日本での私のチャレンジと夢

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教員研修留学生

EMELUE, Elizabeth Ugochi エメルエ エリザベス ウゴチ (ナイジェリア)

 皆様こんにちは。私は エメルエ エリザベス ウゴチ と申します。アフリカのナイジェリアから参りました。私は鳴門教育大学の教員研修留学生です。去年の10月から今年3月まで、徳島大学の日本語研修コースで勉強し、 その後、鳴門教育大学で研究をしています。私の趣味は、読書、料理、そして、野球をしたり、映画を見たりすることです。
 私の国ナイジェリアは、アフリカ西部にある、とても大きな国です。ナイジェリアの人口は2億人ぐらいで、最も人口の多い国です。ナイジェリアの公用語は英語です。それは、以前、英国の植民地だったからです。でも、実は200語ぐらいの言語があって、そのうちの3つが主要言語とされています。その3つは、ハウサ語とイボ語とヨルバ語と言います。私はイボという部族の出身で、ありがたいことに、この3つの主要言語を話すことができます。
 皆さんはナイジェリアというと、どんなイメージをお持ちですか?ナイジェリアは野生生物と天然資源が豊富です。ワニ、ゴリラ、ゾウなどの野生生物がいます。 また、ナイジェリアで最大の輸出品は原油ですが、その他に、天然ガス、鉄鉱石などがとれます。
 首都のアブジャは、国の真ん中にあります。1991年に旧首都ラゴスから遷都された、アフリカでは唯一の計画都市で、ナイジェリアで最も安全で美しい都市です。そして、なんと、このアブジャ市街を設計したのは日本人です。この人です。皆さんご存じの丹下健三です。ここに私の家族が住んでいます。私の夫は、エンジニアです。今年娘は5歳に、息子は3歳になりました。今は母が彼らを世話してくれています。
 日本に来る前に、約7年高校で生物学を教えました。その後、試験に合格して、日本で勉強する奨学金を得ました。去年10月に徳島大学へ来たとき、日本語がほとんど分からなかったので、毎日10時間日本語を一生懸命勉強しながら、先生方からより効果的な教授法を学びました。
 そんなある日のことです。 珍しく徳島では、雪がたくさん降りました。 私達はいつものように、福岡先生の朝の講義を楽しみにクラスに行きました。 でも、その日は、みすみ先生が教室に来られて、陽気な声で「おはようございます」と挨拶しました。 そして、私たちに、その日の朝のレッスンは彼女が教えることになり、午後のクラスを福岡先生が教えることになったと伝えてくれました。 私たちはその理由を後で知りました。 雪のため車が動かなくなり、 福岡先生は途中で立ち往生してしまったのです。しかし、 その日、何もなかったかのように、両方のクラスは非常にスムーズかつ温かい雰囲気でおこなわれました。 私はそのとき、先生方は本当にプロフェッショナルだと感じました。
 鳴門教育大学の先生方も、私に多くのインスピレーションを与えてくれています。 教師として、絶えず良くなるように挑戦されているように思います。 私は日本で勉強できる機会を得たことにとても感謝しています。
 来年3月、私は日本でのプログラムを終え、母国に戻ります。私は日本語が好きなので、帰国後は、日本語を学ぶことのできる学校で教えることが夢です。最後に、スピーチを聞いてくださった皆さまに心から感謝いたします。どうもありがとうございました。

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最終更新日:2018年9月  日