臨床心理学領域 | 国立大学法人 鳴門教育大学大学院 修士課程 心理臨床コース

国立大学法人 鳴門教育大学

国立大学法人 鳴門教育大学 心理・教育相談室

鳴教心友会

鳴門生徒指導学会

サブ画像

Lecturer Profiles

\\ 教員紹介 //

学校教育領域、医療保健領域、福祉領域等、
さまざまな分野を専門とする教員が揃っています。

今田 雄三

今田 雄三

教授

専門分野は精神医学および臨床心理学です。特に、児童思春期のケースを対象とした描画療法やコラージュ療法などを用いた臨床の実践・研究に取り組んできました。また徳島県精神保健福祉協会教育研修委員会委員として、「阿波っ子の心の健康づくり巡回指導」事業の企画運営、および県内の公立学校において心の健康についての授業を実施しています。

志願者の皆さんには、今までの学習や経験を整理し自分なりの物事への理解・取り組み方を意識化した上で、入学後の研鑽を通じて自分を見直し、修正していける柔軟性を発揮して下さるよう期待いたします。


小倉 正義

小倉 正義

教授

専門分野は発達臨床心理学。様々な研究に取り組んでいますが、現在は発達障害児者やその家族への支援、中高生のインターネット使用とメンタルヘルス、いじめ防止を主な研究テーマとしています。名古屋大学大学院教育発達科学研究科博士課程後期課程中退後、名古屋大学発達心理精神科学教育研究センター特任研究員、鳴門教育大学講師を経て、2014年4月から現職。

また公認心理師・臨床心理士として、学校現場や子育て支援の現場、医療機関などでそだちの心理臨床の現場に携わっています。主著に『ギフテッド-天才の育て方』(共著/学研教育出版)、『認知的個性-違いが活きる学びと支援』(共編著/新曜社)、『6歳から使えるワークブック2 発達障害の子の気持ちの聞き方・伝え方』(共編著/合同出版)など。

これから臨床心理学を学ぶみなさんと一緒に、自分も常に学び続けたいと思っています。


葛西 真記子

葛西 真記子

教授

専門分野は、カウンセリング心理学・臨床心理学です。理論的には、精神分析的自己心理学に基づいて臨床実践を行っています。公認心理師・臨床心理士であり、日本精神分析的自己心理学協会認定心理療法家でもあります。

また、ジェンダーとセクシュアリティに関する研究や実践も行っており、セクシュアル・マイノリティの団体であるSAG徳島の代表として活動しています。学外の活動としては、国内では日本心理臨床学会、日本精神分析学会、国外ではアメリカ心理学会、ヨーロッパの心理学会でも発表し海外の研究者との研究も盛んに行っています。

共著書には、LGBTQ+の児童・生徒・学生への支援(誠信書房/2019)Sexual Orientation,Gender Identity,and Schooling(Oxford University Press/2017)、セクシュアル・マイノリティへの心理的支援(岩崎学術/2014)やポスト・コフートの精神分析システム理論(誠信書房/2013)などがあります。


吉井 健治

吉井 健治

教授

専門分野は臨床心理学です。不登校、社交不安、自己愛、スクールカウンセリングに関する研究を行っています。また、ひきこもり傾向の不登校生徒に対する訪問臨床、スクールカウンセラー養成にも力を入れています。心理臨床の実践においては、コフート(Kohut,H.)の自己心理学理論に関心をもっています。

最近の著書には、『不登校の子どもの心とつながる:支援者のための十二の技』(金剛出版/2017年)があります。

大学院生の皆さんには、自分の志を高く強くもって、「艱難汝を玉にす」のように苦労や困難を乗り越え自分を磨いて成長していってほしいと願いながら、指導・支援を行っています。


川西 智也

川西 智也

准教授

専門は認知症の人や介護家族の支援、高齢者臨床、コミュニティ臨床。小・中学校や精神科病院、認知症疾患医療センター等での臨床を経て、2018年より現職。著書に『コミュニティ臨床への招待』(共著/2012:新曜社)、『認知症ケアのための家族支援』(共著/2017:クリエイツかもがわ)、『くらしの中の心理臨床5認知症』(共著/2017:福村出版)など。

高齢者臨床の現場では、人とのつながりや地域の見守りがもつ支えの力を感じる機会が多くありました。本領域志願者には、臨床現場を問わずクライエントの日々の暮らしや環境に目を向け、柔軟な支援のできる心理職を目指してほしいと考えています。


久米 禎子

久米 禎子

准教授

専門分野は臨床心理学(深層心理学)です。とくに遊戯療法や箱庭療法などイメージを用いる心理療法において、イメージが何らかの形で表現され、それが人の心に動きや変化をもたらしていくプロセスに関心をもって実践と研究を行っています。

近年は「臨床の知」という視点からみた心理療法における「遊び」の意味や、「遊び」をつうじて自己治癒力が活性化されていくプロセスに注目しています。

また、教育センターと連携した不登校中高生の居場所づくりや、保育所での「箱庭あそび」の実践など、他の機関と協働し、互いの専門性を生かした実践研究や実習にも取り組んでいます。担当科目は「臨床心理学研究Ⅰ」「心理支援に関する理論と実践」など。


坂東 伸泰

坂東 伸泰

准教授

臨床現場で長く小児医療や児童青年精神医療に携わってきました。大なり小なり育児がストレスと感じている人が多い中、精神障がいというハンディが子か親(もしくは子と親)にあれば育児の負担はさらに増大する可能性があります。

しかし、少しの支援でその状況が大きく改善する場合もあります。好きで障がいを持つ人はいません。常に相手をリスペクトしながら、どういう支援が有効かみなさんと一緒に考えていきましょう。


廣瀬 雄一

廣瀬 雄一

准教授

私はこれまで公認心理師・臨床心理士として精神科クリニックや心理相談室などで臨床実践を重ねてきました。同時に、不登校やひきこもり、精神科リワークでの復職支援、成人に対するカウンセリングなど幅広い領域を対象に、望ましい心理支援、心理療法のあり方について研究を続けています。それは、人々がその苦難から脱し、新しい物語(ナラティヴ)を生きていけるような支援のあり方を探求する試みです。著書として『心の臨床を哲学する』(共著、新曜社)などがあります。

今日、人々の悩みはさらに多様化、複雑化しているように思えます。型通り、教科書通りのアプローチでは対応困難な場面にも多く出会うことになります。そこでは、発想の柔軟さや粘り強さが欠かせません。様々な事情によって困難を経験し、弱い立場に置かれている人々を支え、援けるために共に知恵を出し合い、真摯に努力を重ねていく、そのような心理臨床の実践者を育てたいと思っています。


古川 洋和

古川 洋和

准教授

行動療法(特に、臨床行動分析)を専門とし、主に成人のうつ病や不安障害、生活習慣病を中心とした慢性疾患の改善を目的とした研究・実践を行なっています。人の健康に寄与する臨床心理学であるためには、臨床心理学の科学性と有益性をともに追求する姿勢が大切です。

最近では、どのようなこころの疾患にどのような心理支援を行うと、どのくらいの確率で改善が期待できるかが科学性を追求した研究によって明らかにされ、心理支援の有益なガイドラインが作成されつつあります。

みなさんも臨床心理学の科学性を追求し、有益な心理支援の方法論(Evidence-Based Practice)について学びませんか?