業生として在校生の素敵なモデルになることを期待しています。青年学級等の機会にお会いできることが楽しみです。

皆さん一人一人が光り輝く星、希望のつぼみです。皆さんが自分の得意な力を発揮して、新しい環境の中でもたくましく活躍してくださることを応援しています。

 

鳴門教育大学附属特別支援学校長  寺内 壽

 

 

令和5年度前期を終えて

 新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行にともない、五月以降の教育活動や学校行事を、段階的にコロナ渦以前の形に戻していけるよう工夫をしながら進めています。前期の行事につきましても、保護者の皆様のご理解とご協力により実施できましたことに、心より感謝申し上げます。

 今年度の始業式・入学式は、昨年度同様の縮小開催となりましたが、小学部三名、中学部六名、高等部八名の新入生を、教職員および在校生全員であたたかく迎えることができました。

 運動会は、年同様に午前中のみの開催でしたが、護者の参観人数の制限をなくし、子競技も復活させ、大に開催することができました。子どもたちが練習の成果を発揮し、たくさんの方々の声援のもと、ダンスや競技に力一杯頑張る姿を観ることができ、感動しました。また高等部の皆さんは、動会の運営に責任感をもって取り組み、後輩たちの手本になっていました。保護者の皆様におかれましても、子競技の準備や当日の役割分担、閉会後の後片付け等へのご協力をいただき、ありがとうございました。

 全児童生徒が集まっての全校朝会や各学部集会、水泳学習、宿泊学習、絵本の読み聞かせ等の活動もコロナ渦以前の形に戻し、授業におけるグループ活動や調理実習等も積極的に実施しています。コロナ渦の間できなかった協働的な学びの場の充実に向けて取り組んでいます。

 今、前期を終え、保護者の皆様の本校教育に対するご理解やご協力、教職員の教育に対する誠実な指導・支援、研修、研究等が、常に子どもを中心に、家庭、学校、地域、各関係機関で連携し、よりよい教育を追求していることを実感しています。これは、鳴門教育大学附属特別支援学校に継承されてきた素晴らしい実績であり、私自身もその一端を担わせていただいていることに誇りを感じます。

 情報技術が発達し、様々なことがAIによって解決できていくこれからの社会を生き抜いていくためには、自分の得意な分野を伸ばし、それをアピールし、社会に貢献するために発揮できる能力を身につけることが必要だと考えています。学校での関わりの中で、子どもたちの長所や興味関心、得意技をさらに伸ばし、将来の就労や豊かな生活へとつなげていくために、教職員一同力を尽くして教育実践に取り組んでまいります。今後とも、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

鳴門教育大学附属特別支援学校長  寺内 壽

 

 

3月31日 さくらが満開です!

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令和4年度によせて

今年度は、本校の研究発表会が3年ぶりに開催され、研究成果や教育活動、お子様の成長の 軌跡を全国に発信することができました。「知的障がい教育の指導と評価の一体化~「主体的な 学び」に向かう児童生徒の育成」をテーマに鳴門教育大学と一体となって取り組んだ研究成果が 科学的研究として、蓄積され、明日からの特別支援教育に貢献できたことは喜びであり誇りです。 研究に際しまして御理解・御協力いただきました保護者のみなさま、関係のみなさまに深く感謝申 し上げます。 今年度も新型コロナウイルス感染症対策の教育活動となりました。ロシアのウクライナ侵攻も終 わりが見えません。地球温暖化による異常気象のニュースが世界各地から聞こえてきます。それら は私たちの実生活に直接に、複雑に影響を与えます。このような激動の社会の中で、子ども達は 楽しいこと、好きなこと、わかったこと、できたことを積み重ねています。子ども達の力強く生きる、 成長する姿の中に「希望」を感じます。 3年ぶりに開催した学校祭のテーマソング「ハピネス」に 走り出せ 走り出せ 明日を迎えにいこう という歌詞があります。この歌をテーマに学校祭では一人一人が活躍し、楽しみました。鳴門教 育大学附属特別支援学校の児童生徒が今を動かす気持ちで「明日」そして「ハピネスー幸せー」 を迎えに行っている!とうれしくなりました。 全ての保護者の皆様、関係の皆様の、本校教育活動へのご理解とご協力に感謝申し上げます。 ありがとうございました。

ご卒業おめでとうございます。

吉野川が春風を運んでくる佳き日、鳴門教育大学 理事 副学長 大石 雅章 様、附属学校園部長 原 卓志 様、杉の子会会長 笠木 亜油美  様、また多数の保護者の皆様のご臨席を賜り、令和四年度 卒業証書授与式を執り行うことができました。心より厚くお礼申し上げます。

卒業証書を受けとった 高等部8名、中学部6名、小学部3名の皆さん。ご卒業おめでとうございます。

みなさんがこの学校で過ごしたこの3年間は、コロナ対策で学校行事が縮小され、学校で自由に歌を歌うことができませんでした。ウクライナとロシアの戦いは未だ続いています。みなさんはその中で、運動会、学校祭、修学旅行、校外学習などで自分の力を発揮し、友達と協力し、心を合わせて精いっぱいの自由と平和な学校生活を創ってくれました。そして健康、自由、平和の中で生きる権利の大切さがわかるすばらしい人に成長しました。

卒業式では、今年度、最後にこの卒業式で鳴門教育大学附属支援学校の校歌を歌います。儀式でではこの3年間、校歌を歌うことがありませんでした。

  • ぼくらは杉の子元気な子 強く地面に根を張って 雨にも風にもまけないで すくすく伸びよう青空へ
  • わたしはひまわり明るい子 かがやく笑顔に陽を浴びて 手に手を取って輪になって 楽しく歌おう声高く
  • みんなは仲良し強い子 苦しい時にも胸張って 働くからだに汗流し 明るく築こうまなびやを

この校歌は昭和41年につくられました。この校歌を今の時代の歌として歌うことには違和感があるかもしれません。しかし、この校歌が生まれた50以上前の昭和の時代には今とは違った社会、生活、価値観があり様々な大変さがあったのです。負けないで伸びようとする先輩達、かがやく笑顔の先輩達、苦しい時に胸を張って働く先輩達。今の私たちを支える教育、生活、社会があるのはこの校歌を歌ってきた多くの先輩たちの姿があるからです。敬意をこめて歌いつないでいきたいと思います。

そして、明日からはみなさんが「先輩」となって、これからの新しい時代を切り開いてださい。みなさんが「わかった!できた!やってみよう!」「うれしい!楽しい!大好き!」と自分らしく、生活することが自由で平和な未来を創る力になります。

保護者の皆様には、深い愛情で育まれたお子様のご卒業、喜びも一入かと存じます。心よりお歓び申し上げます。そして、杉の子会活動を通し本校教育活動に、多大なるご理解、ご支援、ご協力を賜りましたことに教職員一同厚くお礼を申し上げます。ありがとうございました。

本校は、これからも子どもたち、そして保護者の皆様の心のよりどころでありたいと願っております。いつでも学校にお立ち寄りください。

卒業生の皆さんの行く手が、夢と希望と幸せで光り輝くことを願っています!

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ご挨拶

今年度もひきつづき校長をつとめさせていただきます。

どうぞよろしくお願いいたします。

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ご卒業おめでとうございます。

小学部三名、中学部六名、高等部八名の卒業生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。 

 小学部の皆さんは中学部へ進学されます。中学部では作業学習や工芸、職業・家庭の学習が始まります。新しいことにチャレンジです!

中学部の皆さんは高等部へ進学されます。高等部では就業体験が本格的に実施されます。今までのキャリア学習をいかして、自分らしく、自分のよさを伸ばしてください。

高等部の皆さんは、この鳴門教育大学附属特別支援学校から社会へと羽ばたいていかれます。それぞれの場で自分のいいところを輝かせてください。本校の卒業生として在校生の素敵なモデルになることを期待しています。青年学級等の機会にお会いできることが楽しみです。

卒業生の皆さんに、本校で学んだ二つのことをこれからも続けてほしいと思います。

一つめは、学習をとおして体験した「わかった!できた!楽しい!大好き!」です。この四つがみなさんの「自信」や「やる気」のモトとなると思います。これからは自分で「わかった!できた!楽しい!大好き!」をどんどん増やしていってください。

二つめは、本校の四つの大切「あいさつ、しせい、くつをそろえる、そうじ」です。「あいさつ」はコミュニケーションの第一歩です。「しせい」は、自分の心が整ったり、相手にちゃんと向き合おうとしたりすると自然にできます。「くつをそろえる」ことは、自分の行動を最後まで意識してやり遂げる日々のトレーニングです。「そうじ」は自分を取り巻く環境を自分で変えていける力の確認です。この四つの大切はどれも自分の力や可能性を信じさせてくれる行動です。「こうでなければまちがい」という形はありません。自分にとって一番いい形で続けていってください。

今年度は東京オリンピック・パラリンピック2020が開催されました。パラリンピックでは、「全員が自己ベスト」「多様性と調和」「未来への継承」という大会ビジョンがありました。本校での皆さんの日々は、そのままパラリンピックの目指していたビジョンそのものでした。皆さん一人一人が光り輝く未来の星です。卒業生のみなさんがご活躍することを期待しています。教職員一同、応援しています。

卒業生の保護者の皆様、お子様を大切に育んで来られた日々をかみしめて迎えられたこの日の喜びはひとしおと存じます。ご卒業本当におめでとうございます。また、全ての保護者の皆様、関係の皆様には、本校教育活動にご理解とご協力を賜り、卒業生を送り出せる運びとなりました。心より感謝申し上げます。今後とも御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。

 

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前期を終えて

 

今年度の始業式・入学式は新型コロナウイルス感染防止対策のため縮小開催となりましたが、小学部三名、中学部六名、高等部八名の新入生をあたたかく迎えることができましたこと嬉しく思います。

また、運動会は、新型コロナウイルス感染防止対策として、保護者の方等の御参観の人数制限や時間短縮等の実施により開催することができました。練習の成果が発揮されたダンス。力一杯の競技。自分の役割やできることを最後までやり遂げる達成感。友達と協力をして活動することで生まれた責任感や連帯感。運動場には児童生徒のエネルギーがあふれていました。運動会という学習の機会がもてたことは児童生徒にとってかけがえのないことでした。これも保護者の皆様の御理解と運営等への献身的な御協力のおかげと存じます。重ねて感謝申し上げます。

時代の変化に伴う教育ニーズに対応するため、教職員は最新の教育知見・技術や特別支援教育の専門性向上、令和の日本型学校教育、STEAM教育等について積極的に研修に取り組んでいます。特に、特別支援教育におけるICT活用、学校教育の情報化、交流及び共同学習推進、学校安全教育については指導者研修をうけた教員がその成果を学校内で共有し、教育実践につながるようにしています。さらに、本校の研究テーマとして「指導と評価の一体化」について取り組み始めました。

今、前期を終え、保護者の皆様の教育に対する御理解や御協力、教職員の教育に対する真摯な指導・支援、研修、研究等が、常に「子ども」を中心に考えることから始まっているということを実感しています。これは鳴門教育大学附属特別支援学校に引き継がれてきた姿であると思います。今後も、子どもを中心に、家庭、学校、各関係機関、地域と連携し、よりよい教育を追求していきたいと存じます。

新型コロナウイルス感染拡大は先行きが不透明です。学校行事等の変更が今後も考えられます。児童生徒の安心安全を最優先としながら、今、何が必要か、そのために何ができるか、どのように実現するか教職員一同力を尽くして教育実践に取り組んでまいります。今後とも御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。

 

校舎北あじさい  運動会

6月には校舎北側にあじさいが咲き誇りました。                                          運動会は好天に恵まれました。

 

ご挨拶 

 

吉野川の堤防に菜の花が華やかに咲き、校庭の桜には初々しい若葉が芽吹いています。

4月8日始業式。児童生徒が元気に登校しました。学校が始まったうれしさと、新学年が始まった緊張感が児童生徒から伝わってきました。

4月9日入学式。小学部3名、中学部6名、高等部8名の新入生を迎え、入学式を行いました。令和3年度の鳴門教育大学附属特別支援学校児童生徒は新入生を含め60人です。

児童生徒には、「この一年で、できること、わかったこと、楽しいこと、大好きなことがたくさん増えるようにしましょう」と話をしました。また、引き続き「マスク、手洗い、手指消毒」と「三密回避」についても徹底するように話をしました。新型コロナウイルス感染症防止については、常に状況が変化し、予測が困難な状況が続いています。緊張感とスピード感をもって対応し、安心・安全に教育活動が行えるよう尽力してまいります。

入学式

「令和の日本型学校教育」では「一人一人の児童生徒が、自分のよさや可能性を認識するとともに、あらゆる他者を価値のある存在として尊重し、多様な人々と協働しながら様々な社会的変化を乗り越え、豊かな人生を切り拓き、持続可能な社会の創り手となることができるようにすることが必要」とされています。これは、本校が取り組んできた教育そのものです。

これからも、人と尊重し合いながら共に生きてく共生社会、多様性を生かして活躍して生きていくダイバーシティ社会の形成者となるよう、児童生徒一人一人の個性を大切に、自立と社会参加に向けた教育に教職員一同、取り組んでまいります。

鳴門教育大学附属特別支援学校長 松尾 みゆき