家庭科教育コース - 国立大学法人鳴門教育大学

教職大学院をめざす方へ

教職大学院をめざす方へ

鳴門教育大学大学院 高度学校教育実践専攻 家庭科教育コースでは、家庭科教育についての幅広い知識と深い思考、そして豊かな実践力を身に付けたスペシャリストを養成しています。家庭科教育について幅広く、かつ深く学習ができるようにカリキュラムが構成されています。

家庭科教育法、食物、被服、住居、家庭経済・消費者教育と、多彩な分野の専門家がそろっているのが、本学大学院教職大学院の強みです。大学院生はいずれかのゼミナールに所属し、少人数指導でそれぞれの分野の研究を深めることができます。教育現場をフィールドとした授業実践の機会が豊富に設けられ、専門性と実践力を同時に磨きます。

また、家庭科は社会の変化に応じて、内容もアップデートしてゆくことが求められます。生活技能が乏しい児童・生徒に対し、限られた授業時間の中で効果的な授業を行うには、高い専門性が求められます。実践の場に生きる知識・経験を身に付け深められるよう、ともに切磋琢磨していきましょう。

大学院生の主な出身大学

西日本を中心に全国から大学院生が集まり、 互いに切磋琢磨した後に高等学校、中学校、小学校の教員として飛び立っています。






鳴門教育大学 徳島大学 徳島文理大学
四国大学 高知女子大学 神戸大学
奈良女子大学 武庫川女子大学 大阪工業大学
梅花女子大学 神戸松蔭女子学院大学 鳥取大学
広島女学院大学 九州女子大学 県立長崎シーボルト大学 中村学園大学 南九州大学

教職大学院で学んでいただくために

学部卒(予定)の方

教員免許をもっていなくても大丈夫!

学部で教員免許を取得していなくても大学院に入学でき、大学院で学びながら教員免許を取得できます。学校教員養成プログラムで3年間大学院に在籍し(学費は2年分です)、学部と大学院の授業を履修することによって、教員免許を取得することができます。学部では教育を学んでいないけど・・という方も、大学院から教員への道を目指すことができるのが鳴門教育大学の大きな特徴です。

学部で免許を取得している方は、大学院の授業を2年間履修することによって、専修免許を取得することができます。

社会人の方、主婦・主夫経験のある方など、学部卒業後に様々な経験をしている方も大歓迎です。様々な生活経験から生じた疑問、解決したいと思う社会問題に、人々の日常生活から具体的にアプローチできるのが家庭科という教科です。近年では、教員採用の年齢制限もゆるやかになり、教師への転職も選択肢の1つです。任期付きの講師として働く方法もあります。

短期大学・専門学校等を卒業されている方

短期大学、高等専門学校、専修大学、各種学校の卒業生も大学院を受験することができます。22歳に達した方で、鳴門教育大学大学院における個人の能力の個別審査により、大学を卒業した方と同等以上の学力があると認められれば受験が可能です。

修了後に取得できる専修免許状

現職の小学校・中学校・高校教員の先生方

現場を離れて学び直しませんか?

鳴門教育大学は、現職教員のリカレント教育、生涯を通じた学びを支援しています。現職教員は、大学院修学休業制度という無給の休業制度を利用して大学院で学び、2年後には元の職場に復帰することができます。本学には大学院修学休業制度を利用して修学する学生を対象とした授業料免除制度もあります。

ゆたかな自然に囲まれた本学は、充電期間を過ごすのに最適な場といえます。家族で住める寮もあるため、お子さん連れで一時的に鳴門市に引っ越し、大学近くの幼稚園や小学校にお子さんを通わせて大学院で学んでいる現職教員もいます。

教職大学院・修士課程での学びが、研究者の道への第一歩となった人もいます。多忙な教務から離れ、学び直しの期間をもつことは、長い職業キャリアを充実させる上で大きな意味を持つでしょう。


休業制度については、文部科学省HPのこちらに掲載されています。

鳴門市の情報はこちらに掲載されています。 保育所・認定こども園・幼稚園小学校・中学校鳴門市教育委員会など


在学生からのメッセージ


家庭科教育コースは、様々な分野の専門の先生方から最新の知見について学んだり、教育現場の実践に沿った内容を研究したりすることができます。 少人数のため先生方との距離も近く、手厚いご指導をしていただけることはこの実践分野の強みだと思います。
 また、本学は設備やサポート体制が整っています。不安や心配事があれば、どの先生方も親身に相談に乗ってくださいます。学生・実践分野問わず仲が良く、同じ目標に向かって高めあえることができるので、毎日を充実して過ごしています。
 本学で一緒に学べることを楽しみにしています。
<長期履修2年>


家庭科教育実践分野は、様々な専門領域の先生方から家庭科教員として必要な知識を学んだり、教育実践力を身に付けたりすることができます。 少人数という特徴から、先生方から一人ひとりに合わせた手厚くきめ細やかなご指導を受けることができます。
 また、この大学には「先生になりたい!」という目標を持つ仲間がたくさんいます。 実習などを通して他の専門領域の学生とも仲良くなることができ、ともに刺激し合い高め合いながら勉強に励むことができます。
 憧れの先生になれるよう、一緒に頑張りましょう!
<専門職学位課程2年>

研究テーマ

家庭科教育法、家族関係、食物、被服、住居、家庭経済・消費者教育と、家庭科教育全分野の専任教員がそろっていますので、家庭科教育や人々の日常生活に関わる多様なテーマでの研究が可能です。

詳しくは教員紹介のページをご覧ください。

年間スケジュール

4月 新入生オリエンテーション、新入生歓迎会
8~9月 夏期休業、集中講義
10~11月 実習(インターンシップ,フィールドワーク)
12月 冬期休業
2月 学修成果発表会
3月 学位記授与式

修了生の進路

小学校教諭、中学校教諭、高校教諭、大学・短大・専門学校の教員、大学院博士課程への進学など。


家庭科教育コースで学んだ3年間 ―修了生の声

私は、鳴門教育大学で6年間学びました。家庭科では、衣食住や家族の生活などの家庭生活に関することを学習対象としていますが、鳴門教育大学では、全領域の専門の先生方がいらっしゃいます。専門的な知識を得ることができるのはもちろん、それらの内容を関連づけながら深く学習することができました。そのおかげで、大学院の1年時に兵庫県の高等学校家庭科の教員採用試験に合格することができました。
 現在は明石市の高校で家庭科を担当しています。大学院の2年間、非常勤講師として授業をした経験から、今の高校で活かせる教材がたくさんできました。大学4年間だけでは不安な授業実践について、大学院の授業の中でもっと深く学びませんか。
<令和元年度 家庭科教育コース修了 兵庫県教員>


私は、現職の中学校教員です。 長年の教員生活で得た経験により、授業や生徒指導などについて、何となくうまくこなせることも増えてきましたが、たくさんの「しなければならないこと」に追われ、授業研究に充てる時間が少ないという現実がありました。
 子ども達が深く考え、楽しいと実感する授業を行うためには、教える側にも幅広い知識や高度な技能に加えて、柔軟な発想や思考力がなくてはなりません。大学院で学ぶということは、それらを鍛え直す機会となりました。
 特に、家庭科教員は、日々変化する様々な生活事象について、新しい情報に更新していく必要があります。大学院で最新の知見に触れ、系統立てて物事を整理し考える中で、今までは見えなかった筋道に気付くことや、 問題解決の糸口をつかむことがありました。
 また、教育現場での経験があるからこそ見えてくる課題や、経験を積んだ今だからこそ理解が深まる内容もあり、じっくりと思考することのできる環境の中で、学ぶ喜びを知ることができました。
 本学の教職大学院は、学校現場とつながることで、机上の学びが生きた学びとなり、確かな実践力を身につけることができる最高の学び舎となるでしょう。
<平成29年度 家庭科教育コース修了 徳島県教員>


私はこの大学院で3年を過ごしました。前の大学では教員に必要な免許や、知識、技術は何も学んでいなかったため、鳴門教育大学での講義や体験は全て新鮮なものでした。 教員としての基礎的な知識、技術はもちろん、大学院の講義では、それをより高度に学ぶことができました。 特に、家庭コースでは、各分野に特化した教授がそろっており、わからないことや、追求したい内容などがあれば、気軽に相談を持ちかけることができ、その相談に対して、快く応えてくれました。 また、進路に対しての支援がとても手厚く、ガイダンスを受けるだけでも力になると感じました。
 学べる環境や、様々な支援が整うこの大学で、しっかり目標に向かって努力することで、目指すものに近づけると思います。 何事も無駄なことは無いと感じた3年間でした。これから頑張ってください。
<平成29年度 家庭科教育コース修了 徳島県教員>

選抜試験の概要

教職経験者(初等中等教育における3年以上の教職経験がある方)の場合

口述試験(面接)があります。実技試験はありません。教育実践記録(授業研究、学習指導、クラブ活動指導など学校内での教育研究活動など)の提出が求められます。

教職経験者以外

実技試験(口頭発表)と口述試験が行なわれます。推薦を受けた方は、口述試験(面接)のみです。

実技試験(口頭発表)

出願時に提出した小論文の内容に関する口頭発表です。あらかじめ準備した説明資料に基づき、大学院で取り組みたい研究課題について説明してください。これまでに作成した作品の持参も可能です。口頭発表の際、実物投影機能付きプロジェクタ(A4版までの普通紙のみに対応)を利用できます。

口述試験(面接)

専門に関する内容、研究テーマに関する問題意識および入学後の研究課題と研究内容に関して試問します。

選抜試験日

試験は前期(8月)、学外特別選抜(11月)、中期(11月)、後期(3月)の年4回実施されます。

選抜試験については、大学院入試情報 を必ずご確認ください。

学生募集要項(出願書類)の請求方法

入試課窓口で直接受け取る方法と、郵便、インターネットで請求する方法があります。
 詳しくはこちらです。

その他学生生活等に関する照会先

大学院入試関係の情報については、「鳴門教育大学受験生応援サイト」をご覧ください。