勇者になる道へ

大学院 人間形成コース 曹 旭

大学院 人間形成コース 曹 旭

「勇者」という言葉を聞いて,皆さんはどんな人を思い出すでしょうか?古代ローマのグラディアトル?それとも映画のロッキー?おそらく誰でも「勇者」について自分なりのイメージを持っていると思います。今日は,私がイメージする「勇者」についてお話しようと思います。

私はバドミントンが大好きなので,学部時代はバドミントン部に入っていました。ただ,そのときの私は日本語が流暢ではなく,部活に参加はしますが,部員のみんなとあまり話をしませんでした。だから,相手が何という名前なのかも知りませんでした。そして何となく,他の部員との間に見えない壁があるように感じていました。このとき私は,どうして部活の人と仲良くできないのだろう?文化の違い?日本語が通じないから?と考えていました。それは,部活以外でも同じ状況で,同級生ともあまりコミュニケーションを取らず,自分の殻に閉じこもった生活をしていました。

徳島で大学院に入り,私は自分には変化が必要だと感じました。もう以前のような生活は嫌だからです。そこで,大学院でも入部したバドミントン部で,みんなと仲良くなるために,毎回部活のとき,ノートとペンを持って,「すみません,お名前を覚えるために,サインをもらってもいいですか」と,声をかけることにしました。また,飲み会やバーベキューのようなイベントがあれば,積極的に参加するようにしました。すると,試合が終わると毎回先輩がアドバイスをくれるようになり,とても感動しました。

今では毎回の部活が楽しみです。部活を通じていろいろなことを学んでいます。もちろん文化の違いはあるかもしれませんが,人の感情はどの国でも同じだと思います。異文化コミュニケーションで一番重要なことは,態度に心がこもっていることだと思います。一歩前に出る勇気を持ってチャレンジすれば,どんな壁でも絶対に越えられると思います。だから,異文化コミュニケーションの道で,私は勇者になりたいです。ここの「勇者」とは,困難を克服して,前向きな気持ちを持って,異文化の壁を越える人,という意味です。

勇者になる道へ,心配するな,工夫せよ。

日本語弁論大会の写真

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最終更新日:2016年12月14日