国立大学法人鳴門教育大学が国際協力機構(JICA)四国センターと「JICA海外協力隊派遣」に関する覚書を締結しました
鳴門教育大学は,3月4日,独立行政法人国際協力機構(JICA)四国センターと,モザンビーク共和国における初等教育の質及び教育指導レベルの向上とともに,派遣を通じて豊かな国際感覚や文化的多様性に対応できるリーダー教員の養成を目的とする「JICA海外協力隊派遣」に関する覚書を締結しました。期間は2030年3月末まで。
本学で実施した締結式には,田村えり子JICA四国センター所長と佐古秀一学長が出席し,覚書に署名しました。
今回の覚書により,鳴門教育大学は学部学生,大学院生等をJICA海外協力隊として派遣(長期:2年間,短期:3か月)することが可能となり,派遣された学生隊員は,現地の配属先において,児童・生徒への授業や教員への支援等を行います。
この活動により,初等教育を中心とした現地の教育指導レベル向上のほか,学生隊員においても国際感覚を備えたグローバル教員としての能力向上が期待されます。
佐古学長は「本学は,従前からJICAと協力してモザンビークへの技術協力プロジェクト等を実施しているところである。これらの取り組みと連携することで,学生隊員への支援もより充実したものにできると考えており,ひいては,現地の教員能力の向上やカリキュラムの改善に資するよう努めていきたい」と意欲を示しました。
また,田村所長からは「学生隊員は,この取り組みにおける現地での学びを活かし,将来的にはグローカル人材として地元で活躍されることに期待したい」と覚書の意図や期待する効果が述べられました。
締結式終了後に行われた懇談の場では,大学及びJICA関係者の他,隊員候補の大学院生と現隊員の大学院修了生らも同席し,これまでの経験で得た知見や将来の展望について,意見や報告がなされました。
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覚書に署名をする田村JICA四国センター所長(左),佐古鳴門教育大学長(右)
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JICA四国センター並びに鳴門教育大学関係者