音楽科教育コース

コース概要

「信じる。」音楽の力を,夢の力を

 

音楽

 

 音楽科教師になるためのコースです
 音楽科教育コースでは,教育実践力を高めるために音楽科における様々な活動の背景にある思想や理論を探求します。子どもの学びの場面で生じる問題を学生と教員が共に検討する授業を通して,指導方法や授業デザイン,あるいは教材開発へとつなげます。そして学生はフィールドワークで学校現場におもむき,教師としての様々な実践を通して,実習責任教員・実習指導教員らとともに省察を行いつつ,自身の教育実践力を高めます。最終的にそれらは『最終成果報告書』にまとめられ,『学修成果発表会』において発表(演奏実技を含む)されます。


 ゼミでは指導教員から実技のレッスンを受けることができます
 音楽科教師として様々な音楽と教育に関する幅広い技能・知識が必要とされるのはもちろんですが,自分の強み,個性として何らかの専門的なバックボーンは持っておきたいものです。『教育実践研究Ⅰ・Ⅱ』(ゼミ)においては,学生の要望に応じて実習責任教員・実習指導教員から専門分野である声楽やピアノ,管楽器,指揮などを個人レッスンの形式で学ぶとともに,音楽科教育学についてのアカデミックな指導を受けることができます。


 音楽を専門としない学生も学んでいます
 学部で音楽を専門としていなかった学生,あるいは音大で専門の実技しか学ばなかった学生も教職大学院で実践力を磨きながら,3年間(長期履修)の「学校教員養成プログラム」を利用して教員免許状取得のための学部の授業を受け,教育実習に行くことによって教職大学院修了時に中学校や高等学校の音楽科教員,あるいは小学校教員の専修免許状を取得することができます。
(入学願書提出時に申し出る必要があります。詳しくはガイドブックの『学校教員養成プ ログラム』あるいは学生募集要項の『長期履修学生制度について』をごらんください)

 

 

担当教員紹介(令和5年4月1日現在)     

氏 名 鉄口 真理子
職 名 教授
専門分野 音楽科教育学
詳細データ
研究内容 音楽科授業における子どもの身体,郷土の音楽と習慣
授業科目 音楽科の学習指導と授業デザインなど
メッセージ

 専門分野は音楽科教育です。公立小学校,附属小学校での勤務経験の中で子どもの身体表現を取り入れた実践研究に取り組んできました。音楽を聴いて思わず身体が動く。そんな経験がある人は多いと思います。それは子どもにとってどんな意味があるのか。その意味がわかると,授業づくりや改善の一つの方向性が見えてきたという実感をもっています。そこで,「こんな授業に興味がある」「どうして子どもはこうなるんだろう」等,実践での子どもの姿や皆さんの経験に基づき,子どもにとっての音楽教育の意味について一緒に考えていけたらと思っています。それが,芸術教育の存在意義を理解することにもつながると考えています。

氏 名 森 正
職 名 教授
専門分野 ピアノ
詳細データ
研究内容 ピアノ演奏,ピアノ演奏指導
授業科目 音楽科の学習指導と授業デザインなど
メッセージ

 ドイツ古典派からロマン派にかけてのピアノ音楽を自分の研究の中心におき,そこから派生していった様々なものを包括的に考え,その成果を東京での20回のリサイタルで発表してきました。また室内楽や歌曲の伴奏にも積極的に取り組み,ヴァイオリンとの室内楽の演奏会を,関西を中心に毎年行なってきました。教育に関しては,初心者を対象としたレッスンを含めた,ピアノ教育の様々な問題についての研究を行い授業でも取り上げています。最近は指使いの問題から始まり,技術的な課題をどのように指導していくのかを研究していて,学校の授業で取り扱われる歌唱教材のためのピアノ伴奏の指導法を,指使いとペダルの使用の観点から考えています。大学院の授業ではこのような内容を含めたピアノの個人指導を,学生の状況に応じて行なっていきます。

氏 名 山田 啓明
職 名 教授
専門分野 指揮
詳細データ
研究内容 オーケストラや合唱の指揮,および歌曲のピアノ伴奏
授業科目 音楽科の内容構成演習Bなど
メッセージ

 オーケストラやオペラ,合唱の指揮が専門ですが,ピアノ伴奏者として妻の小川明子とともに,ドイツ・リートや日本歌曲の演奏をYouTubeに公開したり,CDとしてリリースしたりしています。学部の授業では指揮や合唱,合奏だけでなく,ソルフェージュや幼児教育関連の授業も担当し,弾き歌いやリコーダー,教育打楽器なども教えています。また自分自身が若い頃,絶対音感を持っているにも関わらず,楽譜を読むことが苦手だったことから,音感教育や読譜教育にも興味があり,希望する学生を募って,いわゆる「音痴」矯正のための歌唱指導も行っています。教職大学院では,以上のような立場から,受講生の課題に応じた授業を行っています。以前の修士課程では,音楽鑑賞に関わるテーマも扱っていたので,その分野で研究したいゼミ生の方も歓迎します。

氏 名 頃安 利秀
職 名 特命教授
専門分野 声楽
詳細データ
研究内容 声楽全般,声とからだ,自然で無理のない歌い方
授業科目 音楽科の内容構成演習Aなど
メッセージ

 発声法を含め,声楽全般について研究しています。特に,「自然で無理のない歌い方」について,人間のからだのあり方から姿勢や呼吸のことを研究し,歌うことにつなげていきます。

氏 名 山根 秀憲
職 名 特命教授
専門分野 管楽器(オーボエ)
詳細データ
研究内容 管楽器のための作品の演奏に関する研究,バロック作品の装飾法研究
授業科目 音楽科の教材開発演習A・Bなど
メッセージ

 専門分野は,管楽器(オーボエ)です。オーボエやその他の管楽器のための作品の演奏解釈に関する研究を行っています。中でもバロック時代の音楽を支える通奏低音の理解と,アフェクトや装飾法の探究に重点をおいています。また,日本の伝統的な楽器である尺八・篠笛や中国伝統楽器(笛子,スオナーを中心に)を用いた演奏活動もおこなってきました。大学院の授業では,上記のような経験を踏まえ,さらに,中学校・高等学校教諭(音楽)としての教育経験を元に,受講される方々の多様なニーズに沿った授業展開に心がけています。

氏 名 日下 瑶子
職 名 講師
専門分野 管楽器(サクソフォン)
詳細データ
研究内容 サクソフォン演奏及び作品研究,器楽教育,多様な発達段階を対象とした演奏会の構成
授業科目 音楽科の教材開発演習A・Bなど
メッセージ

 専門は器楽(サクソフォン)です。これまで特にアメリカの作曲家を中心に研究してきました。また,アメリカにおける吹奏楽,器楽教育についても興味をもっています。演奏者としては,これまでの小学校,中学校,高等学校の勤務経験をもとに,多様な発達段階を対象とした参加型の演奏会のあり方について実践研究に取り組んでいます。特に対象者に合わせた場の構造,楽曲選定,演奏会の構造などについて研究を進めています。

 

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教務部入試課広報係
電話:088-687-6460