平成29年度鳴門教育大学国際教育オープンフォーラム~日本型教育の海外展開をどのようにすすめるか~を開催しました。多数のご参加ありがとうございました。
鳴門教育大学は,同大学における国際教育協力20年目の節目にあたり,これまでの国際教育協力の経験及び異文化理解教育を共有し,国際教育協力の質的向上を目指す上での課題について協議することを通して,今後の効果的な国際教育協力の方策を探ることを目的に,平成30年3月2日(金)に東京駅前のステーションコンファレンス東京で国際教育オープンフォーラムを開催した。
同フォーラムは,文部科学省,外務省,独立行政法人国際協力機構(JICA),一般社団法人海外コンサルタンツ協会(ECFA),朝日新聞社,毎日新聞社,読売新聞社の後援を得て開催され,全国から教育関係者,国際協力関係者,教科書出版会社,学校教材開発販売会社,国際協力事業関係コンサルタント会社,一般など約120人が集まった。
同フォーラムでは,里見 朋香 文部科学省大臣官房国際課長から「文部科学省における国際教育戦略の方向性」について特別講演があり,引き続いて,同大学教員教育国際協力センター 小澤 大成 所長から同大学の特色を生かしたグローバル教員養成及び国内外の国際貢献への取組に係る報告を行った。報告では,社会のグローバル化に対応できる教員養成の実例として,香川県 三豊市立麻小学校 新延 貴弘 教諭,同大学教員教育国際協力センター 細川 威典国際教育コーディネーター,同大学大学院学生3名が登壇し,それぞれの立場からの活動について写真などを交えて説明があった。
その後,仮谷 宣昭北海道教育大学 国際交流・協力コーディネーター,教科書出版会社,国際教育事業関係コンサルティング会社からそれぞれ事業紹介があった。
フォーラム後半では,「日本の教育支援に期待するもの -モザンビークの教育改革と日本への期待- 」と題して,モザンビーク共和国教育省 国立試験・認定・資格審査研究所所長(前教員養成局長)Dr. MAHALAMBE Feliciano Mapezuane (マハランベ フェリシアーノ マペズアーネ氏) から講演があり,日本型教育の海外展開に対する高い期待を述べられた。最後に,JICA 人間開発部 石原 伸一 次長兼基礎教育グループ長から「JICAにおける国際教育戦略の方向性と鳴門教育大学の海外展開への期待」と題し講演があった。その後,質疑応答及び意見交換が行われた。
閉会にあたり,松岡 隆同大学副学長から,フォーラムで提案された課題をベースに,今後も文部科学省,外務省,JICAの協力のもと,教員養成大学,教科書出版会社,学校教材販売会社,国際教育事業関係コンサルタント会社と連携し,国際協力事業(国際教育協力)の更なる質的向上と研修の発展を目指していくことが述べられた。
本フォーラムによって,テーマである「日本型教育の海外展開」の関係者がそれぞれどのような取組を行っているのか理解し,その全体像を俯瞰すると同時に,関係者間の情報交換やネットワークを構築する良い機会となり,盛況のうちに終了した。
開会の挨拶をする 山下 一夫 鳴門教育大学長 |
特別講演する文部科学省 里見 朋香 国際課長 |
日本の教育支援への期待を述べるモザンビーク共和国教育省 国立試験・認定・資格審査研究所所長(前教員養成局長) Dr. MAHALAMBE Feliciano Mapezuane (マハランベ フェリシアーノ マペズアーネ氏) |