ここでは,学会誌「鳴門生徒指導研究」第18号の論文のタイトル(英文タイトル)・著者名・要約及びキーワードを各論文毎に掲載します。
(1)保育現場・家庭における癒し及び子育て支援としての音楽活動-音楽を媒体とした心理的アプローチの可能性− |
A musical application as healing and a child-raizing support at nurseries・homes - Possibilities of psychological approach mediated by music - |
TATEMOTO, Chizuko |
要 約 |
キーワード:癒し,子育て支援,音楽活動,保育現場,家庭 |
(2)児童虐待に関する研究−養護教諭の関わりを中心に− |
A Study about the Correspondence to the Child Abuse - Focusing on relations of Yogo Teachers - |
TSUNODA,Chiemi & HARADA,Aiko & OHTA,Keiko |
要 約 |
キーワード:養護教諭,児童虐待,ヘルスカウンセリング,連携 |
(3)図画工作科の授業が児童に与える心理的効果−色彩コラージュを用いて− |
The psychological effect that a class of the drawing and manual art department gives a child - With color collage - |
YANO,Hiroyuki & KOSAKA Hirotsugu |
要 約 |
キーワード:児童養護施設,施設職員,心理職,連携 |
(4)教師の指導態度と児童のモラールとの関連性 |
The guidance manner of the teacher and relevance with the morality of the child |
BABA, Naoaki & KOSAKA Hirotsugu |
要 約 |
(5)小学校高学年児童の学級適応と自尊感情の関連性 |
The class adaptation of the elementary school upper grades child and the relevance of self-conceit feelings |
TAKEI,Makoto & KOSAKA,Hirotsugu |
要 約 学校教育現場における様々な諸問題に対応したり、予防したりするためには、学校や学級集団に関わる問題、個人に関わる問題の両方に対応する必要がある。その方略として、学級適応と自尊感情の関連性を検討することが挙げられる。自尊感情と学級適応は関連性があると考えた。また、一方を向上させることができれば、もう一方も高まるのではないかと考え、構成的グループエンカウンターで学級適応の向上に働きかける実践を行った。学級満足度と自尊感情とは正の相関関係にあり、学級への適応感が高い程、自尊感情が高い状態であると実証された。構成的グループエンカウンターは児童の学級適応と自尊感情の向上に影響を与えたと考えられるが、学級適応の低い児童や着目児童の自尊感情には十分な効果を及ぼさなかった。しかし、教師や級友等の第3者から客観的に見ても、適応を図っている状況に導くことが、自尊感情の向上につながる可能性が示唆された。 |
キーワード:小学校高学年,学級適応,自尊感情,構成的グループエンカウンター |
(6)教室復帰をめざした保健室登校支援の校内連携について |
About cooperation in the school of the health room school attendance support that aimed at the classroom return |
MATSUMOTO, Mayumi & KOSAKA,Hirotugu |
要 約 |
キーワード:保健室登校,連携,支援チーム |
(7)乳幼児のしつけにおける母親の感情体験−食事場面の母子の事例記録を通して− |
A mother's emotional experiences through a baby discipline - Through the records of mother and child at meal time - |
ARII Junko & YAMASHITA,Kazuo |
要 約 本研究では、しつけにおける母親の感情体験を明らかにし、子育て支援に役立てることを目的とする。方法は、筆者自らの、食事場面における我が子とのやりとりを記録し、考察を行った。そして、母親の感情体験として、次のようなことが見出された。(1)よい母親を目指し、上手くいかずに自信を失う。(2)子どもの反抗や自己主張を母親への非難として受け取る。子どもに対する見通しがもてずに、今の状態がずっと続くように感じ、不安になる。(3)よい母親になろうとして、自身の思いを抑えた結果、衝動的な感情が生じる。そして、子どもの思いを汲めなくなり、母親の自己の視点に焦点化した対応をとる。(4)子どもの反応を受けて、母親は反省し、考えや行動を改める。(5)子どもが母親の思いを察していると感じられるようになり、子どもに母親の思いも伝え、母子が歩み寄れるようになる。このような家庭を行きつ戻りつしながら徐々に、その母子の関係性が再編されていくことが示唆された。 |
キーワード:母子の感情体験,子育て支援,母子の関係性,再編 |
(8)2007年の世界の不登校研究の概観−PSYCHOLOGICAL ABSTRACTSの文献から− |
A Review of the Studies about Non Attendance at School,School Phobia, and School Refusal in the World(2007) |
SATO, Masamichi |
要 約 |
Key words : school attendance, school dropouts, school phobia, school refusal |
Copyright 2000-2008 Naruto Association of School Guidance and Counseling:Last Updated 2008.09.11