2015年度 学生の活躍


 タイ王国ガンラヤナワット学校における日本語教育実習,アヌバーンコンケン学校,コンケン大学附属小学校における日本語教育研修

 言語系コース(国語)で日本語教師養成プログラムを受講している戎田優さん(修士2年),および,小野由美子教授のゼミ生である狐野良勧さん(学部4年)と赤木静香さん(学部4年)が,2015年11月22日(日)から28日(土)にかけてタイ王国を訪れ,コンケン市内の小学校・中学校・高等学校で日本語教育実習および日本語教育研修を行いました。

授業風景1

 上の写真は,ガンラヤナワット学校で中学1年生に行った「日本文のカルタを使ってことばを勉強する」という日本文化の授業の様子です。生徒たちの円の中にあるものが絵札です。カルタの 内容には,「さくらははるにさきます」といった日本の四季に関するものや,「なるとはうずしおがあります」といった徳島県鳴門の有名なものなどを取り上げました。生徒たちはみな,楽しみながら積極的に授業に参加していました。

授業風景2

 上の写真は,ガンラヤナワット学校で高校2年生に行った「すごろくを使って日本語を勉強する」という日本文化の授業の様子です。写真の生徒が頭に被っているのはカッパの着ぐるみです。三人一組でグループを組み,すごろくのチーム対抗戦を行いました。それぞれ,カッパチーム,忍者チーム,あひるチームなど,チームによって被るものを変えました。 すごろくのマス目には「せんせいにたんじょうびをきく」や「にほんじんのせんせいのなまえをきく」といった日本語の会話練習や,「カタカナでもじをかく」「ひらがなでもじをかく」といった書く練習のお題を設定し,生徒たちが楽しみながら日本語を勉強できるように工夫しました。

集合写真1

 上の写真は,ガンラヤナワット学校の先生方やコンケン大学からの教育実習生との記念撮影です。たいへんお世話になりました。ありがとうございました。


授業風景3

 上の写真は,コンケン大学附属小学校で5年生に行った茶道の授業の様子です。日本の伝統文化の一つでもある茶道のお点前(?)を実際に日本人が実演し,児童に見せることによって,子どもたちの興味や授業に対する関心を高めました。子どもたちは何が始まるのだろうかと興味津々。この後,実際に児童にお茶を立てる体験をしてもらい,お茶菓子と抹茶の味を楽しんでもらいました。タイでは抹茶ブームになっていて,抹茶味のお菓子などが多く売られているものの,日本の苦味のある抹茶そのものには馴染みがなかったようで,子どもたちの顔は渋くなっていました。

授業風景4

 上の写真は,コンケン大学附属小学校で5年生に行ったじゃんけんの授業の様子です。タイにも日本のじゃんけんと同様のものがあり,ルールの共通理解などは早く行うことができましたが,タイのじゃんけんには日本の「あいこでしょ」という掛け声に相当するものがなく,その日本特有のところも学習しました。子どもたちは慣れない言葉のかけ声でも,一生懸命大きな声で参加してくれました。

集合写真2

 上の写真は,コンケン大学附属小学校の先生,そしてコンケン大学からの教育実習生との記念撮影です。たいへんお世話になりました。ありがとうございました。


 今回の実習・研修で,私たちは,児童生徒参加型の授業を構成し,全員が楽しく学習することができるクラスマネジメントの重要性を学びました。また,海外でも日本でも,授業を構想していく上で軸となる部分は共通していることがわかりました。その他にも,タイの食堂やお祭りなどでたくさんの異文化を体験することができたり,タイの方々と様々な形で交流を持つことができ,たいへん実り多い実習・研修となりました。