鳴門教育大学では,教員研修留学生(国費外国人留学生)を受入れ,教員指導を通じて,各国の教育レベル向上に貢献しています。

1.プログラムの特色

専門家から教育事情についての最新情報を得るため,また,日本の教育制度,文化について理解を深めるために,教員研修留学生を対象に,共通科目「日本の教育と文化」を設定しています。この科目では,教育史,教育制度を学ぶ他,教育制度附属学校(園)の研究授業を見学したり,藍染めなどの日本文化体験実習などを行います。

また,指導教員により,一人一人の研修目的に応じた個別指導が行われる他,大学院の授業を選択履修します。

 

【教員研修留学生コースガイド Course Guide of Teacher Training Program】

コースガイドはこちらをご参照ください。

Crick here for the Course Guide

2.受入れ定員

 8人

3.研修の概要

(1)日本語教育

1.日本語クラス
徳島大学で6ヶ月の日本語集中コースの教育を受けます。鳴門教育大学入学後は,以下のとおりです。

日本語I(4月~7月) グループで協力して自分たちのことを紹介したり,データの収集やまとめを行ったり,自分たちの考えを支持する証拠を探したり,自分たちの考えを表現したりする能力を養うことを目指します。また,Microsoft Office WordやMicrosoft Office Power Pointの有効な使い方やプレゼンテーションの技術も学びます。
日本語II(4月~7月) 中・上級学習者の読解能力および口頭発話能力を高めることを目的とします。さまざまなジャンルの文章を読み,概要や筆者の意図を把握するためのスキル習得を目指し,ディスカッション・発表を通して実践的な言語コミュニケーション能力を鍛えます。
日本語III(10月~2月) 大学で学ぶ留学生にとっての基礎的な能力である,スピーチ力,作文力,情報収集力などを養うことを目的とします。もちろん,それにより,関連する日本語(語彙,文法,発音および状況に応じた使用など)の能力を高めることも目指します。
日本語IV(10月~2月) 書き言葉による効果的なコミュニケーション能力の育成を目的とします。新聞記事やさまざまなジャンルの文章の縮約・要約訓練を行い,研究レポート,修士論文作成に資することを目指します。
日本事情・日本文化(10月~2月) 様々なテーマを通して日本の社会や日本人の考え方についての理解を深めることを目的とします。また,日本の文化と比較して,自分の国について発表したり,他の国の出身の学生にその国のことを質問したりすることによって,世界の様々な国の文化や考え方について相互に理解を深め合うことも目指します。

2.日本語クラス(補講)
週2時間会話のクラスがあります。必要に応じて個別指導します。詳しくは「日本語補講教育 Japanese Landuage Education」を確認してください。

(2)専門教育

1.教員研修留学生共通科目
教員研修留学生の教育・研究の支援,日本の教育への理解

日本の教育と文化 (4~7月) 現代日本の教育事情について専門家から最新の情報を得ることと,日本文化を出来るだけ実地体験させることを目的とします。
テーマ:教育史,教育制度,教師問題,学校経営,環境教育,教育のコンピュータ利用,不登校,附属校研究授業見学,剣道,折り紙など

2.個別研修
講座の留学生受入れ指導教員による研究指導と, 大学院の授業科目を選択履修します。(英語による授業科目)日本事情・日本文化は,英語による通訳があります。 数学と理科教育の課程では, 複数科目を英語又は英語と日本語で講義します。

(3)その他

見学実習 毎年,日帰り及び1泊2日の施設見学を含めた外国人留学生見学旅行を行います。
行事等 ホームヴィジットによる「もちつき」,「雛祭り」,「節分」等。
鳴門市内の小学校訪問による小学生との国際交流授業参加。
教員研修留学生・入学式(4月),外国人特別健康診断(5月),国際交流パーティー(6月),研究発表会・修了式(3月),カウンセリング等

最終更新日:2017年08月30日