国語科教育コース

院生によるコース・分野等紹介を、インタビュー形式で紹介しています。

※収録当時の所属で記載しています。

高度学校教育実践専攻
教科実践高度化系
言語・社会系教科実践高度化コース
国語科教育実践分野
佃 芽萌里さん
高知県立大学 文化学部出身
2020(令和2)年度入学

私が所属している国語科教育実践分野では、講義やゼミにおける活動を通して、教材を深く分析し、国語科の教材や授業づくりに関して研究したり、実践したりすることができます。国語科教育や日本文学等を専門とされている先生方とともに、これからの子どもたちに必要な力や、その力を身に付けさせるために効果的な国語科の授業について考え、授業改善を図っていきます。本コースには、校種の異なる現職の先生方と、学部から進学し教員を志す学生が集っており、現場の実態について情報を共有したり、様々な視点から国語科教育について話し合ったりすることで、自身の研究課題を深めていくことができます。また、講義やゼミで得た学びや研究課題について、模擬授業やフィールドワークを通して実践し、更に改善していくことで、学び続ける姿勢とその大切さを改めて実感することができることも、本コースの魅力の一つです。

2022(令和4)年8月収録

  • 合格のための秘訣を教えてください。
  • 大学院の入学試験には、筆記試験と口述試験があります。筆記試験では、自分が教師ならこの教育的な課題についてどう考えるか、その課題にどのように取り組むか等について答えます。口述試験では、大学院に進学しようと思った理由や、大学院でどのような研究課題に取り組んでいきたいのか等を問われます。いずれにおいても、自分が教師となる姿、理想の教師像を強く意識し、「大学院で何を学びたいのか」を具体的に深めておくことが試験対策となります。事前に自分の考えを文章などにまとめておくと、自己理解が深まり、試験で慌てずに表現することができると思います。さらに私は、当時所属していた大学の就職支援課に足を運び、鳴門教育大学の大学院に進学された先輩の報告書を読んだり、口述試験の対策を模擬的に行ったりしました。
  • 本学大学院に進学した動機・きっかけは?
  • 私が大学院に進学した理由は、教育実習や教員採用試験を経験することを通して、自分の教材研究や授業づくり、児童・生徒理解等に不安を抱くようになり、子どもたちにとってより良い授業・指導を行える教師になるために、より深く学びたいと考えたからです。鳴門教育大学の大学院では、模擬授業やフィールドワークを通して実践的な学びを多く経験することができると知り、本学の大学院に進学することを決意しました。また、小学校教師になることを諦めきれなかった私にとって、大学院で小学校教諭の教員免許状が取得できることは大きな魅力でした。さらに、教員採用試験に向けて、大学院で得られる学びを生かして試験対策を進めたり、就職支援室の手厚いサポートを受けたりすることができることも、進学の動機の一つです。
  • 入学しての本学の印象はどうですか?
  • 入学して最初に驚いたことは、先生方と学生の距離が非常に近いということです。先生方と接しやすい雰囲気があるため、私は講義で分からないことがあったり、授業づくり等で悩んでいることがあったりすれば、よく専門の先生に質問をしに研究室を訪れています。先生方は親身になって相談に乗ってくださり、このように先生方のお考えを聴く機会を多く得られる環境があることは素晴らしいと常々感じています。国語科に所属する学生のみが履修する授業は、少人数で行われるため、模擬授業の他には学生が作成した資料をもとに教材研究を行ったり、教育的な課題について話し合ったりすることが多いです。そのため、教授と学生が一緒になって授業を形作っているようで、毎日非常に充実した授業を受けることができています。
  • おすすめ授業科目について教えてください。
  • 私がおすすめする授業は「学校支援のための教科教育実践演習Ⅰ」という授業です。この授業では、ゼミ毎に分かれて教材研究を行ったり、指導案の作成をしたりすることで国語の授業をつくり、最後に模擬授業を行ったうえで更に改善点と改善方法を探っていきます。授業をつくる段階でも、模擬授業後にも、先生方や現職院生から指導を受けることができ、様々な視点から教材や国語科の授業について考えを深めることができます。また、模擬授業を行うことで、自分の癖やより良い板書の書き方等についても確認することができ、自分の授業を客観的に捉えることができる良い機会になります。
  • 大学院へ進学するメリットを教えてください。
  • 学部を卒業される方の中には、私のように教育実習しか現場での経験がなく、そのまま現場で一人前の教師として働き始めることに不安を抱えている人もいると思います。大学院では、模擬授業やフィールドワークによって実践的な学びを得たり、積極的にボランティア活動に参加したりすることで多くの経験を積むことができます。また、大学院には様々な校種・年齢・地域の人が集まり、あらゆる視点から出される意見は非常に興味深く、自分の新たな学びとなります。また、現職の先生方からは、「大学院に来ることで、見方を変えるなどして教材を捉え直し、教材研究を深めることができた。」「講義に出席したり、自分の研究課題について様々な人と話し合ったりすることで、今の時代に求められている教育を学び直すことができた。」という声も聴いています。多くの人と共に学び、高め合えることが、大学院に進学するメリットではないかと思います。
 
佃さんの1年次前期(前半)の時間割(2020(令和2)年度)(※1)
時限
    初等国語科教育論    
    初等理科教育論 体育科教育論  
      教育相談論 初等英語
生活 算数 ホームルーム   図画工作Ⅰ
特別活動指導論       初等英語科教育論

集中講義:総合的な学習の時間の指導法(学部授業科目)

大学院授業科目
学部授業科目
その他(長期履修学生支援センター講義)

※1 学校教員養成プログラム受講生のため1年次は学部開設教職課程科目を履修。