2015年度 学生の活躍


 キルギス共和国 ビシケク人文大学における日本語教育実習

 言語系コース(国語)で日本語教師養成プログラムを受講している吉川巧也さん(修士1年)と知念美和さん(修士1年)が2016年3月11日(金)から31日(木)にかけてキルギス共和国を訪れ,ビシケク人文大学で日本語教育実習を行いました。


授業風景1 授業風景2

 左上の写真は,吉川さんが主に実習を担当した3年生の授業の様子です。右上の写真は3年生と撮った集合写真です。キルギスに必要なロボットを開発し,発表する授業では,「どうすればキルギスがより良くなるのか」「キルギスには何が足りないのか」をみな真剣に考えていました。主に警察官や医者に関するロボットを挙げており,単にロボットの説明を行うだけでなく,「なぜ必要なのか」も詳しく発表してくれたので,授業を通してキルギスの文化を学生から学ぶことができました。日本との違いに驚きながらも楽しく学んでいました。


授業風景3 授業風景4

 左上の写真は,知念さんが主に実習を担当した1年生の授業の様子です。右上の写真は1年生と撮った集合写真です。漢字を学習する授業や竹取物語を読み解いていく授業を行いました。漢字の授業では部首と作りのカードを配布し,何ペア作ることができるかをグループになって考えさせました。学生からは,「知っている漢字を共有したい」「もっとたくさん漢字を知りたい」という気持ちが伝わってきました。現に普段はあまり発言しない学生も積極的に挙手をしていました。


 また,言語系コース(国語)の幾田伸司准教授も3月21(月)から3月29日(火)にかけて同国を訪れ,「2016年キルギス日本語教育春季セミナー」にて基調講演を行いました。(当セミナーの様子はビシケク人文大学のホームページで公開されています。)


基調講演1 基調講演2

 左上の写真は,幾田伸司准教授の基調講演の様子です。右上の写真は同セミナーの参加者の集合写真です。幾田准教授は「言語教育と教員養成―国語と外国語」というテーマで発表を行い,聴衆は「キルギスの教育にも取り入れよう」という姿勢が見られ,聞き入っていました。その他にも,キルギスの日本語教育事情(教科書の比較や,大学のカリキュラムについてなど)に関する発表などが行われ,充実した一日となりました。


弁論大会1 弁論大会2

 左上の写真は,キルギス国立大学で行われた,キルギス共和国日本語弁論大会の写真です。右上の写真は,中・上級グループで優勝したビシケク人文大学の3年生が発表している様子です。ビシケク人文大学からは計7名(弁論大会出場者総数約30名)の学生が出場しました。発表テーマは,肉食系女子草食系男子や迷信をはじめ,日本の音楽,クラスメートについてなどユニークなものばかりでした。みな何度も練習を行い,本番では堂々と発表をしていました。


 ビシケク人文大学の先生方や学生のみなさんが週末に遠足ツアーや研修を組んでくださり,様々な観光地を回ることができ,かつ親睦も深めることができました。3週間を通してキルギスの人の温かさを実感することができ,私たちにとって忘れられない実習となりました。


 ※ 学生の学年,および教員の職階は平成27年度当時のものです。

 ※ 2016年4月25日(月)の18:15から,本教育実習の報告会を行います。詳しくはこちら。皆さん,ふるってご参加ください。