大学院の目標

目標

  教育に関する専門職として必要な資質や能力の向上を図り,学校教育の創造に主体的に取り組むことのできる高度な実践的力量を涵養する。

具体的目標

  1. 教育実践の経験の中から得た教育課題に基づき,自ら探究しようとする専門性を自覚し,最近の研究成果を取り入れながら理論化を図るようにする。あわせて,問題解決のための方法を習得して学校教育の改善や創造に貢献できるようにする。
  2. 学校教育の基本は子どもの個性を尊重し,その「よさ」を伸長させ価値ある人間として育成することにあるが,現代社会の物質主義的傾向や人間関係の希薄化等様々な要因により,子どもが心的疎外を被る場合が多くなっている。こうした教育病理といわれる現象を解明し,克服するための“臨床の知”を深め,教育問題に取り組むことができるようにする。
  3. 学校教育において現代の諸課題を取り上げる場合,単一科学の理論や方法をもっては解決できないことが多い。むしろ,知を再構築し新たな“総合の知”をもってその解明と解決に当たる必要が生じている。このことから,研究に当たっては他領域との関連に留意し広い視野から総合的にアプローチできるようにする。
  4. 教育に関する研究は教育現象を客観的に解明することにとどまることなく,教育課題の解決に導いたり,子どもの人格形成を支援したりするための理論と方法を確立することが求められている。このことから,教育理論と実践の一体化を図る必要がある。例えば,各教科のコースでは教科の専門的内容の研究と教科教育が並存しているが,むしろこれらの関係を一層密接にするとともに,教育実践を通して子どもが学習していく過程を明らかにし,検証することができるようにする。すなわち,教科内容の研究,教材の選択,学習指導計画の立案,授業による子どもの変容と学習内容の習得という一連の事象の有機的関連と展開を対象とした教育実践研究を行い授業に関する高度な実践論を構想できるようにする。

重点項目

具体的目標(1)に主として関連する重点項目

現代の教育課題を探究し,学校教育の改善に貢献できる力量の育成を図る。

具体的目標(2)に主として関連する重点項目

子どもの心の安らぎを促すための“臨床の知”に基づく実践力の育成を図る。

具体的目標(3)に主として関連する重点項目

“総合の知”に基づく実践力の育成を図る。

具体的目標(4)に主として関連する重点項目

教育実践研究の充実を図る。

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