スタッフ紹介
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栗原 慶 教授 |
工芸を専門分野とし、陶芸の制作研究を進めています。主に磁土を用いた制作をしており、作品は所属団体の日本工芸会や全国規模の公募展の他、個展・グループ展等で発表してきました。また、研究室で共同制作したインスタレーション作品の発表も行うなど、空間演出としての工芸のあり方も探っています。 授業実践では、工芸から学ぶ様々な教科の内容、例えば創意と素材の関係や、生活感情の視点から導き出された造形要素などを題材にしています。 現代の工芸は多様な表現で溢れ、一言では語れない分、可能性を秘めています。学生の皆さんには、伝統的に受け継がれてきたことを学びながら、素材の持ち味を活かすこと、自分の手で作ることを探求して欲しいと思います。そこから得た知見を学校教育や社会に還元し、造形分野の伝統と未来を紡げる人材となることを期待します。 |
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内藤 隆 教授 |
デザインを専門分野としています。主にグラフィック・デザインの造形・表現研究、およびデザイン的観点からのコミュニケーション・造形について研究を行っています。また、木材造形および映像メディアについての教育研究についても並行して進めています。 自分の制作としては、最近はパソコンを使用した制作が多いですが、エッチングなどの版画技法を用いたものやアクリルや硬筆などの画材を用いた平面作品もあります。一方論文としては、自分の制作をまとめたものや、写真の原理を応用した授業内容をまとめたもの、図工授業用にグラフィック・デザインの要素をまとめたものなどがあります。 みなさんに期待することは「描ける・造れる」など各自の能力を少しずつ培い、それらを組み合わせて創造する力、時々に発生する問題を楽しんでクリアしていく心を持って頂く事です。あなたが楽しめば、きっと子供達にも伝わるからです。 |
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山田 芳明 教授 |
専門は美術科教育学です。本学に赴任する以前は、14年間小学校教員として図画工作科を中心に実践的な研究に取り組んでいました。そんなこともあり「教育学は現場から生まれる」が私の信条です。現在は、教育現場(とりわけ小学校図画工作科)の実践から出発し、特に授業に着目した美術教育論の構築に取り組んでいます。また、最近は、教師の授業実践力や美術鑑賞実践における教育的課題等々にも関心を持っています。 素朴な疑問の中に、教育の本質が隠れています。「いい授業ってどんな授業なのだろうか」「美術教育って、将来役に立つのだろうか」等、何気なく思っていることをじっくり考えることから研究は始まります。図画工作や美術科に関心を持っていたり、実践を積み重ねたりしてきた人はもちろん、苦手だったり、嫌いだったりする人も、ぜひ一緒に図画工作や美術の教育について考えたり、語り合ったりしましょう。それが、これからの美術教育を切り開いていく大切な第一歩になるのです。 |
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小川 勝 特命教授 |
美術史・芸術学を専分野としております。具体的にはラスコーなどの洞窟壁画の調査研究を行ってきました。また、世界各地の先史岩面画遺跡を踏査し、その制作年代などを、実証的に調べてきました。理論的研究としては、美術の起源や役割についての論文も執筆しています。 学生に期待することは、美術作品を制作年代や作者の名前、また作品タイトルなどの知識を得ることで理解したとは考えず、まずは自分の目でじっくり観察して、他の誰にも出せないような言葉を紡ぎ出してほしいということです。美術は、教室で教師と児童生徒が経験を共有することで意義深いものとなると考えますので、大学院では美術作品への独自な姿勢を培ってもらいたいと願っています。 |
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家﨑 萌 特命教授 |
専門分野は美術科教育です。東京都の小学校図画工作科専科教諭を経て、これまで場と他者との関わりを中心に、図画工作科の授業開発研究、チェコと日本を往還する共同授業研究、日米の大学生による美術教育のプロジェクト等に取り組んできました。私たちの経験と結びついた造形にどのようなパターンや構造が見出せるのか、美術の表現や鑑賞で材料や作品、身体と空間はどのように作用し合うのか、美術を介した自他のコミュニケーションは学習者にどのような変容をもたらすのか、といったテーマに関心があります。 子どもの造形プロセスを丁寧に読み取ったり、自身のつくる過程や造形表現を省察したりすることで、自分なりの問いや課題を見つけ、多様な他者と協同し、実践を開発、改善していくサイクルを大切にしてほしいと考えます。 |
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上野 高 准教授 |
日本画を専門とし、絵画の現代表現について研究しています。日本美術院での研究発表を続けながら、各地で個展や発表活動を行っています。また、日本画の材料研究や古典表現の探求にも取り組み、絵画を通した社会と美術の連携事業に尽力しています。 制作研究では、基礎となる素描から始まり、画材について学びます。そして、個人の強みと現代的な感覚を活かした作品創りを共に目指します。また、その制作過程では、幾度となく絵画的な問題に直面すると思いますが、その時にどう解決策を思考していくかが重要になります。大学は、定型化されない問いに対して研究するという目線で自らの答えを導く場でもあります。この問題解決能力は、社会に出てからも活かされる力となるでしょう。美術を通して社会と繋がり、これからの未来を創造する人材となることを期待しています。 |
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武内 優記 准教授 |
彫刻を専門とし、立体・キネティックアート・映像・web等、様々なメディアによる制作・研究を行っています。実践的な活動では、個展・グループ展での発表や美術イベントの共同企画、ワークショップの運営など、作品を展開する場作りや、美術を介した社会連携にも取り組んできました。作品制作や美術プログラム作成においては作品の質と同等に、制作プロセスを重視しています。それは,何かを「つくる」過程での感動や表出にも美的なものが潜んでいると感じているからです。 私たちには、未来を担っていく子供たちに影響や刺激を与える大きな仕事が待っています。みなさんには、つくることの奥深さを忘れずに、より良い未来を形成していくための人材となることを期待します。そして、そこで得た知見を生かして子供たちや社会と協働していってほしいと思います。 |
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