鳴 門 教 育 大 学 大 学 院
高 度 学 校 教 育 実 践 専 攻
教 科・総 合 系

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小学校教育専修 図画工作科教育コース

 図画工作科教育コースでは,絵画,彫刻,デザイン,工芸の実技制作と美術理論・美術史及び美術教育理論等を広範に学び,造形芸術の基礎的な技能と理論を身につけていきます。また,こうした専門的な技能や知識に関する教育実践的側面からの理解を図り,教員としての資質の向上をめざします。
 3年次からは,これらの専門分野の中から各自が一つの分野を選択し,より高度な研究を行い,卒業研究へと発展させていきます。
 卒業研究の成果は,毎年,学外の美術館において発表しています。

中学校教育専修 美術科教育コース

 美術科教育コースでは,絵画(油彩画,版画),彫刻(塑造,彫造),デザイン(グラフィック,映像),工芸(陶芸)の実技制作と,美術理論・美術史及び美術教育理論等の学習をとおして,人間と造形文化と教育に関するより深い理解と専門的な技能を修得し,表現の喜びと生きる力を育んでいくことができる創造性豊かな教員の育成をめざしています。
 3年次からは,各自が専攻分野を定めて,指導教員のもとでより専門性の高い研究に取り組み,卒業研究へと発展させていきます。
 卒業研究の成果は,毎年,学外の美術館において発表しています。

卒業生の言葉


令和元年度 美術科教育コース卒業
神戸市高等学校教諭 赤木 秀明 さん


  僕は、元々教師になるつもりで鳴門教育大学を選びました。美術大学ではなく、なぜ教育大学を選んだかについてですが、教育関係の知識を実践的に学びながら、美術の専門性も高められ、良い意味で二刀流と考えたからです。そういう意味で、教員採用試験にも強いし、美術制作もしっかりできるので、将来像を明確に持てたのです。高校生のときに「絵画制作は得意だけれど、正直勉強は苦手だ」という意識がありました。そんな中、鳴門教育大学には推薦入試があり、面接と実技で入学できると知り、実技を優先して入る事ができると考えてここへ来ました。だからセンター入試は受けていないのです。
 実際に入学してから感じた事ですが、この大学はとにかく環境が良かったです。物理的な大学の立地条件については、田舎だとはいいますが、実家も田舎だったためここは比較的便利に感じます。大学内の環境については、先生方との距離が近くて、こんなにも一人一人面倒見てくれるのかと思いました。のびのび制作できる広い環境が確保できて、やりたい事を本当に自由にさせてくれました。
 僕は入学時点から制作を進める事を決めていました。ゼミの先生にお願いすると、運が良い事に1年のときから制作スペースを与えてくれました。先生は制作に関しては、比較的放任してくれていました。始めの頃はいろいろ意見が欲しいと思っていて、寂しく感じる事もありましたが、「見て欲しい」と言うと、どんなに先生が多忙でも来てくれます。自分が制作について必要な事を相談すると120%の力を使って対応してくれました。
 また、芸術棟のギャラリーを自由に使って個展ができたことはとても良かったと思います。この大学では外部に発表する機会が少ないため、どうしたら作品を見てもらえるか考え、自ら個展を企画し、在学中に5回程度やりました。先生方にも制作内容を理解して頂けたと思いますし、他の学友や下級生にも自分の作品をアピールできました。それによって、他者評価も得る事ができ、制作上の改善点等の発見もあり、視野も広がったと思います。
 そういった4年間を過ごして、教員採用に臨みました。僕は神戸市中学高校美術を大学推薦制度で合格しました。4年間続けてきた絵画制作により、全国規模の受賞歴がいくつもあるため、大学推薦制度に挑戦できると考えたのです。推薦制度はいろいろ制約もありましたが、幸いなことに大学の就職支援係の手厚い指導もありましたので、良い結果を得る事ができました。
 鳴門教育大学の美術コースは、とにかく本気で「やろう!」という気持ちのある人には、とても良い環境だと思います。僕はここに来て心から良かったと思っています。