「子どものウェルビーイング=子どもが健康で安定した生活が送れている状態」を実現するための研究を、学際的な視点から研究しています。とりわけ、0歳から学齢期の全ての子どものウェルビーイングを実現するために、家族、保育所、幼稚園、小学校など保育・教育機関、児童養護施設等社会的養護、地域でできることを考えています。主な担当科目は「子ども家族支援の実際と課題」「家庭教育支援演習」などです。
*子ども食堂をはじめとする地域における「子どもの居場所」を支援する学生団体『鳴門教育大学子ども未来応援プロジェクト』の顧問をしています!学部生と大学院生が所属し、近隣のボランティアに参加したり、徳島県や徳島県社会福祉協議会と連携し、県の事業に参画したりしています。お気軽にお問い合わせください。
木村直子研究室では、「子どもの心身の健康な状態=子どものウェルビーイング」に関する研究をしています。「子どものウェルビーイング」を高める家族の要因や地域社会・学校・保育施設など社会的場面における要因について探求しています。0歳から18歳までの切れ目のない学びや育ちとして、「子どものウェルビーイング」を考えています。
主な研究テーマは次の通りです。
①「保育者の共感的かかわりの態度・姿勢」指標を用いた事例分析と園内・園外研修モデルに関する研究
ニュージーランドのテファリキを参照した保育記録の方法や、「保育者の共感的かかわりの態度・姿勢」指標を用いた事例分析の方法 について。
②子どものウェルビーイングと保育者の共感的なかかわりに関する研究
乳幼児期の子どもたちのウェルビーイングと保育者の共感的なかかわりや、保育施設における保育者間の同僚性について。
③0から18歳の子どもたちの「関係性を生きる力」に関する基礎的研究
他者との関係性の中で自己発揮できる子どもの育成について。
④0から18歳の子どものウェルビーイングを規定する諸要因に関する研究
子どものウェルビーイングを規定する家族の要因、地域の要因、学校や保育施設の要因について。
⑤保育施設、学校教育機関における保護者支援や家庭教育支援に関する研究
保護者や家庭に対する個別型の支援と集団型の支援について。
⑥0から18歳の自閉症スペクトラム症の子どもに関する研究
乳幼児期の自閉症スペクトラムの子どもたちに関する研究や保育施設における個別指導計画や地域におけるチームアプローチ型の支援 の方策、TEACCHやPECSを用いた支援法、フリースクールで過ごす子どもたちのソーシャルストーリーについて。
⑦保育実践力や保育の専門性向上に関する研究
キャリアステージごとの保育実践力指標や保育の専門性向上を規定する要因について。
⑧ストレス研究
保育専門職のストレス研究、感情労働、関係性や同僚性について。
木村直子研究室では、広く「子どもの心身の健康な状態=子どものウェルビーイング」に関する研究をしています。私自身は、「子どものウェルビーイング」を高める家族の要因や地域社会・学校・保育施設など社会の要因について探求しています。幼児教育関連では、乳幼児期の子どものウェルビーイングや保育者の共感的なかかわりに関する研究や、家庭との連携、保育者の同僚性、保育者のストレス、乳幼児期の発達障害をもつ子どもたちのウェルビーイングについて、関心があります。
これまでに所属したゼミ生の研究の幅は広く、ゼミ生の興味関心に沿った研究テーマを考えています。研究の方法は、帰納法型の研究でも演繹法型の研究でも構いません。研究手法は、アンケート調査を実施するような研究から、事例研究など研究テーマに合った研究手法を提案しています。
ゼミ生の研究テーマ
(●大学院生 ◯学部4年生)
2021年度
●家庭における「食」の在り方が乳幼児の健康に及ぼす影響
●保育者のジェンダー意識と保育実践に関する研究
●思春期の楽観性や悲観性に対する自覚が健康に及ぼす影響
●児童養護施設における新任職員の意識変容に関する一考察
●地域に開かれた幼稚園教育のあり方とその意義に関する研究
―幼児・保育者・保護者・地域の人々が学び合うコミュニティを目指して―
●幼児期の子どもに対する保護者の期待に関する研究
●学級経営における小学校教師に必要な資質能力に関する研究―教師のコンピテンシーを考える―
●乳児の主体性を引き出す保育のあり方に関する研究
●保育者のストレス要因に関する研究―職場でのストレス要因と個人的なストレス要因との関連性に着目して―」
●保育所におけるチーム保育の質の向上に関する研究: 同僚性やエンパワメントに着目して
●鳴門市における子育て支援の実態及び課題に関する研究
●幼児の体力・運動能力を高める要因に関する研究
●高学年児童の「仲間はずれ」場面における対処行動に関する研究
●小学校への移行における適応とレジリエンス
●発達障害のある子どもをもつ母親の支援体制の確立を目指して
●保育者と子ども及び養育者と子ども間の心と体のスキンシップに関する研究
◯児童養護施設職員のストレスに関する研究
◯箸の持ち方や箸に対する意識と子どもへの指導に関する研究
◯特別な配慮を要する子どもの保育における保育施設と療育機関の連携についての一考察
◯児童の「やり抜く力」と教師による関わりの一考察
◯「子ども食堂」にみる居場所としての機能に関する研究
◯幼児期の『思いやり』に関する研究
◯幼稚園の給食時間における食育指導のあり方について
◯きょうだいを育てる母親の子どもに対する思いに関する研究
◯児童養護施設入所児にとっての施設内養護と家庭復帰について
◯保育士養成機関で行われている壁面構成に関する授業の実態とその意義に関する一考察
◯青年期の自分探しの方法が自己理解に及ぼす影響に関する研究
◯ひとり親家庭で育つ子どものライフストーリーに関する研究
◯一人ひとりの子どもの特性を踏まえた保育者の支援に関する研究
◯子どもの遊びや活動の理解を深める保育記録に関する研究―ウェブ型記録や保育マップ型記録を用いて―
◯絵本に見る子どもと動物のかかわりに関する研究
◯子どもの豊かな遊びを引き出す保育実践力に関する研究―自由遊び場面に着目して―
◯保育者のもつ幼児の自己主張・自己抑制に関する意識と幼児の葛藤場面における対応の関連性
◯「わらべうた」に関する研究―「わらべうた」と子どもの関わり、その中で見られる子どもの変容に着目して―
◯母親の赤ちゃんの泣きについての理解と子育てへの意識に関する研究
◯幼児の勢力関係を規定する要因に関する探索的研究
◯幼稚園における発達障がいをもつ幼児の関係性づくりに関する研究
◯絵本の制作~絵本を通して伝える思い~
坂田季穂 「絵本の制作」
貸出用の絵本が木村研究室にあります。読んでみたい人は借りに来てください。