令和5年3月 卒業・修了生

武井 栞さん 就職活動体験記

学部

小学校教育専修 体育科教育コース 

武井 栞さん(令和5年3月卒業)

(岡山県 教員採用試験(小学校) 合格)

 

仲間と努力を大切に

【はじめに】

  私は勉強や面接等が得意ではありません。先輩方から「大丈夫よ」「まじでいけるけん」と言われる

 たびに,心の中では「それは先輩方が優秀だからだ」「はきはき喋れるからだ」と思っていました。

 だからこそ,人一倍の努力が必要だと感じていました。ここに書いている対策方法はほんの一例に

 すぎませんが,勉強や面接等が苦手という人,不安しかないという人の力になれれば幸いです。なお,

 岡山県の試験内容は,筆記試験・個人面接・模擬授業・口頭試問・グループワーク・実技ですが,ここ

 では筆記試験・個人面接の対策について述べさせていただきます。

【筆記試験】

 〇 専門教養(赤と青セットの本・セサミノート・全国版の過去問題集・岡山県の過去問)

   私は,主免教育実習が終わってすぐの 10 月から体育科の友人と毎日ゼミ室に通い,勉強を始めま

  した。初めは何をすればいいか分からなかったので,特に苦手な教科だった理科と社会からやって

  みました。岡山県は学習指導要領も全教科まんべんなく出るので,12 月ぐらいから学習指導要領の

  勉強もはじめました。4月からは就職支援室で「全国版の過去問題集」を借り,問題をとにかく解き

  まくりました。

 〇 教職教養(赤と青セットの本・セサミノート・全国版の過去問題集・岡山県の過去問)

   教職教養は,初めは全く分かりません。そのため,まずは教育原理や西洋教育史などに出てくる

  人の名前等を覚えることから始めました。他の分野もコツコツ勉強することで,3 月末にはある程度

  頭に入っていました。4月からは専門教養と同様に,就職支援室で「全国版の過去問題集」を借り,

  問題をとにかく解きまくりました。

 

【個人面接】

  私は面接ノートを大事にしていました。初めに,「目指す教師像」「目指す学級」「育てたい子ども

 像」を箇条書きで表紙に書き出しました。そのことで,自分自身の教師としての軸が定まり,どんな質

 問に対してもその軸と結びつけて答えることができるようになりました。また,ガイダンスの見学に行

 ける時は全て行き,情報を集め,自分の言葉にしてノートにまとめる作業を繰り返し行いました。その

 一冊があるだけでとても安心することができました。

 

【おわりに】

  私がみなさんにオススメするのは小論文対策です。小論文がある人もない人もガイダンスで出される

 3つの課題はぜひ書いてほしいです。面接や教職教養の対策にもつながります。私自身,小論文は試験

 内容にはありませんでしたが,3つの課題を書き終わった頃には,たくさんの知識が増えていました。

 教員採用試験に何よりも大事なのは,共に頑張る仲間だと思います。「面接の見学行こ!」と誘ったら

 嫌々言いながらも一緒に来てくれる,そんな仲間が私の周りにはいました。一緒に頑張れる仲間がいる

 だけで,大きな力になると思います。ぜひみなさんも仲間と合格を掴みとって下さい。応援していま

 す。

 

 

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後藤 圭佑さん 就職活動体験記

大学院

高度学校教育実践専攻 教員養成特別コース 

後藤 圭佑さん(令和5年3月修了)

(愛知県 教員採用試験(小学校) 合格)

 

コツコツ頑張る 

【はじめに】

  教員採用試験の対策を行うにあたって,各自治体によって 1 次 2 次試験を問わず受験の形態や出

 題傾向がバラバラです。したがって,希望する自治体の傾向をつかみ,それに合わせて必要なこと

 だけを抜粋して対策することが大切だと思います。

【 1 次試験】

 〇専門教養(小学校全科)

  教採前年の 11 月頃から対策を始めました。まずは就職支援室で愛知県の過去問を借り,過去 5

 年分の問題を解き傾向をつかむとともに,自分の得意な分野と苦手な分野を把握しました。そのう

 えで,苦手な図工・美術・音楽などの科目に力を入れて勉強するようにしました。

 〇論作文

  論作文は就職支援室の先生に添削をしてもらいながら対策を進めました。最初はなかなか時間通

 りに書き終えることができませんでしたが,添削で受けたアドバイスを基に本数をこなしていけば

 徐々に内容もスピードも向上していくと思います。

 〇一般教養・教職教養

  大学院卒業見込みであれば免除の自治体があります。私は第一志望の自治体(愛知県)が一般教

 養・教職教養が免除だったため,参考書などを使っての対策は行いませんでした。しかし,2 次試

 験の面接では,一般教養や教職教養の知識が求められる質問もあったため,少し勉強しておけばよ

 かったなと後悔しました。

【2次試験】

 〇個人面接・場面指導

  大学院のコースの先生方が週に 1 回対策の講座を開いてくれていたので,それに通って練習をし

 ました。2 次試験の直前にはゼミの中で対策を行ったり,自治体ごとに開かれる就職支援室の対策

 講座に参加したりしました。また,面接用のノートを作り,そこに頂いたアドバイスや聞かれた質

 問をメモし,時間が経っても見返すことができるようにしました。

 〇集団討論

  週に1 回学生同士で集団討論の練習会が開かれていたので,主にそれに参加して練習しました。

 個人面接とは聞かれる内容や求められる立ち振る舞いが少し違うので,別のものと考えて対策を行

 った方がいいと思います。

 〇模擬授業

  就職支援室の模擬授業対策に参加し対策を進めました。最初は人前で模擬授業をすることに恥ず

 かしさを感じていましたが,それを捨てて,様々な人に見てもらうことが本当に大切だと思いま

 す。

【終わりに】

  教採の対策をしていく上で,自分の実力が急に伸びることは難しいと考えて,長いスパンで毎日

 コツコツと勉強を進めていくことが大切だと思います。また,1 人で頑張ろうと思うとしんどくな

 ると思うので,周りにいる友達や先生方の力を借りながら対策を進めていくことが大切だと思いま

 す。

 

 

細矢 和さん 就職活動体験記

大学院

心理臨床コース 心理・教育科学領域 

細矢 和さん(令和5年3月修了)

(京都府 教員採用試験(中学校家庭) 合格)

 

少しでも“気持ちを楽に!”支えて頂いた 3 年間

【はじめに】

  対策を始める前,教員採用試験に対して私が抱く感情はネガティブなものばかりでした。その上で

 は,いかに“気持ちを楽に”するかが重要だったと今改めて感じます。「一人で悩み過ぎず」周りの

 方々を頼らせて頂いたことが効果的だったように思います。

【対策について】

 〇専門教養〈 1 次試験〉

  合格された先輩からおすすめの過去問(『全国まるごと過去問題集』協同出版)をお聞きし,

 その過去問を使用して勉強しました。また,家庭科コースの先生が実施してくださる勉強会に参加

 し,全国の過去問演習や教科書の読み込みを行いました。

 〇小論文〈 1 次試験〉

  教採対策ガイダンスで出題される 3 つの課題をアドバイザーの先生に添削をお願いしました。

 加えて,私の受験自治体の過去問もご指導頂きました。

 〇面接〈集団( 1 次),個人( 2 次)〉

  実技ガイダンスや教採対策勉強会に可能な限り全て参加しました。多くの先生方に様々な視点から

 指導して頂き,毎回様々なことを吸収することができました。また,他の方の練習を見学することも

 勉強になりました。 また,受験自治体に集団討論はありませんでしたが,集団討論を実際に練習する

 ことも様々なテーマについて考える機会ができ,他の方の意見を聞くことも参考になりました。

 〇模擬授業〈 2 次試験〉

  模擬授業の形式は各自治体によって違いがあるので,まずはこの形式を把握することが大切だと

 思います。形式に沿った練習をする上で,多くの方に見て頂く機会が必要だと思います。校種や教科

 が違った方に見て頂くことも貴重でした。

 〇実技試験〈 2 次試験〉

  家庭科コースの先生に部屋をお借りしてとにかく練習をしました。分からないところも先生方に

 質問させて頂き,とにかく経験を積みました。

 

 ※教職教養( 2 次試験)は,大学推薦により免除となり未受験です。

 

【おわりに】

  私の対策方法は,多くの方々のご協力がなければ,成り立ちませんでした。多くの方々と関わらせ

 て頂き,多くのことを考える機会を得たからこそ,今の自分があると思っています。私にとって相談

 させて頂ける方々がいたことは何より大きかったです。それぞれのタイプに合わせた対策を取られる

 ことが一番ですが,もし,今悩み苦しんでおられるようでしたら,自分を“楽にする”ための一歩を踏

 み出してみてください。その一歩は本当に大きな一歩になると思います。皆さんの目標が叶いますよ

 う,心から祈っています。

 

 

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鈴木 菜月さん 就職活動体験記

学部  
中学校教育専修 国語科教育コース 

鈴木 菜月さん(令和5年3月卒業)

(兵庫県 教員採用試験(高等学校国語) 合格)

自分のペースを大切に

【はじめに】

  教員採用試験は自治体ごとに対策が異なるため,まずは自分が受ける予定の自治体の傾向をしっか

 り把握しておくことをおすすめします。周りの人がやっているからやろうでは無く,自分に合った勉

 強法を見つけることが大切です。私の書く内容もあくまで参考程度にお願いします。

【一次対策】

 ・一般教養

  範囲が広いため,1 番初めに手をつけ始めました。 受ける自治体の過去問を一通り解いたあとは,

 問題集を解き続けました。

 ・教職教養

  試験のひと月程前に始めたような気がします。ガイダンスでいただく問題を解きつつ,自分で買っ

 た問題集も解いていました。同じ問題集で大丈夫なので繰り返し解き続けることが大切です。兵庫県

 は二次の面接で法令について聞かれることがあるので覚えておいて損はありません。

 ・専門教養

  古典を中心に勉強を進めました。古典は比較的出やすそうな問題(長さ等の都合上問題にしやすい

 もの)の見当がつけやすいため,数をこなそうという意識を持っていました。読んでいて分からない

 単語・ 文法や作者・年代等の知識は友人達と問題を出し合い覚えました。 現代文はほぼ対策のしよ

 うがないので過去問を解くだけでした。一応,漢字等を一般教養の勉強と兼ねて息抜きにしていま

 した。

 ・集団討論

  練習自体は直前の対策以外に殆どしませんでした。ただ,他の人が練習をしている様子を何度も見

 学し,受け答えでいいなと思った点や自分ならこう言うなというようなことを面接ノートに記録して

 いました。二次の個人面接の受け答えにも応用できるので他の人の練習を見るのは個人的におすすめ

 です。

【二次対策】

 ・模擬授業

  事前発表の大まかな授業区分(古文,短歌など)に合わせてそれぞれの目標・展開を考えていきま

 した。当日は教材を見て考えられる時間が 3 ~ 5分程度なので焦らないための準備は必須です。

 ・個人面接

  実践練習は殆どなく,面接ノートに質問とそれに対する考えを書きまくりました。ひとつの問から

 どのように話しを広げられるか試験官の気持ちになって考えていました。色々な人の面接練習を見学

 すると自分では思いつかない回答に出会えて受け答えの幅が広がるので,息抜きがてら覗きに行くと

 いいと思います。

【おわりに】

  同じ目標に向かって一緒に勉強できる仲間がいる環境がどれほど幸せなことかを感じた一年でし

 た。毎日勉強をしていると今やっていることが本当に必要なのか,正しいのか不安になることも少な

 くありません。周りと比べて落ち込む日もきっと何度も訪れます。しかし,不安な背中を叩いて励ま

 してくれるのもまた友人です。互いの背中を叩きあって前に進んで行ってください。来年の夏を皆さ

 んが笑顔で終えられることを祈っています。 

 

 

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福池 ほたるさん 就職活動体験記

学部
特別支援教育専修
福池 ほたるさん(令和5年3月卒業)

(徳島県 教員採用試験(特別支援学校小学部) 合格)

 

「周りにたくさん助けられた 1 年」

【はじめに】

 教員採用試験は,自治体や校種によって試験内容が大きく異なり,勉強に取り掛かるまでが,まず

大変だと思います。皆さんのお役に立てるかは分かりませんが,私の試験対策をご紹介します。少し

でも参考になれば幸いです。

【試験対策】

〇教職一般…教職教養はガイダンスで就職支援の先生方が毎回丁寧にご指導してくださります。資料も

      たくさん用意していただけるので,その資料を使って少しずつ勉強していました。

〇専門教養(小学校)… 3 年生の秋から少しずつ勉強を始めました。苦手な教科は中学生向けの参考書

           なども使いながら勉強をしました。分からないところは友達と教え合うこと

           で,一人で勉強するより楽しく勉強ができます。

〇専門教養(特支)… 3 年生の冬くらいから少しずつ勉強を始めました。ほとんど知らない状態から

          勉強が始まるので,取り掛かるまでがとても大変でした。 問題を解き,分から

          ない単語,内容が出てくるたびに参考書の解説を読むということを繰り返すと

          少しずつ理解することができました。

〇論作文…就職支援の先生にご指導を頂くことができます。先生に助言を頂き,資料を読みながら繰り

     返し書くと,だんだんと構成などが分かるようになってきました。

〇模擬授業…特別支援学校の現場をよく知っている先生に面接官をしていただき,助言を頂いて練習し

      ていました。教採を受験される院生さんも一緒に練習してくださったり,現職の院生さん

      が面接官として参加してくださったりし,本当に勉強になりました。

〇個人面接…模擬授業と同じような形で練習したり,ガイダンスで就職支援の先生方に面接官をしてい

      ただいて練習したりしました。自分の考えをある程度まとめておくことで,色んな質問に

      対応することができるので,ぜひ面接ノートを用意してみてください。面接ノートは論作

      文にも役立てることができます。

【さいごに】

 試験対策についてまとめていると,改めて私は本当に周りに助けられていると感じました。先生方は

もちろん,先輩方もたくさん相談にのってくださりました。受験を辞めようかと考えた時もありました

が,その時も周りの方々が支えてくださりました。特別支援学校についての知識,経験がほとんどない

状態で,一人では絶対に乗り越えられなかったと思います。皆さんも周りをどんどん頼っていってくだ

さい。また,一番は心身の健康です。採用試験は長期戦になるので,あまり深刻に考えすぎずに,息抜

きをしながら頑張ってください。皆さんにとって良い方向へ進めるよう,陰ながら応援しております。

 

 

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教務部学生課就職支援室就職支援係
電話:088-687-6112
ファクシミリ:088-687-6121