ここでは,学会誌「鳴門生徒指導研究」第17号の論文のタイトル(英文タイトル)・著者名・要約及びキーワードを各論文毎に掲載します。
(1)中学生期に不登校を経験した高校生・社会人の心理的変化−教員や家族のかかわりを中心に− |
Psychological Change of High School Student and Business People Who Experienced Truancy in JUnior High School -Focusing on Relation of Teachers and Family Members- |
GESHI,Kiyoshi & KASAI,Makiko |
要 約 |
キーワード:不登校,かかわり,心理的変化 |
(2)教育支援センターにおける指導員と学生ボランティアの協働に関する調査研究 |
Research on Collaboration between Guidance Worker and Student Volunteers in Educational Centre |
HASHIZAKI,Maki & KOSAKA,Hirotsugu |
要 約 |
(3)児童養護施設職員と心理職の連携の現状と課題 |
Current issues and Problems concerning Coordination between Child care workers and Psychotherapists |
NAKAMURA,Mami & KASAI,Makiko |
要 約 |
キーワード:児童養護施設,施設職員,心理職,連携 |
(4)2006年の世界の不登校研究の概観−PSYCHOLOGICAL ABSTRACTSの文献から− |
A Review of the Studies about Non Attendance at School,School Phobia, and School Refusal in the World(2006) |
SATO, Masamichi |
要 約 |
Key words : school attendance, school dropouts, school phobia, school refusal |
(5)子育て親の現状と「より所」としての子育て支援 |
Child care parent's state and the course of child care support as something to believe in |
TATEMOTO,Chizuko |
要 約 現代の日本において、子育てを取り囲む問題は多い。それらの課題に対応する支援も行われてきてはいるが、実際は現状に沿った十分な支援がなされているとは言いがたい。 そこで本研究では、意味ある支援を行う上で、まずは現状を調査することが最も重要であると考え、子育て親の心理的・肉体的・経済的な面における現状と、「心のより所」として機能する人や場所等を調査した。 その結果、現在の子育て親のありのままの姿が明らかになった。その中でも特に、最近の子育て親は、身体的・肉体的よりも心理的・精神的に負担を感じており、また子どもへの関心においても精神的な発達を最も気にかけているということや、価値観の多様化の中で、何が自分らしい子育てかという「子育て観」に揺らいでいることが明らかになった。また、近年の、子育て支援を重要視していこうとする傾向に比べ、「安心して相談できる人」としての機能や、「安心して相談できる場所」としての機能を果たせていないことが明らかになった。 これらの結果を受け、今後の子育て支援における方向性を示唆した。 |
キーワード:子育て親,乳幼児,子育て支援,より所 |
(6)学校臨床における情報共有のあり方に関する研究−守秘義務と共通理解を巡って− |
A Study on Information Sharing System in School Counseling |
TSUJIMURA, Yuichi & KASAI,Makiko |
要 約 |
キーワード:学校臨床,情報共有,守秘義務,共通理解,連携モデル |
(7)10代の若者の性教育の在り方−養護教諭が関わる妊娠・中絶相談事例を中心として− |
A Study on Sexuality Education for Teenagers - Based on the health counseling cases about pregnancy and abortion treatedby Yogo Teachers - |
TSUNODA,Chiemi & NATTA,Mai & TSUTSUI,Yasuko |
要 約 近年、10代の望まない妊娠・中絶等の性に関する問題は増加傾向にあり、危険行動予防としての性教育は、学校における健康教育の重要な分野の一つである。そこで本研究では、養護教諭が性に関する相談、とりわけ妊娠・中絶についての相談に対してどのように関わっているのかを調査し、求められる性教育の在り方を検討した。性についての相談の内、妊娠や中絶に関することも多くあげられ、大多数は本人からの申し出により始まっていた。妊娠や中絶の問題の要因の背景としては、「家族環境」や「知識・スキル不足」が指摘されることが多かった。学校での性教育に欠かせない観点としては、(1)科学的な知識の教授、(2)対人関係スキルの獲得、(3)セルフエスティームを高めるような指導があげられる。相談に当たる際には、(1)相談への労い、(2)プライバシーの尊重、(3)正確な情報提供と検査の勧奨、(4)保護者との連携と支援、(5)学校内での支援体制の確立、(6)外部機関とのネットワークの構築等に留意する必要がある。 |
キーワード:性教育,妊娠・中絶,10代,養護教諭 |
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