保健体育科教育コース

コース概要

共におもしろい体育を探究しよう

 
 令和の教育課題に対応するための実践的なカリキュラム
  2020年代を通じて実現すべき「令和の日本型学校教育」の姿として「個別最適な学び」と「協働的な学び」が掲げられています。これらは従前から学校が担ってきた「個に応じた指導」を学習者の視点から整理した概念です。本コースでは演習やフィールドワークを通して,教師と学習者の両方の視点から体育科・保健体育科の学びを構築する力を養い,次世代を生きるすべての人が健康に生きる社会づくりに貢献することを目指しています。

 理論と実践を両輪として駆動できる保健体育科教員
  保健体育の教科内容には,保健と体育を理解する方法としての学問的側面と,それらを学習やスポーツの場面で活用し,パフォーマンスを発揮するための実践的側面が含まれています。これらを理解し,その組み合わせの妙を生かした効果的な指導と評価ができる教員を養成します。

 地域・社会貢献と並行した力量形成
  附属学校との共同研究や高大連携協定校への講師派遣だけでなく,各種学会・研究会,教育委員会,スポーツ協会等の体育・スポーツの組織と連携した活動にも参画できます。このような社会活動に関与することも,教職大学院での研究活動の醍醐味です。外部組織との連携を通して,自らが果たすことのできる役割や適性などを知り,将来の歩むべき確かな道を見出せます。
 

 

担当教員紹介(令和6年4月1日現在)     

氏 名 松井 敦典
職 名 教授
専門分野 運動学
詳細データ
研究内容 スポーツ・バイオメカニクスによる技能評価,水泳教育の内容と方法ほか
授業科目 健康・スポーツ教育(体育)の教材開発演習ほか
メッセージ

 運動学の観点から,身体運動を客観的に評価するための見方を養いつつ,合理的なパフォーマンス発揮につながる指導法やそのための環境整備を支援する研究を取り扱っています。実技では水泳・水辺活動を担当し,人が備えるべき資質・能力としてのWater Safetyを教育課程でいかに保証するかについて取り組んでいます。学校体育・競技スポーツ・スポーツ政策を関連させながら,スポーツ科学の知見を活用して,人々が豊かで快適な暮らしに貢献するスポーツ文化の発展を目指します。

氏 名 南 隆尚
職 名 教授
専門分野 運動学
詳細データ
研究内容 野外活動における教育的効果,スポーツトレーニング,ゲーム分析
授業科目 健康・スポーツ教育(体育)の教材開発演習ほか
メッセージ

 専門は運動学です。水泳競技のトレーニング効果やゲーム分析について研究を進めています。また野外活動における教育的効果について,運動量やコミュニケーションの観点から探求しています。学校体育に対し,競技スポーツや野外教育などの多様な視点から,教材化に活かせるよう一緒に取り組みましょう。

氏 名 湯口 雅史
職 名 教授
専門分野 体育科教育学
詳細データ
研究内容 体育授業論,社会構成主義的にアプローチする体育学習のあり方
授業科目 教職基礎力開発演習,学校支援のための教科教育実践演習ほか
メッセージ

 専門分野は,体育科教育学です。年間数十回の徳島県内の小学校における体育の授業実践や観察を通して,そこで起こっている出来事に存在する問題について研究しています。近年は,運動する子とそうでない子(二極化)と,活動が単一の内容に止まっている子とそうでない子(二局化)の傾向が叫ばれています。このような状況において,「意味論」の立場から,運動の本質,体育学習への子どもの参加の仕方という視点をもち,授業づくりを現場の先生と議論しています。できるだけ多くの授業を見たり,実践したりして,そこから見えてくる様々な問題について解決を図ろうとするところに体育教師としての力が育つのではないかと考えています。一緒に,多種多様な問題にアプローチする面白さを共有できたらと思っています。

氏 名 藤田 雅文
職 名 特命教授
専門分野 体育・スポーツ経営学,体育科教育学
詳細データ
研究内容 運動部顧問の管理行動研究,器械運動の授業研究ほか
授業科目 健康・スポーツ教育(体育)の内容構成演習ほか
メッセージ

 中学校・高等学校の運動部活動を主な対象とした体育・スポーツ経営学,器械運動を主な対象とした体育科教育学の分野の研究をしています。大学院では,健康・スポーツ教育(体育)の授業の中の器械運動の領域を主に担当します。逆上がりや側方倒立回転の技術ポイントは何か,どのように指導すべきなのか,単元計画の立て方,学習評価のあり方などについて,実技を交えた演習で教授します。著書に『小学校体育器械運動-達人教師への道-』(大学教育出版,2016)などがあり,日本体操協会公認男子体操1種審判として,全国高等学校総合体育大会や国民体育大会などで体操競技の審判を長年務めています。新しい大学院の歴史を大学院生の皆さんと一緒に創り上げていきたいと思っています。

氏 名 齋藤 祐一
職 名 准教授
専門分野 体育科教育学
詳細データ
研究内容 持久走・長距離走の学習内容,保健体育科教師の評価観
授業科目 学校支援のための教科教育実践演習,健康・スポーツ教育(体育)の学習指導と授業デザインほか
メッセージ

 体育科教育学における学習内容や学習評価について研究しています。とりわけ,学校体育における長い距離を走る運動に着目し,その実践の観察や授業者へのインタビューを通したアプローチを展開しています。学習者も授業者も魅力を感じる授業をつくるには,そこで生じている現象に目を向ける必要があります。授業の実際から導き出された理論と,理論から導き出された授業実践を両輪としながら,大学院での学びを共につくっていきましょう。

氏 名 泉 彩夏
職 名 講師
専門分野 学校保健学,保健科教育学,健康教育学
詳細データ
研究内容 児童生徒の健康問題,保健授業の実践
授業科目 健康・スポーツ教育(体育)の内容構成演習ほか
メッセージ

 専門分野は学校保健学,保健科教育学,健康教育学です。現在は,性に関する指導における保健体育科教師の困難感や児童生徒の心の健康等に関する研究を行っています。複雑化,多様化する健康課題について,教師は児童生徒の健康を守るだけでなく,自分の健康について考え,良い状態であり続けるよう行動ができる力を育てていく必要があります。そういった力をつけるために我々はどうアプローチすればいいのか,ともに学びあい探求しましょう。

氏 名 木原 資裕
職 名 客員教授
専門分野 スポーツ社会学,武道論,剣道
研究内容 スポーツ・武道の社会的展開,剣道授業の実践研究
授業科目 健康・スポーツ教育(体育)の学習指導と授業デザインほか
メッセージ

  私はスポーツ・武道がどのように社会に受け入れられ,その課題は何かについて,興味をもっています。また,中学校授業「剣道」を実践するに当たって,「心と体を集中させること」「相手と呼吸をあわせること」「凜々しくカッコよく行うこと」をキーワードにそのあり方を試行錯誤しています。皆さんも,私とともに体育の学習指導と授業デザインを深めていきましょう!!

氏 名 綿引 勝美
職 名 客員教授
専門分野 体育哲学,スポーツ哲学
研究内容 ドイツのジュニアトレーニング
授業科目 健康・スポーツ教育の基礎演習,健康・スポーツ教育(体育)の学習指導と授業デザイン
メッセージ

 専門はスポーツ(トレーニング)哲学で,主にドイツのジュニアトレーニングについて研究しています。小学校から中学校にかけて,成長・発達が急速にすすむ時期に,児童・生徒の運動やスポーツ活動に教員として関わるためには,高度な専門的知識が求められます。スポーツパフォーマンス能力のトレーニングに関わるさまざまな見方や考え方にふれ,保健体育科の教員として必要な基礎的で総合的な思考力や判断力をみがきます。

 

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