独立行政法人教職員支援機構の四国アライアンス鳴門教育大学センターが設置されたことは、これまでの研修に関わる大学としての役割が大きく変わるきっかけになると考えています。それは、研修機関としての大学という新しい役割です。
これまで、教員研修に関して大学はサプライサイドでしかありませんでした。研修講座の講師をしたり、教職大学院に現職教員を派遣したりしていただくという関係性です。デマンドサイドである教育委員会とサプライサイドである大学が、研修というテーマで新しい関係性を構築できるのが本センターです。
これまで教員にとっての大学は、養成の場でしかありませんでした。卒業や修了してしまえば、足の遠くなってしまうところです。本センターの実施する研修に教員として活躍している、卒業生や修了生に参加していただくことで、また大学が身近なものになっていくことが期待できます。また、出身大学に関わらず新たな関係性が構築できる可能性があります。学びたいという教員を大学が支援できる可能性です。
教員の養成と研修には、県教育委員会、地域の教育委員会及び大学が一緒になって「学び続ける教員」をどう育てていくかをともに考え、それを実行していくことが必要です。
四国地域教職アライアンス鳴門教育大学センターは、養成・採用・研修の一体化のモデルを、教職員支援機構の支援をいただきながら、四国から発信したいと考えております。