私と日本語教育

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グローバル教育コース日本語教育・日本文化分野1年生

馮 紹偉 フウ ショウイ(中国)

 皆さんこんにちは。私は馮 紹偉と申します。中国の山東省から来ました。徳島に来る前は,二年間,福岡に住んでいました。旅行と日本文化が好きなので,この二年間,福岡だけでなく,九州のほとんどのところに行ったことがあります。今年の四月に徳島に進学できて本当にうれしかったです。これから九州とはまた違った文化に触れられると思いました。しかし,入学した直後,緊急事態宣言が発表されました。それで,家にこもって,起きたら食べる,食べたら寝るという自粛の日々が始まりました。今はどこにも行っていません。ただ,徳島にいるだけで,何も知らない状態です。  私が日本に興味を持ったきっかけは日本のアニメを見たことです。その時,私はいつか字幕なしでアニメを見られるようになったらいいなぁと思いました。そこで私は,高校を卒業した後,中国の大学の日本語科に進学しました。しかし,私は学業を怠けました。大学四年生になって,周りの人たちが就職活動を始めたとき,私は焦りました。自分に「今の自分は何ができますか。もし自分が社長だったら,自分を採用しますか」と質問しました。「あっ,やばい,このままじゃ就職は無理だ」と思いました。そこから,私は自分の将来について考え始めました。  日本と中国は隣国です。グローバル化が進んでいる現在,日本と中国の経済,文化の往来がこれからますます増えると考えられます。そこで,英語が間に入るのではなく,日本語と中国語の両方ができる人材がより求められるようになるはずです。私は日本と中国を繋ぐ一本の橋になろうと思いました。  私はボランティアとして,ある博覧会で日本語通訳の仕事を手伝ったことがあります。日常会話は全然問題なかったのですが,専門性の高い用語などは全然通訳できませんでした。私は,自分ができない分野で,日本と交流したいのに言葉が通じなくて困っている人は大勢いるということに気づきました。幅広い日中交流には,たった一本の橋では絶対足りません。そこで,私は日本語教師になろうと決意しました。自分が橋そのものになるのではなく,橋を作る人になって,日本語と中国語の両方ができる人材を育てたいのです。そして,様々な分野で日本と中国の交流をバックアップしていきたいです。そのために,私は今,鳴門教育大学大学院の日本語教育・日本文化分野で勉強しています。修士課程修了後は,中国に帰って日本語教師になり,これからの日本と中国の交流に力を注ぐつもりでいます。  今の私は日本語教師としてはまだまだです。コロナが終わったら,また積極的に日本文化に接触しながら,自分の日本語能力と日本語教師としてのスキルを磨いていきたいと思います。  これで私のスピーチは終わりです。ご静聴ありがとうございました。

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最終更新日:2020年8月12日