学長

佐古 秀一(さこ ひでかず)
1953(昭和28)年5月11日生

任期 2025(令和7)年4月1日~2028(令和10)年3月31日

開学の理念

鳴門教育大学は、1981年に「教員のための大学」を理念とする新構想の大学として開学しました。教員の養成だけでなく、大学院において現職教員の教育を行う新構想の大学として設立されたのです。以来、わが国の教師教育(教員養成と現職教員教育)を先導する研究と実践を蓄積してきました。
初代学長の前田嘉明は、「環境は物言わぬ教師である」との考え方のもと、キャンパスづくりに意を尽くしました。本学に来ていただければ、学業に専念するに相応しい、美しく整備されたキャンパスであることが実感していただけるものと思います。
鳴門教育大学は、自然環境、文化的環境にも恵まれています。本学は、瀬戸内海国立公園に隣接した風光明媚な土地に位置しています。大学近くの鳴門海峡では、雄大な渦潮を見ることができます。鳴門には四国八十八箇所巡礼の第一番札所である霊山寺(りょうぜんじ)もあります。国際的な名画の複製陶板を一堂に集めた、大塚国際美術館も近くにあります。

ミッション

本学は、「よい教師を一人でも多く」育て、社会に貢献することを最大のミッションとしています。教師教育におけるトップランナーとして、卓越性と先進性を倦(あぐ)むことなく追究しています。本学の強みは、教職員が、一人ひとりの学生を教師として丁寧に育てることに一体となって取り組んでいることです。本学の教員養成の卓越性は、直近15年間で11回、学部卒業生の教員就職率全国第1位を達成し他の年度もトップレベルの位置を占めていることからも明らかです。

多様な人々が交流するキャンパス

本学は小規模な大学ですが、キャンパスは多様な人々が交流し学び合う場となっています。本学には全国から現職の教員が大学院に入学しています。経験の豊かな現職教員とこれから教員になろうとする学生が共に学び合う機会がふんだんに設定されています。また、JICAからの留学生(開発途上国の教員ならびに教育関係者)も多数受け入れており、開発途上国の教員や教育関係者と交流する機会も日常的に設けられています。
学生を指導する教員も多様です。それぞれの専門分野で優れた研究を行っている研究者教員、学校等で豊かな実務経験をもつ実務家教員が、教師教育の充実に向けて協働しています。さらに、学生は支援スタッフ(アドバイザー、コーディネイター)からも、教師としての実践的な能力の向上に向けた個別的な指導を受けることができます。
以上のように、本学は、よい教師を育てるための教育環境、教育指導体制を整えています。

鳴教で育てる教師

次に、鳴教が育てようしている教師像についてお伝えしておきます。
これからの社会は大きく変化していきます。ICTが急速に進展するだけでなく、多様な人々との相互理解と協働が必要とされる社会となります。教育も大きく変わっていくことでしょう。
鳴門教育大学では、ICTの利活用やダイバーシティ(多様性)に対する理解など、これからの教師が取り組まねばならない課題に対応したカリキュラムを開発し、教師を育てていきます。
さらに、鳴門教育大学は、さまざまな課題に主体的に取り組み、そのなかで教師としての自己の姿を探究し、自らの成長を図ることのできる教師を育てたいと考えています。教師としての学びを主体的に続けることで、教師としての自己を育てる教師(自己伸長型教師)です。教師が直面する課題の多くは、何が正解かがわからないものです。例えば、標準的な指導方法では算数の問題が解けない子どもについて考えてみましょう。このような子どもに教師としてどう関わり指導すればよいか、正解があるわけではありません。教師は誠実にこの子どもに向き合い、その子どもの実態を理解し、どう関わるべきかを構想し実践していくことになります。標準的な指導方法を実践したにもかかわらず、できないから「仕方ない」としてしまうのではなく、この子どもが分かるようになるために探究と実践を主体的に繰り返すことにより、子どもも教師も成長する機会を得ることができるのです。このように正解が見えない課題に対して、自ら探究し課題の解決に向けて取り組むことができる教師を鳴門教育大学では育てて行きます。
このため、鳴門教育大学では、学生が自己の学びと教師としての在り方をしっかりと捉えることを可能とする「教員養成に特化したDX(デジタルトランスフォーメーション)」を推進します。そして、「DX」とこれまでの鳴教の強みである「面倒見の良い」指導体制とを組み合わせて駆動させ、次世代の教員養成のモデルをつくり、「よい教師を一人でも多く」育てるという鳴門教育大学のミッションを達成していきます。

学び続ける教師を支える大学でありたい:遠隔型教職大学院

「教師としての学びを主体的に続けていくこと」こそが、これからの教師に求められる姿です。
鳴門教育大学の教職大学院には、教育委員会からの派遣により現職教員が多数学んでいますが、高い学修ニーズを持ちながらも教育委員会による大学院派遣が難しい現職の先生方も多数おられます。学校や家庭の事情などによって大学院への派遣が難しい方々、私立の学校(幼稚園を含む)にお勤めの方などです。
教員のための大学として設立された鳴門教育大学は、教育委員会派遣による学修機会だけでなく、「働く教師のための教職大学院」というコンセプトのもと、働きながら無理なく教職大学院で学ぶことのできる教育プログラムを開発し提供することとしました。この教育プログラムは、働きながら学ぶことの難しさを考慮したものであるだけでなく、働きながら学ぶことのメリットも活かすものです。鳴門教育大学の教職大学院遠隔教育プログラムは、柔軟な履修形態、大学院生の個々の課題にきめ細かく向き合い指導を展開する伴走型指導、学修上の問題や不安に丁寧に答えるアドバイザーの配置など、働く先生方の学びを支える体制を整えています。同時に、働きながら学ぶメリットを活かし、教職大学院での学びと日々の実践をつなぐ指導も組み入れ、理論と実践の「融合」を目指します。

時代に先駆ける教師教育モデル

鳴門教育大学の教育で、もう一点お知らせしておくべきことがあります。
それは、四国地域の国立5大学が連携して、教員養成教育(教職課程)の一部を相互に活用できる体制を整えたことです。県境を越えて四国の5国立大学が連携し、全体として魅力的で豊かな教職課程を構成する試み(連携教職課程の設置)です。
具体的には、美術、家庭、高校情報、の3教科では、鳴門教育大学で提供する授業科目だけでなく、香川大、愛媛大、高知大、徳島大が提供する授業を履修することが可能となります(令和5年度入学生から。また取得しようとする免許状の教科によって他大学履修可能科目は異なります)。
これによって、鳴門教育大学の学生は、四国の他の国立大学が提供する魅力的な授業科目を履修することができるようになります。

教師教育のトップランナーとして

これまで述べてきましたように、鳴門教育大学は、「よい教師を一人でも多く」育てるというミッションを着実に実現するために、 教師を志望する学生や社会人及び現職教員のいずれについても、先進的かつ卓越した教師教育を開発実践していきます。そのことを通して、わが国の教師教育のトップランナーとして社会に貢献する大学でありたいと考えています。

1976(昭和51)年3月大阪大学人間科学部人間科学科卒業
1979(昭和54)年3月大阪大学大学院人間科学研究科行動学専攻前期課程修了
1982(昭和57)年3月大阪大学大学院人間科学研究科行動学専攻後期課程単位修得退学
1979(昭和54)年3月文学修士(大阪大学)

1976(昭和51)年4月京都家庭裁判所・家庭裁判所調査官補(~1977(昭和52)年1月)
1982(昭和57)年4月大阪大学人間科学部助手
1988(昭和63)年4月鳴門教育大学学校教育学部講師
1990(平成2)年4月鳴門教育大学学校教育学部助教授
1999(平成11)年4月鳴門教育大学学校教育学部教授
2008(平成20)年4月鳴門教育大学大学院学校教育研究科教授
2008(平成20)年4月鳴門教育大学大学院学校教育研究科高度学校教育実践専攻長(~2010(平成22)年3月)
2008(平成20)年4月国立大学法人鳴門教育大学教育研究評議会評議員(~現在に至る)
2010(平成22)年4月鳴門教育大学基礎・臨床系教育部長(~2012(平成24)年3月)
2012(平成24)年4月鳴門教育大学大学院学校教育研究科高度学校教育実践専攻長(~2014(平成26)年3月)
2014(平成26)年4月鳴門教育大学基礎・臨床系教育部長(~2016(平成28)年3月)
2016(平成28)年4月国立大学法人鳴門教育大学理事・ 副学長(入試・社会連携担当)(~2022(令和4)年3月)
2022(令和4)年4月国立大学法人鳴門教育大学長

お問い合わせ

法人運営部総務課総務・法規係

電話:088-687-6014
E-Mail:soumu@naruto-u.ac.jp