本学では５月３０日から７月８日まで，大洋州７か国（フィジー・マーシャル諸島・バヌアツ・パプアニューギニア・パラオ・サモア・ミクロネシア）から８人の研修員を迎えて，算数・数学教授法改善を目的とした受託研修を実施しています。その間，６月７日と２１日には，本学大学院で日本語教育を学ぶ学生６人と日本語授業を通じた交流を行いました。

　限られた時間の中で「使える日本語」，「役に立つ日本語」をどうやって効果的に教えるか，皆で知恵を絞り，授業案を考えました。１回目の７日のテーマは，「自己紹介」と数字の読み方と言い方，２１日には，ビンゴゲーム，買い物ゲームをしながら，買い物に必要な表現を学ぶ中で，数字の復習・定着を図る，という実践的な内容でした。数字を覚えるための替え歌は大好評でした。また，なかなか数字の言い方を覚えられなかった人も買い物の場面では積極的に数字を使って楽しんでいました。学生にとっても，生活や関心と結び付けた意味のある学習活動を考えることの大切さを身をもって学ぶ良い機会となりました。

　「『日本語の授業はもうないの？』といわれて，研修員の方が楽しんでくださったんだと分かってうれしかった」（天野雅恵さん：国語コースL2）そうです。苦労した甲斐がありました。

 文責　小野由美子（言語系コース）