特別支援教育コース

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鳴門教育大学大学院
専門職学位課程
高度学校教育実践専攻教職系
特別支援教育コース

〒772-8502
徳島県鳴門市鳴門町高島字中島748

mogura@naruto-u.ac.jp




お知らせ
 特別支援学校(知的障害)でのフィールドワークの充実に基づく教育実践力の向上
通常学校における特別な教育的ニーズのある児に対する教育実践力の向上
 
 令和4年度から「特別支援教育コース」が新設されます。これは特別支援教育に関する高度な教育実践力と実践的研究能力をもつ指導者育成を加速させることが目的です。
 これまで本学では「特別支援教育分野」をおき、特別な支援を必要とする子ども一人ひとりの心身の発達や障害の理解を深めるとともに、子どもの育ちや自立・社会参加に向けた適切な指導や必要な支援を追求し、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校など幅広い校種における高度な教育実践力と実践的研究能力をもつ指導者育成に努めてきました。今後は、これまでの成果を踏まえ、より複雑化・多様化する社会状況に応じつつ、特別な支援を必要とする全ての子どものために、「生きる力」を育むことができる指導者育成を目指し、令和3年に新設された発達臨床センターと連携して、教員の発達支援における専門性の向上に加えて、地域支援を通じた実践研究にもますます取り組んでいく予定です。そして、これらの実現のために、特別支援教育コースではフィールドワークを基底におき、特別支援教育実践と特別支援教育に関わる教育学・心理学・医学の理論的学習を融合させ、教育現場を特別支援教育の側面からリードする教育実践力や特別支援教育コーディネーターとして、学校・地域をまとめ牽引する実践力を高めることを目指し、学修します。
 
どんな特色がありますか?
特別支援教育に関する教育学・心理学・医学を専門とする名の研究者が専任
附属特別支援学校長(教育実践教授)を迎えて学校マネジメントも学べる指導体制
教育学・心理学・医学分野の多彩で特色あるカリキュラム
発達臨床センターと連携
(関係機関)徳島県教育委員会等との連携
 
特別支援教育コーディネーターとは?
 小・中学校のみならず、高等学校での通級による指導の開始など、特別支援教育の拡充・発展が求められており、特別支援教育コーディネーターは、その中心的役割を担う教員として、ますます重要になっています。
 鳴門教育大学大学院では平成18年度から専任教員を置き、特別支援教育コーディネーターの養成を行ってきました。特別支援教育コースでは、その実績を活かして、校内支援体制の構築を含む“特別支援教育コーディネーターに関わる実践力”を高めるため、通級による指導教育実習や通常の学級に在籍する要支援児への配慮の在り方等、特色あるカリキュラムを設定しています。
 
受講できるプログラムは?
●幼稚園教員養成プログラム
●小学校教員養成プログラム
●中学校教員養成プログラム
特別支援学校教員養成プログラム
幼稚園、小学校、中学校及び高等学校の教育職員免許状を取得又は取得見込みの方は、3年間(長期履修学生制度)で特別支援学校教諭免許状(専修免許状)を取得することができます。
どんな先生になることが期待できますか?
特別支援学校教諭
特別支援教育コーディネーター
幼稚園・小学校・中学校・高等学校等で特別支援教育実践に強い教員(ミドル/スクールリーダー)




修了生の声
愛知県特別支援学校 鈴木誠司さん (旧特別支援教育専攻 修了生)
 本学には、附属特別支援学校が設置されており、ここでの教育実習では、多くの授業を見学・参加する中で長年積み上げられてきた指導法やアイデアを学ぶことができました。また、ボランティアを通した生徒との交流や、研究大会への参加も可能であり、多岐にわたる研究発表や事例に触れ、自身の見聞を広めることができました。このほか教育実践フィールド研究としての地域小学校特別支援学級や、発達にアンバランスさのある幼児を対象にした就学前指導を一年間実践することができました。
 本学では、授業で学んだ知識や考え方を同時に教員からの助言や受けながら実践することができ、非常に貴重な体験ができます。実践することで獲得できる指導スキルは、特別支援教員として有用な経験と実力に変わり、自信になります。
 最後に特別支援教育を専門とする先生方は、その専門的知見から熱心に指導・助言してくださるため、充実した大学院生活になることは間違いありません。本大学院の2年間で、特別支援教育に関する知識と実践力を身に付けて、子ども達の未来の可能性を広げられるように共に頑張りましょう。
徳島県特別支援学校 藤本聡実さん (旧特別支援教育専攻 修了生)
 「特別な支援を要する生徒に対して、教師である自分には足りないものがある。」そう感じながら日々の仕事に追われていました。知識がないことで学校全体を変えられないことに憤りを感じ、思い切って大学院進学を決めました。
 「教育は語るところから始めましょう。」先生のこの言葉から私の学びは始まりました。先生を中心に仲間たちとこれからの教育について語る時間が私を成長させてくれました。また、講義形式の学びだけでなく、臨床の現場で経験する子供達の成長や保護者の喜びや悩みを共有する実体験が大きな学びとなりました。大学院での2年間だけではまだ足りないことがありますが、ここでの学びを基礎・基本とし、生徒たちの学びを特別支援教育の視点で教育を展開していく毎日が充実しています。