理事(教育・研究担当)メッセージ 学生の皆様へ

2020年5月25日

「新たなキャンパス生活を創造していきましょう」

 

理事・副学長(教育・研究担当)大石 雅章

 新型コロナウイルス感染が世界に蔓延し、現在までに罹患者は500万人を超え、そのうち数十万人の尊い命が奪われ、日本においても800人を超える命が犠牲となり、このウイルスによる不条理な出来事に無念さと憤りを感ぜざるを得ません。そして世界的にはまだまだその収束は見えていませんが、日本では医療関係者の献身的な活動を核に、あらゆる立場の国民が結束し努力した結果、4月に発せられた緊急事態宣言がすべての地域で解除されるところまでに来ました。

 

 鳴門教育大学では、学生の生命安全と健康維持を最優先に考え、大学への移動はせずに、当面の間自宅で待機していただくように皆さんにお願いしました。昨年度までとは全く異なった状況のもとで新年度が始まり、入学式の中止などほぼすべての活動を停止しせざるを得なく、学生の皆さん方にも多大な不便をおかけすることになりました。しかし、最も優先した皆さんの健康を守るという願いは、叶えることができ安堵しています。健康ならばいつでも未来に向けて一歩一歩進むことができるからです。

 

理事・副学長メッセージ(教育・研究担当)

 新型コロナウイルスは直ちに消滅することはないでしょう。これからは感染に注意しながら、このウイルスとの共存のもとでの新たな生活様式の構築が求められています。私も皆さんとともに新しい教育研究活動を創造していきたいと思います。5月18日(月)からはオンライン授業が始まりました。学生全員が受講できるようにネット環境の調査アンケートを実施するなど、教職員一丸となってその準備を進めてきました。6月22日(月)からはいよいよ対面授業が始まります。その後感染状況を判断しながら課外活動なども順次実施するように努めていきます。

 

 従来の生活様式に慣れた私たちは、3密を排除した新たな生活様式のキャンパス生活は不便に感じるかもしれません。試行錯誤しながらも皆さんと英知を出し合い力を合わせて築き上げていかねばと考えています。知恵と知識を活用して現実の課題を克服するという行為は、理論と実践の往還という大学教育の基本に通じるものです。そしてそれを成す上で大事なことは、不信不満による対立ではなく、信頼による協調や相互理解であります。
 これからの皆さん方の大学生活が充実したものとなるよう応援していきます。鳴門教育大学が将来にわたって皆さん方の人生のhomeとなれることを願っております。

 

 

2020(令和2)年5月25日

理事・副学長(教育・研究担当)大石雅章

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